ミニレポート

那須からロマンチック街道経由で蓼科まで

4月下旬 日光
4月下旬、国道4号線を北上し、日光を目指した。

杉並木を北上していく。

東照宮
東照宮を訪れてみた。平日にも関わらず境内は大賑わい。日本語が殆ど聞こえてこない。7割位は外人さんかな。東照宮は外国人観光客にとって日本観光のスタンダードになっている様子。ちょっとビックリ。

日光観光協会のページ(mapなどがある)

 

東照宮は小学校の修学旅行で来たし、大人になってから訪問したこともあるのだが、いまいち記憶が薄い、ていうか全然記憶に無い。外人さんに負けてはいられない、日本人として知っておかなければと思ったものの、

拝観料金は1300円・・。

駐輪料金、駐車料金は場所によるが300〜500円位。

・・・外から眺めるだけにしました。

ちなみに、二荒山神社の拝観は無料。という事で、そちらに参拝。写真は二荒山神社の参堂です。いい雰囲気ですねー。
奥日光 いろは坂〜華厳の滝

いろは坂は空いていた。登りは2車線なので、わりと自分のペースで走れるのがいい。

少し登ってから下を眺めると、スタートラインは遥か下。これだけの標高差を一気に駆け上がる道も珍しい。
4月下旬の中禅寺湖は、まだ冬の様相だった。

中禅寺湖の突端にあるのが、華厳の滝だ。あの大きな湖がここでせき止められ、一筋の滝となって下界に流れていく。不思議だ。

ちなみに中禅寺湖の湖畔の駐車場はいずれも4輪310円、2輪100円。有料エスカレーターで滝壷近くまで行けるが、無料の展望台からでも迫力のある姿を望むことが出来る。自然の雄大さは素晴らしいし、東照宮よりお得だと思う。

新緑を楽しむなら光徳牧場や戦場ヶ原だが、一ヶ月以上早かったようだ。引き返して、いろは坂を下り降りた。

ツーリングレポート「日光、快晴の日曜日」

川治温泉
有名な川治温泉の露天風呂「薬師の湯」を訪れてみた。ちょっとぬるいけど、岩風呂は広々としてイイ感じ。

ただし、川を挟んで旅館が立並び、客室からはまる見え。日本一開放感のある温泉かも?休日の夕方は、チョット勘弁だな。

薬師の湯の入口は、R121で川治温泉街を少し通り過ぎ、ダムへの登り坂の途中にある。看板が出ているが、少々判り難い。入浴料金は300円、駐車場も広くて、割りと利用しやすいのがいい。
霧降高原道路と日塩モミジラインは尾根筋を走る景色の良い道だが、まだ雪の中の模様。渓流沿いにR121を北上することにした。

R121は美しい道だ。竜王峡や、五十里湖の脇を抜けて、道は会津まで続いている。

夏は緑が溢れ、素朴な雰囲気があって好きな道路だったのだが、細い道路の大半が付け替えられ、随分近代的な道に変っていた。

この後は夕立に見舞われたため、ノンストップで那須まで走る。
那須高原
那須で温泉といえば、鹿の湯である。湯川の上に建つ湯冶場の風情ある建物、白濁した濃厚な泉質が素晴らしい。混雑しているのと、営業時間が夕方5時までなのが少々残念だが。場所は殺生石のすぐ下である。入浴料は400円。
(写真は4月)

鹿の湯のすぐ側にある名勝が殺生石。鹿の湯の駐車場が満車の時は、ここの駐車場に止めればOK。
今日のお宿「旅人宿カントリーコネクション」に到着。相互リンク先のとほ宿である。
男女別相部屋だが、新築のログハウスは、内も外も高級リゾートコテージ顔負けの素敵さ。
夜はオーナやヘルパーの方とお話して、楽しい時を過ごすことが出来た。

4月、雪の那須〜塩原
「旅人宿カントリーコネクション」を出発。夜の間に雪が降ったらしい。

塩原の温泉街を抜けて山の方に向かうが・・・まさかの雪景色。塩原温泉の露天風呂や新湯温泉を訪ねてみようと思っていたのだが、寒すぎて裸になる気がせず。
R122渡良瀬渓谷

残念ながらロマンチック街道のハイライト、R120金精峠は冬季通行止めだった。R122で迂回する。

R122は日光と桐生を結ぶ国道である。新緑の季節は渓谷美と相まって綺麗だが、個人的には凡庸な道といった印象がある。なんというか、イベントに乏しいというか・・。

そこで、松木渓谷に寄り道してみた。精錬所からの煙害で草木が枯れてしまった渓谷である。
渓谷に一歩足を踏み入れると、景色はガラッと変り、荒涼たる岩山が遠くまで続いていた。日本のグランドキャニオンなどと言われるが・・・本物とは違って、心にも荒涼とした風が吹き込んでくるかのよう。

