ツーリングレポート

八幡平・十和田・八甲田ツーリング PART4(2日目後半)

鹿角八幡平IC〜八幡平アスピーテライン〜松尾鉱山跡〜八幡平樹海ライン〜R341〜雫石環状道路〜R4〜水沢江刺IC〜蓼科

訪問日:2012年5月19日〜20日  掲載日:2013年1月7日

鹿角八幡平IC〜八幡平アスピーテライン  
十和田から東北道で少しだけワープしてきました。鹿角八幡平ICで降ります。

2日目後半のルート図
アスピーテラインの入口まで来ました。
17時〜翌朝8時までは積雪・凍結の為に通行止とのこと。
しかし只今の気温22℃。朝の気温は0℃前後だった筈で、気温差が大きいですね。
早朝は使い捨てカイロを6個ほど使っていましたが、昼過ぎからは3シーズンジャケットのインナー外し+ベンチレーション全開でちょうどいい感じ。
人気観光道路なだけに最初は観光バスを先頭に超スローペースの大名行列。出来ればジェントルに走りたいので、最初は淡々と後ろに付いて走ります。
大沼、後生掛温泉、ふけの湯などで車が降りていき、バスも何とかクリア。
この開放感がアスピーテラインらしいところ。
残雪が増え、植生も亜高山帯へと変化していきます。北東北と信州では植生が千メートル分ほど違うと言われていますので、このあたり植生的には信州の2000〜2500メートル相当になるでしょう。
豪雪+風衝地帯では実質的な森林限界も下がり、山頂付近では高山帯の様相。こういった植生がアスピーテライン独特のパノラマ感を生み出しているのだと思います。
さて、いよいよトップに近づいて来ました。
見返峠の少し手前にある大深沢展望台。
広大な視界。見返峠の駐車場は有料なので遠慮させていただき、こちらで景色を楽しむことにしました。なお前回の八幡平ツーリングでは八幡平登山をレポしましたが、今回はバイクで走るのみ。

本州では珍しく植林すら見当たりません。雄大な景色です。
雪の壁。
まだ春スキーやボードをやっていました。

岩手山を望みます。

見返峠から先は、アスピーテラインで下るか、樹海ラインで下るか迷うところですが、まずはアスピーテラインを選択。
(どちらも甲乙つけがたい絶景山岳ワインディング)
工事片側交互通行箇所で先頭に出れたのでクリアラップを確保。暫し単独走行を楽しみます。アスピーテラインって最高ですね。
眼下に松尾鉱山跡が見えてきました。
岩手山と松尾鉱山跡。ちょっと訪ねてみましょうか。どうせ前の車に追いついちゃったし。
松尾鉱山跡  
アスピーテラインの途中、中和施設などの看板があるところを入っていきます。
今も大規模中和施設が稼働している為か、整備された道が施設まで続いています。
その途中にある緑が丘アパート。昭和20年代としては最先端の設備を誇る住宅だったようです。鉱山労働は危険で過酷だったでしょうけど、その分福利厚生は厚かったらしい。
こちらは独身寮だったらしいです。外壁が剥がれてコンクリートもボロボロ。
鉄筋コンクリート製の外階段が崩落していました。昭和20年代の建築でここまでコンクリが劣化してしまうのが不思議です。鉱山の風と酸性雨はそれほどまでに強烈なのでしょうか。

5月の爽やかな光と新緑のせいか、廃墟のおどろおどろしさは感じられず、
タイムスリップしたような不思議な空間となっていました。

再びアスピーテラインで下っていきます。
樹海ライン  
下り終わったら今度は樹海ラインで登ります。
あっという間に冬景色に。上の写真の撮影時間が14:57、右の写真が15:03、たった6分ほど走るだけでこんなに景色が違うという。
樹海ラインもアスピーテラインに劣らない絶景山岳ワインディングです。
藤七温泉にやって来ました。

