ツーリングレポート

八幡平・十和田・八甲田ツーリング PART3(2日目前半)

相の沢キャンプ場〜安代IC〜大規模林道 葛巻田子線〜田代平〜十和田湖〜奥入瀬〜湯の台〜八甲田〜田代平湿原

訪問日:2012年5月19日〜20日  掲載日:2013年1月4日

相の沢キャンプ場〜滝沢IC〜安代IC〜県道181  
相の沢キャンプ場に朝がやってきました。キャンプ場の目の前には広大な牧場、裏山は登山コース、少し走って網張温泉まで行けば白濁の硫黄泉が湧き、小岩井農場もすぐ近くという滞在にピッタリなキャンプ場ですが、残念ながら早朝出発です。
気温1℃。5月とはいえ東北の早朝は寒いです。
今回はスケジュール的に残念な短縮日程企画なので、時間節約の為に高速を使うことにしました。
滝沢ICから東北道に乗り、さらに北を目指します。
早朝の東北道はガラ空き。
八幡平〜安比高原にかけての山並みが見えてきました。
八幡平のトップはまだ雪がたっぷり。午後にはこちらへ帰ってくる予定です。何故八幡平に直行しないかというと氷点下で凍結してそうだから。朝の内は標高の低い暖かそうなところから攻めて行こうという、我ながら巧妙な?北東北攻略作戦です。
3つめの安代ICで降ります。(安代JCTは八戸道と東北道の分岐部)

2日目前半のルート図
県道6号線を経由して県道181号線に入りました。地図を観察する限り険道かと思っていたのですが、意外にも改良済みの良路、センターラインが有るほぼ2車線の走りやすい道でした。一瞬このまま進んでもいいかなとも思ったのですが、せっかくなので山奥に入ってみることにしました。
稲庭高原風力発電所に通じる「ふるさと農道季ヶ平線」と「県道181号線」との交差点。
稲庭高原は面白そうだし一瞬入ってみようかと思ったのですが、今回はもう少し先に進みます。
大規模林道 葛巻・田子線 浄法寺・田子区間  
出発前に衛星写真で当たりをつけていたマップルで田子内(グーグルマップでは深沢)の交差点を左折。最初は普通の集落内の道の様でしたが、暫く進むと冬季通行止めの看板が出てきました。うーむ、何か当たりっぽい。
グーグルマップ深沢の地図
進むにつれだんだん道が良くなってきて。
高原に向かって綺麗な道が伸びていきます。
段々素晴らしい景色に。
ぐんぐん登っていきます。
おおっ!高原を渡るワインディングロード。期待はしていましたが、想像以上にいい道です。

こんな綺麗な牧場が山上にあるとは!

そしてこんな綺麗な道が、名も知らぬ山上に存在するとは!

遠くには八甲田の白銀の山並み。絵に描いたような高原風景が広がっていました。
(この場所のグーグルマップ)

3つの牧場をワインディングで繋げて走ります。
景色が良い上にカーブが多く、交通量も少ない走りごたえたっぷりな道ですが、残念ながらLTC的には積極的に皆様にお勧めできる道と言う訳ではありません。その訳は、あまりにも交通量が少なすぎて来年以降は路面が汚れたままになりそうなことと、急速な劣化が予想されるから。
一旦町道?に突き当たりました。
標識には道の正体が書かれていました。やはり・・・緑幹線林道、つまり大規模林道です。(緑幹線林道と大規模林道は同じもので、所轄官庁の名前が改称される度に名前が掛け替えられた。)

