ツーリングレポート

R112六十里越街道、月山、磐梯吾妻ツーリング PART2

〜R121六十里越街道+西吾妻スカイバレー+レイクライン+磐梯吾妻スカイライン〜

訪問日:2011年11月1日  掲載日:2011年11月9日

 

国道112号線 六十里越街道
国道112号線で山形へと向かいます。新道と旧道の分岐が見えてきました。

国道112号線は実質高速道路網に組み込まれている無料の自動車専用道路「月山道路」と、旧道「六十里越街道」の二つに別れます。

(ちなみに六十里越というと会津〜新潟にも同名の峠道がありますが、こちらは山形の六十里越です。60里ということは240km位です。どちらも凄く長い、そして魅力的な峠道ですよね!)

「原付・自転車及び歩行者は左折して(旧道を)通行して下さい」の看板を見て、なるほどと思いました。月山道路が1981年に出来て30年、今だ旧道が維持されているのはこのせいかもしれません。

ところで自動車専用道の月山道路ですが、長大トンネル連続の対面通行で、かつ行楽シーズンは交通量が多めなので、バイクで走るには居心地が今一つな気がします。今回旧道を走ってみたのも、新道を避けて通った場合はどうなのか?を明らかにしたかったというのがあります。
R112六十里越街道の入口にあった田麦穂周辺観光案内図です。今回は駆け足で通過してしまいましたが、時間が有ればのんびり散策したい場所だと思います。
対岸に月山道路を望みながら、六十里越街道は高度を上げていきます。旧道ながら幹線だったこともあり、道幅はそこそこありそう。
スタートしてすぐの所にある七つ滝。
落ち葉がどっさり積もっていました。
しかし、落ち葉さえ無ければ、2車線弱位の道幅はありそうですし、路面もそこそこメンテナンスがされてそうですし、秋の落ち葉シーズンを除けば割りと走りやすそうです。
もちろんスピード出して走る道ではありませんが、のんびり散策気分で走るには良さそう。

いい雰囲気です
ぐんぐん高度を上げていきます。設計年次の関係だと思いますが六十里越はトンネルが一切ありません。この辺りが古い街道らしいなと思います。
天空回廊状態が続きます。平日ということもあって、ここまで対向車ゼロ!
(但し、昔、お盆期間に通った時は割りと車が多かった)
紅葉も綺麗でした。
その辺の舗装林道とは風格が違いますね。
最初のピークを越えて谷筋へと降りていきます。湯殿山道路の入口があるはず。
月山道路との連絡路があります。歩行者、自転車、125以下のバイクは月山道路の方に行かないようにと呼びかける看板がありました。
湯殿山道路入口にある湯殿山温泉。
湯殿山道路の料金所です。ここから有料。温泉の源泉が御神体として有名な湯殿山神社までは終点から更にバス(か徒歩)になります。
湯殿山神社に参拝したかったのですが、時間の関係で今回は断念しました。次は参拝してみたいですね。
(もっとも湯殿山神社は写真撮影禁止、中の様子を語ることも禁止なので、参拝してもレポに出来ないのですが)
湯殿山温泉を過ぎると、再び高度を上げて峠越えです。それにしても長い道程です。信州でもこれだけ長い峠道はそうそう無い気がします。標高920mの大越へ。
峠を超えると月山山頂が姿を現しました。まさかあの山頂のすぐ近くまで行けるとは思わなかったのですが・・・
月山志津線  
月山志津線で月山スキー場・姥ヶ原登山口に向けて登って行きます。
道幅は広めの1.5車線で、センターラインを引いても良さそうな感じ。月山の山頂直下まで快適に行けそう。まっぷるを見ただけでは判らない嬉しい誤算でした。
高所感が良い感じです。

月山スキー場の姥沢駐車場に到着!
広い、開放的、高所感が気持ちいい!
ほとんど人居ないですし。独り占めしちゃっていいのかな?

後で調べると夏山リフトの営業は10月23日までだったようです。
だから空いていたんですね。恐らく8月の夏山登山シーズンは凄い混雑だと思います。

月山スキー場の営業期間は4月中旬から7月位までの様です。
しかし冬に営業出来ないスキー場というのも凄いですね。
次は残雪の頃に来てみたいです。6月でも雪たっぷりだと思います。

がら空きの県道を降りていきます。やはりこういう道は登山シーズンを外すと快適です。
月山湖のほとりに降りてきました。紅葉が最高潮。
月山湖を橋で渡り、ふるさと農道仁田山線でやって来たのは・・・
仁田山放牧場です。
 
実はこの場所を訪れたのは月山の撮影ポイントを探すためにグーグルマップを見たのがきっかけでした。左の航空写真では立派な道と牧場?らしきものが写っているのに、右の地図上では何もありません。
地図に無い道と施設!?もし牧場だったら景色いいだろうと思って遥々訪ねて来たのですが、どんぴしゃ!想像通りの場所でした。
仁田山放牧場は小さな畜産展示館などもある、観光も視野に入れた町営の放牧場でした。月山を望むには素敵な場所だと思います。6月なら、盛夏の緑と残雪の月山のコントラストが素敵な写真が撮れそうです。
大規模林道 真室川・小国線、大江・朝日区間  
月山湖から県道27号線で南下していきます。
県道を外れ、さらに南下していくと道路の素性を示す看板を発見。事前の情報はありませんでしたが、やはりと納得。
ふるさと林道緊急整備事業「地藏峠線」です。
これは・・・大規模林道の取付道路でしょう。恐らく国の大規模林道事業が中途で終わってしまっために、「ふるさと林道」という名目で予算を獲得して延長したのだと思います。
大規模林道の続きをふるさと林道で。この手のパターンは九州の阿蘇や宮崎でも見てきました。
やはり、数キロ走ると例の看板が出現しました。
「大規模林道 真室川・小国線、大江・朝日区間」
真室川というのは鳥海山の南東に位置する山形県の町です。そこから真室川小国線で朝日連峰を縦断し、飯豊檜枝岐線で飯豊連峰を越え、会津を縦断して尾瀬の入口である檜枝岐に至るという、壮大でアホらしい大規模林道計画がつい最近まで押し進められてきた訳です。
一体誰がそんな壮大な計画を考えたのか分かりませんが、一旦決まってしまうと何十年も計画は進められてしまいます。その成果の一端が、この立派な舗装林道です。
人家も無い山奥をひたすら走って行きます。紅葉もきれい。
しかしやっぱり・・・接続する県道は・・・酷い

大規模林道の終点で県道289号線に接続すると、お約束の極狭路が続いていました。幾ら林道が幅広でも、接続する県道や国道が狭かったら意味が無いと思うのですが・・・。

やはり林道は県道・市町村道・林道・農道を含めたその地方の交通政策トータルで考えて整備していくべきものではないかと思います。
それにしても県道は狭すぎ、崖っぷちすぎ、ガードレール無さ過ぎです。対向車で大型トラックが来たら川に落ちそう・・・。大規模林道自体は幅広で走り易いのですが、県道の狭さを考えると、人には薦め難いルートだと思います。あと数キロ改良してくれると、絶好のツーリングルートになるのですが。
県道9号線から置賜広域農道に入って南下を考えていたのですが、9号線が工事通行止だったので、国道289号線に出ました。
国道289号線は交通量の多い幹線道路でしたが、バイパスなどの整備が進んでいて、比較的スムーズに移動することが出来ました。
前方に磐梯吾妻の山塊が見えてきました。

PART3に続く
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