ツーリングレポート

下北半島ツーリング PART2

〜千円高速を利用して下北半島に行ってみた+三内丸山遺跡訪問〜

訪問日:2010年11月中旬  掲載日:2010年12月14日

八戸〜三沢〜泊〜東通〜尻屋崎
小川原湖畔に寄り道してみました。
湖の向こうには八甲田山。

信州だとまだ三千メートルクラスの山しか冠雪していませんが、さすが北東北ですね。既に千メートル位まで積雪しているようです。雪に閉じ込められる前に脱出しなければ・・・ちょっと背筋が寒くなりました。
東部上北広域農道で北上していきます。農道で周囲に原野も少なくない地域ですが、通勤時間帯は車が多かったです。

三沢には航空自衛隊基地、六ヶ所村には原燃がありますし、東通村には東通原発があります。こういった環境下で地域経済が活性化しているのだと思います。
さらに北上して泊を通過。昔通った時は狭い道が続く寒村地帯でしたが、道路も改良されて交通量も割と多め。
この先の東通村の東通原発ではH17年に東北電力の一号機が稼働、東京電力一号機が建設中です。

交通量が多かったのはこのせいでしょう。

東北電力・東京電力とも二号機を計画中で、将来的には4基の原子炉が稼働する予定です。暫くこの界隈は原子力景気が続くのかもしれません。(東通原発は珍しい二社共同開発)
尻屋崎  
尻屋崎にやってきました。ボタンを押してゲートを潜ると、いきなり馬がお出迎え。寒立馬です。
尻屋崎は全体が放牧場になっていて、左記時間だけ開放されています。時季によって居場所は様々なようで、前回訪問時はあまり馬に出会えなかったのですが・・・
最果て感がいいですねー。でも割と小さな岬でダイナミックな感じはしません。あまり期待しないで行くと楽しめるでしょう。
馬が居ました。普通に車道を歩いてるのが何とも言えず変な感じ。
ちょっと走ると尻屋崎灯台に到着。
尻屋埼灯台。案内板を見ると明治9年にイギリス人技師R.Hブラントンによって建築されたとあります。

リチャード・ヘンリー・ブラントン!日本を旅していると本当にこの人の名前を良く見ますね。
R・H・ブラントン。紀伊大島の樫野埼灯台(日本初の石造灯台)を初め、明治初期に日本の主要灯台を設計して回った日本の灯台の父と呼ばれるスコットランド人技師です。本土最南端の潮岬灯台、九州最南端の佐多岬灯台、銚子の犬吠埼灯台(現存)、北海道の納沙布岬灯台などもブラントン氏の設計です。
明治初期に8年間滞在しただけ、交通機関だって馬と船しか無かった時代に、どんだけ日本中を回ったんだよスゲー。この人が最後に作ったのが山口県の角島灯台(現存)ですね。
今日の岬は馬ばかり。
その辺りに普通に馬が居るのが面白いですね。馬の方は人を気にしないみたいです。
背景には北海道。のんびりした時間が流れています。
ちょっ、なにこの状況www