足尾銅山観光もしようと思ったのだが、料金800円と聞いて早々に退散。

渡良瀬渓谷から赤城山の東側を通って沼田へ抜けることにした。20年前の県道62号線は酷く寂しげな道だったのだが、随分立派な道へと変っていた。沼田まで行って、本来のロマンチック街道に合流。
水上、諏訪峡と谷川岳
雪の谷川岳を見たいということで、水上の諏訪峡を訪ねた。さすがに山には雪がたっぷり残っている。新緑まではあと少し。5月になれば、素晴らしい景色が見られるだろう。もう少し季節が進んだら、谷川岳に登ってみたい。

吾妻渓谷

水上からはR291〜県道36〜R145と走り、吾妻渓谷に向かった。現在ダムの工事が始まっており、完成すると吾妻渓谷や河原湯温泉は水没してしまう。ダムが出来て景色が変ってしまう前に見ておこうと思ったのだ。
吾妻渓谷はいつも通過してしまうだけなので、今日はバイクを置いて歩いてみた。歩道から下を見下ろすと・・・!うっひゃー、こんな凄い崖っぷちを走っていたんだ。今まで知らなかったYO!

ダム建設後も渓谷の3/4位は残るらしいが、水量も変化して、景色は変ってしまうだろう。しかし、こんな名勝や名湯にダムを造っちゃうとは・・・。

丸岩とR406

河原湯温泉を過ぎると目に飛び込んでくるのが、この丸岩。吾妻渓谷から碓氷峠にかけては、失われた火山が幾つもあったらしい。火山体は長い侵食の時を経て消滅し、その残骸が吾妻〜碓氷峠〜妙義の地形を形作っている。丸岩も太古の火山の残骸らしい。
古ぼけた写真しか無くて恐縮だが、この丸岩のすぐ脇を通るのがR406だ。マイナーな道だが、草津から倉渕村を抜けて高崎まで行くことが出来る。(写真は夏に撮影したものです)

道を取り巻く緑の濃厚さは、写真からお分かり頂けると思う。(写真は夏に撮影したものです)

この406号線、景色も良いし、道幅もそれほど狭くないのだが、R145との交差点が非常に判り難く、車の流入がほとんど無いという珍しい状況になっている。工事が終わるまで交通量を制限する意図なのか、環境に配慮しているのか判らないが、ダムが完成する頃には一大観光ルートになっているかもしれない。(写真は夏に撮影したものです)

鬼押し出し〜浅間山

旅の最後は浅間山が見たいということで、長野原からR146で軽井沢方面に向かうことにした。有料の鬼押しハイウェイを使わなくても、R146で南下して浅間牧場交差点を右折すれば、タダで鬼押し出しまで行くことが出来る。

鬼押し出しにて。ここからの浅間山が、いちばん荒々しくて、堂々としている気がする。

鬼押しハイウェイの北半分は迂回したが、南半分(鬼押し出しから軽井沢方向)は、お勧めだ。浅間山を間近に、草津白根山を遠方に望む展望道路。開放感溢れる景色が素晴らしい。

通行料金は全線通ると620円(2輪400円?)、南半分だけなら料金は260円(2輪150円?)。

そのままR146で軽井沢に下っていく。

軽井沢を過ぎる頃には夕暮れとなっていた。日本ロマンチック街道のメインルートの延長は230km、支線を含めると350km。今回はだいぶ省略しながら走って来たわけだが、1日で走り切るには少し長すぎるかもしれない。
R152で白樺湖方面に向かい、途中にある利休庵で「かき揚げ丼」を頂いた。うずたかく積まれた天ぷらで有名な、手打ちのおそば屋さんだ。久しぶりにたらふく食って・・・ごちそうさまでした!

というわけで、日本ロマンチック街道、日光〜浅間(だいぶ省略有り)を走ってみたのですが、うーん、イマイチ(ゴメン)。原因としては、やはり冬季通行止めで日光金精峠を通れなかったのが大きいですが、距離が長すぎて間延びしてしまうというのもありそうです。

沼田〜金精峠〜日光ルートと、沼田〜草津〜嬬恋〜浅間ルートは、2回に分けて、それぞれをじっくり回った方が良さそうな気がします。どちらも単体で満足出来る素晴らしいツーリングルートですし。では、次のレポートでお会いしましょう。

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