ツーリングレポート

北海道ツーリング PART2

出発〜新日本海フェリー〜道北編
(1日目(フェリー)・2日目)

訪問日:2012年6月2日〜6月9日  掲載日2013年10月24日

今回のルート図
今回の北海道ツーリングの主目的は、コンデジしか持っていなかった頃に訪れて良かったとびっきりの道と景色をデジ一で撮り直そう!です。背景としてはツーリング同人誌を作りたいという野望があった訳ですが・・・。果たしてそれは成功したのでしょうか?
蓼科〜新潟〜新日本海フェリー  
「信州が梅雨の時は北海道が晴れてる理論」(梅雨前線は南北約200kmの帯なので)に基づき、例のごとく梅雨時を狙って北海道に出掛けることにしました。
霧雨に包まれる蓼科を朝5時20分に出発、東部湯の丸インター6時8分通過、上信越道、長野道、北陸道で新潟を目指します。
長野と新潟の県境にさしかかると晴れてきました。梅雨前線の帯を抜けたようです。

正面に妙高山!
6月初めだというのに残雪豊富な妙高の山々。北海道より雪があるかも!?

今日の信越地方は素晴らしい景色になりそうです。一瞬北海道ツーリングを止めて信越ツーリングに切り替えたくなりましたが、誘惑を振りきって北海道へ向かいます。
新潟西ICで降りて、国道7号線へ。
国道7号線といえば無料なのに高速道路みたいな道ですが、さすがに朝は通勤ラッシュで所々詰まり気味。慣れない道で恐いので全方位に神経を張り巡らせて走ります。久しぶりの大都会は疲れるw
紫竹山ICで降りると・・・
「北海道航路」の看板が出てきました。ついに最果ての地へ行けるぜ!!ワクワクしますね!
「新日本海フェリー新潟航路」のフェリー乗り場まで来ました。

梅雨時ですがバイクは比較的多め。実は今まで北海道に行く時にフェリーの予約をとったことが無いのです。予約しなくても何時も2,3台だったし。

乗れるかな?ちょっと心配になってきました。
フェリーが大型なので余裕の積載でした。しかし、こんなに空いてて採算大丈夫なのかなぁ?新日本海フェリーは他のフェリーより距離単価がだいぶ安いし。
10時30分、無事出港です。
2等船内の様子。最初はライダーや旅行者が集まって盛り上がっていたのですが、一人のライダーが無料で宿をキャンセルするテクニックについて得意気に語り始めたので一瞬ムッとしたものの、(こちらの身分は明かしてない)場の雰囲気を悪くするのは他のライダーに悪いので、無言で場を離れて風呂に入って寝てしまいました。なんてこったい!
でも、一晩寝ると何でもスッカリ忘れてしまうのが私の良いところ?(基本的には私の人生に非常に悪い影響を及ぼしていますがw)
起きたら夕食を食べに出かけます。カフェテリア方式のようですね。
価格もリーズナブルなので利用することに。
肉じゃがを頼みました。結構美味しかったですし、なにより船の上で食べるシチュエーションがいいですよね。
窓の外を眺めつつ、まったり夕食。ごちそうさまでした。またもう一回寝なきゃw
小樽〜オロロンライン〜サロベツ原野  
新日本海フェリー新潟小樽航路のいいところは、翌朝早朝4時30分に着くこと。北海道の朝は早いですし。
小樽の街が見えてきました。
アナウンスを待って車両甲板に降りていきます。一瞬何階に止めたか忘れてビビる私。
しかし6月初めだというのにバイク多いですね。夏のライダーは減ってると聞いていたのですが、もしかして北海道ツーリングブーム?
恐らく定年退職後に北海道ツーリングする人が増えているのではないかと思います。ご高齢でハーレーに乗ってるグループが多かったです。あとは若い旅人も結構居ますね!若者がアクティブになるのは素晴らしい!!
しかし四輪用スペースはがら空き。新日本海フェリー大丈夫かなぁと心配になります。北海道の景気も良くないようだし・・・。
(このレポは一番景気が良くなかった2012年の話です。今年はもう少し良いでしょう。)
小樽から国道5号線で札幌方面へ向かいます。交通量の多い道ですが、朝5時前なので空いています。空いている早朝のうちに札幌圏を脱出しなければ!
札幌の手前でR337に入ります。
R337、R231と札幌市の北側外周を進んでいきます。

