ツーリングレポート

晩秋の東北・北海道ツーリング2014 PART2 岩手山パノラマライン

〜11月の小春日和週間を狙って、見たことのない晩秋の北国へ〜

掲載日:2014年11月15日

水沢から西根、岩手山パノラマラインへ

翌朝、水沢を出発、東北道で少しワープして西根ICで降りました。

岩手山焼走り〜岩手山パノラマライン

西根ICから岩手山目指して登っていきます。背後には早池峰山?

焼き走りの駐車場にやってきました。

1分ほど歩くとこの景色!カッコイイ!

岩手山が大迫力で迫ります。

県道233からの眺め。

そして岩手山パノラマラインへ!
まるで嬬恋パノラマラインのような風景の広がり。

左手に岩手山、正面に八幡平、右手に安比高原や七時雨山と北上盆地、。
写真では捉え切れませんが、素晴らしいパノラマが広がります。

それにしても、鬼押出し〜浅間山〜嬬恋パノラマ〜草津白根万座とよく似た道路風景です。地形だけでなく、八幡平アスピーテライン+樹海ラインvs志賀草津高原ルート+万座ハイウェーといった道の風景や線形、高濃度硫黄泉の藤七温泉vs万座温泉とか、松尾鉱山vs小串鉱山とか、温泉や鉱山跡まで状況が似ています。やはり山の規模、火山の性質が似ているからでしょうか。

但し、さすがに11月にアスピーテラインは通れないので、別ルートを行きます。

岩手広域農道

県道45で岩手広域農道に向かっていると、踏切を渡るところで松尾八幡平駅が見えました。
背後に安比高原のゲレンデが見えます。

いい雰囲気ですね。鉄道の旅もしてみたい。

そして岩手広域農道へ。

特別ダイナミックではないですけど、東北らしい景色の広がりが感じられて、
交通量も少なく、アップダウンやカーブの変化もあって、いい道でした。お勧めです。

岩手山岳部周遊ルートとしては八幡平〜岩手広域農道〜R281くずまき高原〜R340国境峠〜八戸河内大規模林道〜川井住田大規模林道〜遠野市というのがお勧めです。(カタログ1P33マップのピンクのライン)

R281〜くずまき高原

岩手広域農道は4号線に突き当たって終わり。さすが幹線国道、4号は交通量多いです。
数百メートル走って、R281に入ります。

気温表示15度!吹雪いてもおかしくない11月の岩手県の山の中なのに。恐らく南海上にある台風が南風を送り込み、山々を越える際にフェーン現象を起こしているのだろうと思います。(実は狙い通りですフッフッフ)。

R281はよく整備された地方の準幹線山岳国道です。線形改良が最終段階位まで来ている様子。

道の駅くずまき高原。この先の交差点を左折すると、くずまき高原です。

最近改良されたと思しき2車線快走路が伸びていました。

4号線を再び突っ切って、奥中山高原へ。

奥中山高原から北上山地の北端眺めます。

ちょっと県道30に寄り道してみました。
県30は田代平から西側は以前走った事があって、
2車線のいいワインディングだったのですが、田代平から東は狭路なのか・・・。
時間掛かりそうだったのと、田代平は雪の心配があったのでUターン。

二戸広域農道で北上していきます。

わざわざ遠方から訪ねるほど凄く良くはないけど、いい感じの道が続きます。

山奥でも、郵便屋さんのカブとクロネコヤマトの配送トラックだけは、よく見ますね。
人も車もほとんど見掛けないこんな山奥に!といつも驚きます。

カブをゆっくりパスすると、再び誰も居ない世界へ。
岩手北部から青森県南部の広域農道群はこんな感じの道でした。

「さんのへフルーツロード」に入りました。
この広域農道は普通過ぎて、実はあまり面白い道では無いのですが、
橋だけは凄いです。立派なエクストラドーズドPC橋

谷底までヘアピンカーブ3個で下れそうな高さなのですが、何でこんな立派な巨大橋梁が必要だったのやら。どうやら「青い森鉄道」回避の為に大規模架橋したらしいです。しかしエクストラドーズドってケーブルのメンテナンスも必要ですし、40年50年出来れば100年維持出来るのでしょうか。普通の短いコンクリの桁橋で線路部分だけオーバーパスさせとけば、管理放置しても多分大丈夫でしょうに。