実は、この道は航空写真を眺めていて見つけたので、大規模林道だということはこの時初めて知りました。この辺りまで川井住田線の支線が伸びてるらしいという話は知っていたのですが、まさかこの道とは。
道標に葛巻・田子線とあります。葛巻・田子線には葛巻・浄法寺区間と、浄法寺・田子区間の2区間がありますが、今回は浄法寺・田子区間を走ったものと思われます。
大規模林道(=緑幹線林道)葛巻・田子線は葛巻・浄法寺区間と、浄法寺・田子区間の2区間からなる高規格舗装林道です。葛巻は岩手随一の有名大規模林道である川井・住田線の中継地でもあり、この葛巻・田子線も川井・住田線の支線的なものとして計画されたのだと思います。
緑資源機構(旧森林開発公団=旧緑資源公団)も解体された今、多くの人にとってはどうでもいいことでしょうけど、大規模林道についてはネット上でもレポする人が私ともう一人(VMAXの方)位しか存在しないようですし、、もう少し実地調査していきたいと思っています。
国道104号線に突き当たったところで終点です。
(この場所のグーグルマップ)
と思ったのですが、新たに新道が建設中の模様。
国道104号線  
R104で北上していきます。
普通の準幹線田舎国道ですが、峠部分は大規模スノーシェッドがあったりして、割りと変化に富んだ道です。ツーリングロードとしていい感じ。
数年毎に通るのですが、その都度改良箇所が増えているようです。
秋田県に入ります。
県道128号線、十和田田代平  
県道128号田代平大清水線線に入りました。
県道128号線が走る田代平には広大な台地が広がっているのですが、電柱すら無く、僅かな田畑と牧草地が広がるだけ。

(なおこのエリアには田代平という地名を持つ場所が2箇所あります。十和田湖南側の田代平と、八甲田山北側の田代平です。紛らわしいのでLTCではそれぞれ十和田田代平、八甲田田代平と呼ぶことにします。観光的に有名なのは湿原があり、また雪中行軍事件のあった八甲田田代平ですね。)
十和田田代平は十和田カルデラ外側に広がる火砕流台地だと思います。広大でフラットな地形なのに、あまり人の気配が無い不思議な所です。

(後日ネットで調べてみましたが、昭和初期から250世帯余りが入植し、そのほとんどは火山性の土壌と自然の厳しさに敗退、現在残るのは13世帯のみという非常に厳しい歴史の場所だそうです。八甲田田代平も困難を極めた入植の歴史がありますが、やはり夏の「やませ」(オホーツク海高気圧から吹く冷たい湿った風)や冬の寒風の影響で北東北太平洋側高地での農業は厳しいようです。山間部と違って水が引きにくいというのもあるのかもしれません。)
十和田湖周遊・発荷峠と御鼻部山展望台  
国道404号線で十和田湖に降りていきます。急カーブが連続し個人的に好きな道です。

十和田湖岸にやって来ました。このスケール感が北東北らしい感じ。

発荷峠展望台といえば十和田エリアきっての観光名所。当初は混んでいるだろうとスルーするつもりだったのですが、朝早くて車も少なそうだったので訪ねてみました。
まだ朝早いせいか日曜日だというのに観光客は私一人だけ。行楽シーズンの日曜なら観光バスや自家用車でごった返して阿鼻叫喚の様相を呈しているハズですが。

東北も信州も同様ですが、5月中旬から下旬って景色が一番輝いているのに観光地は空いていますよね。ちょっと勿体無いです。紅葉シーズンは大渋滞するのに。

発荷峠展望台から眺める十和田湖。



湖の向こうには八甲田山。北東北らしい雄大な景色です。

発荷峠から十和田湖畔に向かって降りていきます。
時計回りで十和田湖畔を回ってみることにしました。ミズナラ林の新緑が綺麗です。
国道102号線、滝ノ沢峠。
ほんの少し登ると新緑が減って、残雪が増えていきます。
十和田湖北岸の道はツーリングコースとしていい感じです。
カルデラの縁から北東方向を見渡すと
岩木山が見えました。
御鼻部山展望台にやってきました。十和田カルデラの最高地点。無料の広い駐車場があります。
標高は1011メートル、発荷峠より400m、湖面より600mほど高いだけですが、新緑溢れる湖岸とは様相が一変。

展望台の北側はまだ冬景色。
白樺やブナの巨木が雪原に力強く立っていました。

御鼻部山展望台から望む十和田湖です。
展望台の南側は新緑に溢れていました。
二つの景色の差が印象的。

R102惣辺バイパスから眺める十和田・八甲田山系。
なだらかな傾斜は十和田火山の火砕流によって形成されたと思われます。
カルデラ湖である十和田湖を含め、
主に数十万年から1万5千年前の大規模噴火によって形成された地形です。