今回は日程の都合で入れませんでしたが、ここは私が今まで一番凄いと思った温泉です。何しろ硫黄泉なのに下から泡がブクブクと大量に上がってくるという。これ入って大丈夫なのかと心配しましたが、浴感はマイルドで非常に気持ちいいお湯でした。
味のある老舗温泉宿。白濁した濃厚な発泡する硫黄泉、山肌に点在する開放的な露天風呂、入浴料は600円と内容を考えればリーズナブル。ワイルドながら野湯と違ってきちんと管理されていて入りやすいのもポイント高いです。個人的には今まで入った(日帰り入浴可能な)温泉NO1です。

見返峠で合流、アスピーテラインで玉川温泉方面に降りていきます。
後生掛温泉〜後生掛自然研究路  
下る途中で後生掛温泉に寄り道してみました。こちらは初入浴です。
木造の大きな湯屋と白濁した硫黄泉が特徴。いい温泉でした。
後生掛自然研究路も歩いてみました。
ガスが噴出し、近づくだけで喉が痛くなってくるほど。カメラが少し心配です。デジ一はバイクに置いてくれば良かった。
硫化水素濃度が濃すぎるせいなのか?、残雪のせいなのか?一部封鎖されていましたが、ちょっと先に進んでみると、
泥火山とか、噴気孔が一杯ありました。もうちょっとデカイものを想像していましたが可愛らしい感じ。歩くのが好きな人にはお勧めの遊歩道ですが、そうでない人には勧めない、そんな感じのところでした。
R341  
国道341号線で田沢湖方面に向かいます。
しかし、初めて通った時はもうちょっとワイルド感溢れる道だったのですが、この道もすっかり改良されてしまいましたね。
電柱が無いことからも判る通り人家は皆無。深いブナ林を行くダイナミックな山岳ワインディングロードであることに変わりはないのですが、だいぶ普通の道になってきたなという印象を受けました。
田沢湖温泉〜帰路へ  
未訪問だったので秋田駒ケ岳への道を訪ねてみましたが冬季通行止め。6月中旬以降は夏季マイカー規制が入るので、一般車は年間通じてほとんど走れない道のようです。
田沢湖温泉のアルパこまくさを訪ねてみましたが、終業時間を過ぎて入れず残念。お湯は青みがかった半透明の硫黄泉、景色も絶景だそうで、次は是非入ってみたいと思います。
田沢湖の眺めが綺麗でした。さて帰りましょう。
(今からかよ!)
とか言いつつ、雫石環状道路を偵察します。
(いやいや、真っ暗で景色見えないんだから意味無いじゃん。ていうかもう帰ろうよ・・・。)
南昌第一トンネルという長さ2kmの長大トンネルを経て盛岡の南に出ます。雫石と北上盆地を盛岡市内を通らず行き来できるので、利用価値が高い道路だと思います。
高速代節約の為に県道13号と国道4号線で暫く南下。街中で渋滞していたのと、このままでは(体力的に?)蓼科まで帰り着けないのではと危惧があったので、水沢江刺ICから東北道に乗りました。
あとはひたすら走って蓼科へ。
感想:蓼科は遠かったw
夜9時じゃなくて、朝9時までに高速に乗る(帰路に着く)べきかと。
結局那須のあたりのSAで爆睡してしまい、帰宅は朝になってしまいましたwww。
帰宅したら日食が始まっていました。

・・・・・

というわけで実質現地1.5日でしたが、十分過ぎるほど濃密なツーリングでした。1日分のレポだけでも膨大な量になってしまいました。東北はいい場所、いい道が一杯ありすぎるから困ります。

今回は効率重視で回りましたが、探索すると面白そうな場所が東北には一杯あります。未訪問の方がいらっしゃいましたら是非余裕をもった日程で訪れてみて下さい。

注意点としては東北はとにかく広いので移動に思った以上に時間が掛かります。今回は何度が訪れた場所が多くポイントを絞ったので1日でかなり回れていますが、もし初めてだったら3〜4日掛けてもいい位のエリアを走っていると思います。

ではまた次の旅でお会いしましょう。てか次は北海道編なんですけど、この数倍は写真の量があって、絶景だらけなので、どうレポにしたものやら(苦笑)。

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