幾ら北海道が空いてると言ってもそれは田舎での話。昼間の札幌市内なんて、混雑する都内と大差ない道路状況な訳で、早朝の内に全力回避です。
(ちなみに市人口ランキングにおいて、札幌市の人口190万人は、名古屋市(約220万人)に次ぐ全国4位という大都市っぷりです。北海道全体の人口は微減傾向。地方部で過疎化が進む中で札幌への人口一極集中が進んでいるようです。まあつまり道も混んでると。)
石狩湾が見えるところまできました。大都市圏を逃れて、ここからは北海道らしい閑散とした道が始まります。ホッと一息。
R231の雄冬岬を巡る道は結構ダイナミック。ただ今回は一日目に出来るだけ距離を稼いでおきたいので、停車して写真を撮ることもなく先を急ぎました、
ふと見上げると六角形の展望台がありました。雄冬岬展望台といって結構絶景らしいのですが、ここはまた次回ということで先に進みます。
さすが小樽朝5時出発だけあって!朝8時前にして道北への入口となる街・留萌を通過してしまいました。稚内までは残り168kmです。小樽〜稚内が330km程ですので、ほぼ半分まで来たことになります。
道の駅おびら鰊番屋。昭和30年台までニシン漁で栄えた当時の様子を伝える旧花田家番屋(国指定重文)が保存されています。

しかしまあ、オロロンラインを走っていると細かい観光地のことなど、どうでもよくなってきます。
雄大な海と空と道さえあれば、あとはどーでもいいや!
ってことで、最北端目指してひた走ります。



最北を目指す道は旅情がありますね。日本じゃないみたい。
道の駅「おびら鰊番屋」を過ぎた辺りから展開する上平グリーンヒルウインドワームの風車群。オロロンラインを象徴する景色の一つでしょう。撮影ポイントとして押さえておきたい区間だと思います。
R232を少し離れて、海側の開拓農道を走ってみました。
天塩から稚内まで続く県道106号線がオロロンラインのハイライトな訳ですが、結構交通量多くて(私基準では)のんびり走れる道ではありません。
曇天ということもあり、内陸の走った事が無い道を開拓してみることにしました。
サロベツ原野は曇天だったので通過。幌延から県道121で北上していきます。
増冨町大規模草地牧場(落合広域農道)  
大規模草地牧場に寄り道してみました。天候も回復してきて・・・

素晴らしい風景が広がりました。かなり広大な牧場です。
北海道でもトップクラスの広大な牧場ではないでしょうか。

牧場内を走る落合広域農道もいい感じ。

ナイタイ高原牧場ほど規模は大きくないですが、
いい道・良い風景が続いていました。

ドラマ坂の上の雲のロケ地だったようで、セットの一部が残されていました。
牧場の中心部にある広場にて。セイコマで買った弁当を開いてお昼に。この景色を独り占めです。
観光用の駐車場やトイレも整っています。以前はレストハウスも営業していたようですが、訪れた時は休止していました。さすがに遠すぎて観光客が少なかったのでしょうか。
しかし、ゆっくり出来る場所があるのもいいですね。
オロロンラインに飽きたら、こんな風景の中を走ってもいいかもしれません。
道道121、道道1119、道道1077、道道889、宗谷丘陵、宗谷岬
さて、のんびりお昼を食べてすっかり満足したので、大規模草地牧場を後にして北上していきます。前回や前々回の道北ツーリングでオロロンライン、稚内、納沙布岬等は訪問済みなので、今回は海岸線には戻らず、内陸の県道121号線を走ってみることにしました。
おおっ、想像以上に綺麗な道が続きます。オロロンラインより格段に交通量が少ないのもいいです。
伸びやかな景色が広がっていました。結構、当たり!の道ではないでしょうか。
道道1119、道道1077、道道889とマイナー道道を繋いでいきます。

