ツーリングレポート

晩秋の東北・北海道ツーリング2014 PART3 道南

〜11月の小春日和週間を狙って、見たことのない晩秋の北国へ〜

掲載日:2014年11月15日

函館上陸

ついに!北海道にやって来ました!

当初は函館の街を観光しようと考えていたのですが、
せっかくバイクで来たなら、やっぱり走りたい。
街中ならJRで来て路面電車とかバス使って回った方が便利だし、
函館山の夜景とかは昔見ましたし。

ということで、海沿い反時計回りに走ってみることにしました。
しかし、同じような風景が続くし、遅い車列に引っかかるしで、10分も走ると飽きてきてしまいましたw
眠くなっちゃう。これはアカン。
変わった場所に行こうということで、恵山を目指してみることにしました。

恵山へ

恵山が見えてきました。訪問するのは初めて。

恵山登山道路を登っていきます。

距離は長くないですが、見晴らしが良くて、結構いい道です。

そして恵山火山群中心部へ。

恵山の様子はもしかして刺激が強いと感じる人も居そうな気がする?ので番外編としました。
恵山ハイキング編」

みなみかやべ・中空土偶

恵山を降りて、再び海沿いを周回していきます。

中空土偶を見に訪れてみました。北海道唯一の国宝だそうです。

展示充実。建物も立派。我が茅野市の尖石縄文考古館といい勝負!
といっても茅野市は国宝が2体あるので、茅野市の勝ちですが(そういう問題じゃないw)

中空土偶

漆塗り土器というのは初めてみました。

尖石遺跡より時代が新しいだけに、洗練された感じ。
それにしても縄文人って芸術的です。
現代美術の分野では、ぶっちゃけ現代人より上ではないかと思います。
そして、そんな高度な文化が北海道-青森の文化圏に形成されていたというのが驚きです。
(この頃は今よりかなり気温が高かった)

隣接する道の駅「縄文ロマンみなみかやべ」には、こんなお土産がw

商魂たくましいw。

北海道駒ケ岳・大沼付近

海沿いは同じような景色が続いて退屈なので、駒ケ岳の周りを探索してみることにしました。

この角度から眺めると、駒ケ岳が複雑な形をしていることが分かりますね。昔は富士山のような円錐形をしていて標高も高かったようですが、1640年の噴火で山体崩壊を起こした結果だそうです。大沼・小沼の形成もこのときとのこと。明治・大正・昭和と噴火を繰り返し、周囲の広大な範囲に渡って民家がほとんど無いのも特徴的です(何か真新しい建売住宅はあったけど・・・暫く静穏だとどうしても人が入って来ちゃいますね。浅間山とか典型的ですけど)。近代以降最も活動的な火山の一つと言えるでしょう。山頂部は入山禁止となっています。

東に回ると、円錐形に近く見えます。

大沼から望む北海道駒ケ岳。馬の背のように見えるから駒ケ岳だそうです。

例の新幹線200系があった場所を訪ねてみました。すっかり撤去されて・・・

あああっ。これがなれの果てかorz。可哀想。

まあJR北海道は経営難だからしょうが無いのか。

この日の夜は、大沼のほとりにテントを張りました。

国道5号線内浦湾沿い〜八雲町育成牧場〜雲石峠

翌朝、5号線で内浦湾(噴火湾)沿いに北上していきます。
海岸風景は美しくて、前がクリアだといいのですが・・・

クリアラップが長続きすることはなく、大抵は長い車列に捕まって、淡々と走ることになってしまいます。
つまらないです。

そこで、この道へ。ほとんど茨城県の広域農道みたいな道でしたが、まあまあ良かったです。

下から展望台が見えたので、八雲町乳牛育成牧場を訪ねてみました。

広大で、見晴らしの良い牧場でした。海を見渡せるのがgood!