馬に車を舐められてドライバーが困っていましたw。馬デカイですね。人力で引き剥がすわけにもいかないですし、どうするのかと見守っていたのですが、
静かにバックして脱出されていました。
馬の方は平然と見送ってました。
尻屋崎〜大間  
県道266号線で西へ向かいます。昔ダートだった道は全線舗装に変わっていましたが、妙に道幅が変わりまくるのは相変わらず。
最北端の大間崎へ向かいます。東側の道は交通量も多めで普通の道。あまり面白くありません。西側に行くまでひたすら我慢です。
大間崎に到着。本土最北端です。到着時刻は丁度12時。
北海道が見えます。
大間崎から50メートル程内側、通り一本入ったところに大間崎野営地がありました。無料の広場ですが、芝生は綺麗だし公衆トイレも完備。何故か住宅地に囲まれているので深夜独りでも寂しくなさそうですし、クマも100%出ないでしょう(下北半島は本州有数の熊出没地帯)。今日はここに泊まろう!
R338海峡ライン〜県道46あすなろライン  
暗くなるまで3時間ほどあります(11月はホント日が落ちるのが早くて移動距離が短くなります)。下北半島のハイライト西海岸を走ってみることにしました。適当なところでUターンして戻ってくるつもり。
下北半島の西海岸を南下していきます。大間から佐井までは所々街がありますが、佐井村の街中を過ぎると人口も交通量も激減。マイペースで走れます。
十数年前に訪れた時は広狭混在のB級路線でしたが、随分改良が進んだようです。立派な道が続いていました。
海峡ラインの面目躍如、海沿いの高台をうねうねと進みます。
人の気配が薄いのがいいですね。
仏ヶ浦  
眼下に仏ヶ浦が見えてきました。ちょっと寄ってみましょう。
仏ヶ浦の駐車場。夏休みは混むのでしょうが、この日は私と自転車が一台だけ。ていうか自転車ってオイオイ・・・雪が降るまえに脱出出来るのでしょうか・・・。
駐車場から仏ヶ浦までは徒歩30分ほど、歩かなければいけないので訪問するのは初めてです。海は随分下・・・。
ちょっ、なんだこの階段は!
ウッドデッキ風の立派な階段が延々と続いています。
かなり降りてきましたが、階段はまだまだ続きます。想像を絶する長さです。よくこんなの作ろうと考えたなぁ・・・。
材質はハードウッドだと思うので何十年かは保つんでしょうけど、冬はずっと雪の下でしょうし、腐り始めると悲惨になりそう。
やっと海岸まで来ました。
奇岩が続きます。
しかし、狭い範囲しか歩き回れず、期待したほど自由な視界が得られません。遊覧船に乗らないと全部を見て回る事は出来ないみたいです。
だから遊覧船があるのか・・・。
ここは歩くのが好きな人にのみお薦めの場所だと思います。歩きたくない人は佐井から遊覧船で訪問した方がいいでしょう。
再びバイクに跨って走り出します。
人家も無く、対向車も僅か。ご機嫌なワインディングが続きます。やっぱいいです下北半島。

日も傾いてきたので川内湖から県道253、県道46号で内陸を通って佐井村へ戻ることにしました。
途中の県道46号線かもしかラインを走るのは初めてだったのですが、これがまた超絶凄い綺麗な二車線ワインディングロードでした。最果ての山奥だけに交通量も極少。素晴らしかったのですが、途中から雨に降られて写真はありません。

佐井村のアーケードの下で雨宿り。佐井村から大間町へ向かうR338の途中で日没。
大間に戻ってホームセンターとスーパーで買出し後、先に下見していた大間崎テントサイトにテントを設営、町営の大型温泉施設「大間温泉海峡保養センター」(キャンプ場からバイクで7分ほど)に入浴、テントに戻ってマッタリ過ごしました。

(凄く失礼ながら)意外だったのが、大間に写真のような中型スーパーがあったこと。品揃・値段とも良くて全国平均レベルはクリアーしてました。都内の平均レベルのスーパーには勝ってると思う。

最果ての小さな寒村と思っていたのですが(ゴメンナサイ)、意外に便利というか普通の街でしたね。車で1時間ほど走って陸奥まで出れば全国チェーン店はほとんど揃ってるし。本州最果てとはいえ買い物はそんなに不便ではなさそう。日本も狭くなったなぁと思いました。
翌朝の大間崎野営地です。前日がネッカフェ仮眠だったのでのんびり朝寝坊してしまいました。
テント張ってるのは私独りでしたが、住宅地なので寂しくは無かったです。オフシーズンのキャンプには最適ですね。こんな素敵な野営地を用意してくれて地元の方に感謝です。
PART3に続く

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