もし一回目の道北なら道道106オロロンラインの方が圧倒的に雰囲気があって良いのですが、二回目、三回目で空いてる道が好きな人はこちらを通ってもいいかもしれません。
道道1077は2012年に完成したばかり。
接続する道道889も2012年に完成したばかり。
昔訪問した時に砂利だった区間もすっかり綺麗になって・・・
ダイナミックな線形で宗谷丘陵を目指します。

そして宗谷丘陵へ!

スコットランドばりの?面白い氷河地形が続きます。

雄大な快走路!

宗谷丘陵から宗谷岬へと降りていきます。

宗谷岬に到着!

宗谷岬って、特に何があるという訳ではないのですが、最果ての地に来たなぁという感慨は特別なものがあります。
ただ、驚いたのが中国語だらけだったこと。日本人だからこそ最果てまで来たなぁ!と感慨深い訳で、外人さんにとっては何もないのでは・・・?
宗谷岬からオホーツクラインへ  

最北端は制覇したので、次は道東へと向かいます。道道1077で今度は東浦側へ。
国道238号線・通称オホーツクラインに出ました。右折して、ここから北海道の東海岸を走ることになります。
宗谷岬から網走までは約300km、平均50km/hで走ったとしても6時間。非常に長い長い道のりです。
猿払パーキングシェルター。冬の地吹雪では数メートル先すら(下手したら自分の手ですら?)見えなくなることがあるはずで、非常に恐いものだと思います。そんな時の為のシェルターですね。
マップルに穴場と記されていたクローバーの丘に寄り道。
クローバーの丘までの道。お弁当でも広げてのんびりしたい、日程に余裕がある人向きの場所だと思いました。
オホーツクラインは同じような景色が延々続くので、変化を求めて猿払村村道のエサヌカ線に入ってみました。

直線道路が続きます。

R238に戻りました。退屈していたところに険しそうな岬が見えてきたので、ちょっと寄り道。
神威岬。国道はトンネルで抜けてしまっているために、この道を通る車はほとんどありません。
道の右側に走る軌道跡は興浜北線の廃線跡だったようです。

ちょっと登ってみましたが、レールの痕跡は見つかりませんでした。
R238沿いの鉄道は全て廃止されてしまっていて網走まで鉄道はありません。
オホーツクラインを走っていると廃線跡が随所に残り、
寂しげな旅情を更に掻き立ててくれます。

夕方5時、網走までは約200km。6月とはいえ道北の日没は早いです。暗くなる前にキャンプ場を探さなくては・・・。
ツーリングマップルのキャンプ場情報ページに掲載されていた枝幸の「ウスタイベ千畳岩キャンプ場」を訪ねてみました。広々としていい雰囲気!無料なのでオフシーズンでも気兼ねなく利用出来ますし。
だがしかし、DQNっぽい人がゴミを散らかしつつキャンプ中だったので遠慮することにしました。
さらに5km程進んで、マリーンアイランド岡島の裏にある「はまなす交流広場キャンプ場」を訪ねてみました。
道の駅には漁船を模した建物があります。既に閉館していましたが。
キャンプ場の様子。特に受付とかも無く無料のようです。誰も居ませんが、隣が道の駅なので一人の夜でも、さほど怖くなさそうw

更に走って距離を稼ぎたいのはヤマヤマですが、この先、暗くなる前にいいキャンプ場が見つかるとは限らないですし、ちょっと早いですが、今晩の宿はここにすることにしました。
風が強い!サウスフィールド4980円の安物ですがよく耐えてくれました。

↑トップに貼ったのと同じ地図です。
PART3に続く
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