その十和田湖から火砕流台地を割って唯一流れ出る奥入瀬。
水流スレスレの道を走れるのが奥入瀬渓谷の気持ちよさでしょう。
湯の台牧場経由で八甲田へ  
奥入瀬からR103を少し走り、右折して湯ノ台牧場方面に向かってみました。
並行して走るR103ゴールドラインが、蔦の森や渓流沿いの美しいブナ林の中をつづら折れで登っていくのに対し、こちらは広大な高原を抜けて登っていきます。目的地は同じなのに景色が全く違うのが変な感じ。
R102十和田ゴールドラインに合流しました。
国道はブナ林の中を駆けていきます。交通量多めなのが少し難ですが、こちらもいい道です。
右折してR394で田代平湿原方面に向かいます。

ちなみに今回は寄りませんでしたが、この交差点を直進すると谷地温泉。濃厚ないい硫黄泉です。
R394・田代平湿原〜岩倉山展望駐車場  
右折すると・・・素晴らしい道が伸びていました。
雪原とブナの新緑のコントラストが素敵過ぎ。

綺麗すぎる・・・。

田代平湿原を見渡す場所にやって来ました。八甲田山雪中行軍事件があったのも、この田代平です。
これだけ残雪があるということは、冬の間の積雪は相当なものだと思います。
いい景色を求めて暫し散策。
石倉山展望駐車場にやって来ました。新しく小さな駐車場が出来ていました。

R394は八甲田山を見渡すベストロードだと思います。

山の上はまだ真冬といった感じですね。


2日目前半のルート図(再掲)

R103十和田ゴールドライン傘松峠  
R103ゴールドラインに戻りました。八甲田の幹線であり交通量は多めの道です。傘松峠付近は春スキーや登山者の車で一杯。
傘松峠の標高は1020メートル。周囲はトウヒ、シラビソ、トドマツ、ダケカンバといった亜高山帯の植生になっています。信州で言うと2100メートル位の植生に相当する感じ(渋峠が2172m)。信州と北東北では植生の標高差が千メートルほど違ってきます。
硫黄泉と大混浴風呂で有名な酸ヶ湯温泉。賑わっているようなので通過しました。
少し下ると新緑のブナ林。先ほど傘松峠の亜高山帯とは対照的です。目まぐるしい植生の変化も十和田・八甲田エリアの魅力の一つ。
R103は十和田・八甲田のメインストリート。直進すると青森市街です。左折してR394に入ります。
この辺り八甲田山の西側ということで冬の季節風が吹き付けるのでしょう。残雪が多めです。
城ヶ倉大橋を渡ります。新緑や紅葉の名所です。
黒石ICまでは整備された準幹線国道。
黒石ICまでは普通の国道ですし、十和田湖に戻る道は山深い雰囲気が魅力的なツーリングコースですが前回走破済みです。今回は未だ走ったことの無いR454大鰐方面に向かってみることにしました。
マイナー過ぎるせいかツーリングマップルに峠の名称記載がありませんでしたが、これでもかというほどのタイトコーナーの連続で登って下る、いかにも峠道らしい峠道でした。交通量も僅かで思ったよりいい感じ。
大鰐町に降りてくると、いかにも青森の山村といったのどかな風景が広がりました。
林檎畑の向こうには岩木山。
マイナーですが交通量も少なく、バリエーションルートとしては面白い道だと思いました。
国道7号線に出ました。八幡平に戻ります。
秋田まで144km、遠い!東北は広大です。
時間があればのーんびり下道探索したいところでしたが、今日中に帰路に着く予定なのにそんな事は言ってられません。今回は碇ヶ関ICから鹿角八幡平ICまでインター3つ分東北道でワープすることにしました。
碇ヶ関ICから一旦高速に乗ります。
長くなったので2日目後半はPART4で。
しかし行程詰め込みすぎですね。我ながらアホじゃないかと呆れてしまいます。
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