そういえば十和田湖周辺の橋(雪沢大橋)で数年前、エクストラドーズドのケーブルが錆で破断して国道通行止めになる事件もあったんですよね。落橋しなかったのが幸いでしたが、ケーブル一本百トン以上の緊張が掛かっているとか。やたらめったら長大橋作りまくってるけど、長期メンテナンスが必要なの分かってるのかなぁ。

国道4号線で小川原湖まで。スローパンクチャーに悩む。

国道4号線に戻りました。後は今晩のキャンプ地である小川原湖を目指すだけなのですが、
どうもリアタイヤが頼りない。空気圧計ってみると1.5位しかない。前日2.3位だったハズなのに。

探してみると、線材が刺さっていたので、近所のGSの位置を確認した上で(空気が抜け始めたら即座に駆け込むつもりで)、恐る恐る抜いてみました。が、特に何も起こらず。ブチルゴム層である程度止まってて、少しづつ抜けているのだろうか・・・?とりあえず、頻繁に空気圧チェックしながら走ることにしました。

(このスローパンクチャーには北海道に渡っても悩まされることになります。最終的にはバルブ内部の突起付近からシューシュー空気が漏れる音がしだし、せたな町のGSでバルブ内部のコアのネジが緩んでいるのを発見修理してもらい、完治しました。修理はコア回しの道具で締めるだけ、作業自体は5秒で終わりました。)

小川原湖にやって来ました。日本で11番目の面積の湖で、川を通して汽水湖となっています。

湖畔の小川原湖公園キャンプ場で一泊することにしました。

小川原湖畔は温泉地となっていて、温泉公衆浴場が沢山あります。
買い出ししたり、温泉に入って、まったり過ごしました。 

翌朝の小川原湖公園キャンプ場。

昨晩買い出しに来たスーパーとホームセンター。
近年はこんな感じの店が田舎の小さな町にも多いので、買い物に不便はしなくなりましたね。

法体の滝へ

その後は下北半島を北上。
まさかりの柄の部分はスッゴク長くて退屈でしたが、先端部に入れば楽しい!

ちょっと廃校があったので寄り道。明治8年か、古いなぁ。物凄い辺境の地なのに。

その後は海峡ラインに突入。海岸線近くの高台をアップダウンとコーナーの繰り返しで進んでいきます。

見下ろせば、遥か下に大海原が!素晴らしいワインディング・ロードなのですが、ただ毎回曇りですねぇ。
でも誰も走っていなくて、独占してしまいました。これだけのダイナミックな道を独り占めです。もう脳みそとろけるかと。晩秋の海峡ラインいいわぁ〜、癖になりそう。

何故か神秘的な風景。

仏ヶ浦の展望台から。

R338海峡ラインは、日本最強の辺境ワインディング・ロードだと再確認しました。

大間にて

大間崎に到着。津軽海峡の向こうに北海道が見えます。
明日は天候も回復して、暖かい模様。北海道に渡ってみよう!

てことで明朝の出航時間を調べにフェリーターミナルへ。

昔就航していた東日本フェリーが倒産して、航路中止だのなんだとすったもんだした挙句、大間町と青森県と国の支援(フェリーは大間町が建造)で津軽海峡フェリー(昔の道南自動車フェリーが改名)が後を引き受けただけに、青息吐息なのかと思ったら、意外にも新築で立派なターミナルでびっくり。まあ大間町は財政豊かだから大丈夫なんでしょうけど。

朝7時出港はいいとして、オートバイ△マークにギョッ。
慌ててその場で予約しました。仲間が居るのかなぁ?

大間崎の野営場(無料)にテントを張り、町の日帰り温泉で温まって、地元スーパーで買い出し。
ちなみに、野営場宿泊者は私一人でした。さすが11月、誰も居ないとは。

半額シールばかり集めて、この人はまったくw

翌朝の津軽海峡フェリー大間→函館便です。2013建造の新造船です。ピカピカです。快適です。バイクスペースにも余裕がありますね。ただ、積載車両はこれだけ。一日片道2便しかないのに、大or中型トラック1台も無しというのが痛すぎます。物流ルートで使われていないってことですからね。採算は厳しそう・・・。

朝の空気圧。昨日夕方250kPaまで入れたのに・・・ここまで下がるとは。不安を抱えての北海道入りとなりました。

PART3道南に続く
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