九州最南端への旅
 真冬の鹿児島〜川崎・バイクで自走・Part1


いつになく長い冬休み。暦の妙で2つの土日に挟まれた9連休。こんなときには、まだ行ったことの無い土地を旅するに限る。

九州南部には、まだ行ったことが無かった。正確に言うと修学旅行で鹿児島を訪れているはずなのだが、瞼を閉じても桜島の景色は全く浮かんでこないのだった。やはり旅は自分の力で(自分の足でor自分で乗り物を操って)行かねば。

走行21万キロのカプチーノで鹿児島を目指すのはちょっと苦しいので、旅の足はVTR250と決めた。ウインタージャケットを新調し、防寒装備をきちっと揃え、でも真冬の高速バイク自走は多分寒すぎて無理なので、往復は川崎〜宮崎のフェリーにしよう。毎日フェリー会社の予約状況をチェックして・・・。

久しぶりの長旅に心躍らせる私!「ツーリングGOGO」「ジパングツーリング」といったツーリング雑誌のバックナンバーをひっくり返し、「ツーリングマップル」片手に九州へ想いをはせる日々が続いた。

・・・のだったのだが、日頃の行いが悪かったせいか、仕事3日に風邪2日ロスしてしまい。結局出発出来たのは大晦日だった。川崎〜宮崎のフェリーも乗れずじまい。まあ、こんな事があろうとフェリーの予約もしていなかったのだが。3泊4日で果たして九州南部を走れるのだろうか。


東名高速→名神高速
12月31日朝出発。東名川崎インターから西へ向かう。バイクで真冬の高速走行は尋常でなく寒い。貼る使い捨てカイロを10個程ベストにペタペタと貼り付ける。それでも標高の高い御殿場越えは寒く、1時間程で身体が冷えてくる。どこまで行けるのだろう。

午前10時頃、御殿場PAに入り休憩。この寒いのにバイク乗りもちらほら。
午前11時半に日本平PAで休憩。雨がポツポツ降ってきてカッパを着用する。この時点で行き先は決めていない。大阪からフェリーで鹿児島へ渡るというプランは心の中に潜ませているのだが、果たして可能なのか?自信が無いまま西へ向かう。やはりカプチーノで来た方が良かったのではないか・・・。愛知県に入ると渋滞気味。名神高速に入ると本降りになってしまった。

岐阜の羽島PAで寒さに耐えられなくなり、一時休止する。冷雨と寒風は体温をじわじわと奪っていく。奪われていく熱量を人間の自家発電だけで補うことは到底不可能だと悟り、ここでカイロを大量投入する。合計20個のカイロを装備するとさすがに暖かい。というか、使い捨てカイロ20個で、寒風が奪う熱量とバランスするようだ。冬場の高速道路の寒さは20カイロくらいと表現してみる。

16時に、滋賀県は琵琶湖を一望する大津サービスエリアに入る。といっても、雨で視界は効かない。大阪まであと1時間あまり。ここまで来て、やっと鹿児島に行く決心がつき、フェリー会社に電話する。出航は18時だが17時までに来てくださいと言われ、少し焦る。阪神高速は慣れない人間にとっては迷路の様だ。果たして迷わずにたどり着けるだろうか?


冬の雨の日にバイクに乗っている人は少ない

近畿道から守口で阪神高速に乗り換えようと思っていたら直接は繋がっていなかった。どこを走っているかよく分からないまま、多分、東大阪ジャンクションから阪神高速に入り、環状線を突っ切って天保山JCへ、湾岸線を南下して南港北インターで下りる。

・・・と書いても関東人にはさっぱり判らないと思うが、走ってる本人も訳わからず。それでもなんとか海を目指して走り、出航40分前に大阪南港カモメフェリーターミナルに到着。危なかった。

大阪〜志布志 フェリーの旅

ターミナルでチケットを購入。1万3千円位。年末年始のうち12/31だけは通常料金なので安い(し、当日予約が可能だった)。

17時半頃、志布志行きフェリーの腹に収まる。出航は18時。到着予定時刻は翌朝8時半。約15時間の船旅となる。


2等船室はこんな感じ
正直狭い。あいていれば寝台の方がよさげ


正月なのでロビーには謹賀新年の飾りが。
船はサンフラワーなので、そこそこ豪華


夕飯は船内バイキング1500円也
価格の割に、量、種類とも豊富で結構満足!


そして船上で夜明けを迎えた
初日の出です

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