やっぱ山道の方が楽しいということで、マップルお勧めになっていたR277雲石峠を訪ねてみることにしました。

北海道には珍しく、割りとタイトなコーナーで高度を上げていきます。

頂上付近は高所感もあって、いい感じです。

峠を超えると道の様相は一変。

改良済みです。

どんだけお金掛けたんだよ・・・。

まあ遠方から訪ねる程ではありませんが、標高から想像する以上に良い峠でした。

道道740号線

R229で、今度は北海道の日本海側を北上していきます。

太平洋側より地形に変化があって楽しいです。

やはり日本海の冬の荒波が、こういった造形を造るのでしょう。

さて、2013年に道道740が開通したという話をお客さんから聞いた記憶があったので、今回大成にやってきました。

がしかし!県道740の先に行き先表示がありません!?。本来「瀬棚」という表示が有るはずですが・・・。手持ちのマップルを見返してみるも、2012年度版なので未開通ということになっていて良く分かりません。

しかも気がついたら前回給油してから310kmを過ぎ、燃料計の液晶表示は既にセグメント一つ。かつ大成のGSは休み。よく考えたら休日でした。瀬棚ならGS何軒かあったので土日でもやってるだろうけど、もし通りぬけられずUターンしたら、燃料切れの危険が・・・。

注意深く、祝開通!とか、瀬棚!の行き先表示を探しますが、全く出てきません。おかしい。

うーむー、晴れたら景色は良さそうだけど、祝開通の看板一つくらい無いのか・・・。対向車もほとんど来ないし。もしかして自分の勘違いで、まだ繋がってない?とりあえず速度を落として燃費走行するも、燃料残量セグメント点滅。残量警告です。これはアカン。

あの岬の向こうが、今まで通行出来なかった区間です。北海道本土の再西端になります。
果たして・・・。

ホッ。ようやく瀬棚の表示が出てきました。

これが昨年開通した大田トンネル3360m。名称が普通です。

カーブが続いて新感覚。

幾つかトンネルを経て、せたな町中心部までやってきました。
ここでガソリンを入れて、バルブからのエア漏れもGSの方に直して頂きホッ。助かりました。

↑せたな町サイトの開通記事より引用↑

今まで道路未開通だっただけに、人の手が入っていない区間が多く、
変わった雰囲気が感じられて良かったです。

道道523

R229で暫く北上したあと、島牧からツーリングマップルでお勧めルートになっている道道523に入ってみました。周囲に人家は無く、見晴らしが良くて交通量も僅かな快走路でした。景色も良く、走って爽快。良かったです。

 

天気は悪かったですが、気温14度位あったので(この日は夜の札幌で10度だった)、
凍結は無いだろうと、当丸峠越えをしてみることにしました。

この道は初めて。北海道の峠は標高そんな高くないし・・・
と舐めていたのですが、とんでもありませんでした。

素晴らしい高所感!

大胆な構造に驚きますが、峠の頂上付近はさらに大規模工作。
しかし全然車が通らないのは何故?

橋梁とトンネルでグングン高度を上げていきます。

残念ながらピーク付近はバイクを停める場所がなく、写真はありませんが、
とてもダイナミックな道でした。日本でもトップクラスにお金の掛かった峠道だと思います。
しかも豪華な構造のわりに交通量は極小。
天気が悪くて景観の素晴らしさが伝えられませんが、道マニアの方は是非!

古平に向けて高度を下げていきます。

余市からはフルーツ街道で小樽まで出て、5号線で札幌市内の手稲まで走り、

手稲のビバホームで買い物。実はこの日の夜は雨予報。とりあえず屋根がある場所に停められるとホッとしますね。

で、この日は後ろに写っている快活クラブに駆け込みました。こちらも地下駐車場があるので、夜もシートバックは積みっぱなしですが(ネットカフェに荷物を大量に持ち込むのは厳しい)、濡れずに安心です。

繁華街だけに治安は不安ですが。まあバックの中はオンボロテントとシュラフに、シャツ・パンツしかないので、泥棒が盗るような物じゃないですけど、イタズラされると困りますからね。

てことでバイクの治安を考えると、ネットカフェって、本当はあまり良い宿泊方法とは言えないと思います。ただ、11月はライハもキャンプ場もやってないですし、やむを得ず。
あと気象情報を丹念に検討するにはネットカフェが最適というのはあります。なにしろ11月の北海道ですし、天候の予測をミスったら大変なことにw。大量の情報を調べて照合検討していくにはPCが無いと厳しいですからね。

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