ワインディングガイド

中部地方part2(ちょっとマイナーな道)

奥志賀林道乗鞍エコーライン高ボッチ高原

聖高原、千曲高原上信スカイライン

チェリーパークライン(高峰高原) /国道152号浜松〜茅野


国道152号線 2000.10.8NEW
区間:浜松市〜浜北市〜水窪〜南信濃村〜上村〜長谷村〜高遠町〜茅野市〜上田市
お勧め度:あまり一般的ではないかも
取材は8月です 

 152号は浜松市から上田市まで中央構造線という日本を南北に分ける地溝帯に沿って走る長距離国道である。本州中心部にあり、距離にして200kmを越える国道でありながら途中2カ所も不通区間があって整備がすすんでいない。国道が整備され、更に中部縦貫自動車道の工事が着々と進む(←自然破壊だ!利用者不在!)飛騨清見近辺とは対照的。政治力の差なのかなあ。でも新しい自動車道を実は建設中なので、20年後くらいには状況は一変しているかもしれない。
 浜松市内で大動脈であった152号線は、浜北市を過ぎた辺りから天竜川に沿って緩やかなカーブを描きながら山間を走る。水窪の手前で天竜川に別れをつげると、道は次第に細く険しくなり静岡県と長野県の県境付近で道が無くなってしまう。未だに開通していなかったのかと思いながら、迂回してヒョー越林道を使い長野県に。ヒョー越は1〜1.5車線の舗装路。懸念していたほど悪路ではない。
 峠を越えて南信濃村に入ると、緑に覆われた山並みと深い谷が遙か彼方まで続いていて、いかにも山間の地らしい。30分ほど走ると152号の看板が現れるが、国道だからといって道が良いとは限らない。広くなったり狭くなったりを繰り返しながら淡々と山間を走っていく。
 さて、上村に入ると2つめの不通区間が現れる。道路標識に従って村道1号線に迂回。迂回ついでにしらびそ高原に登ってみる。しらびその中を通る道は1.5車線でカーブは続くが悪路ではなく、対向車に気をつかいながらも気持ちの良いドライブ。今回は曇っていたが、晴れていれば南アルプスの素晴らしい景色が楽しめるらしい。山頂の立派なロッジで一休み。
 更に北上し、交通量の少ない山間の道を淡々と走り、分水嶺を越えて高遠の町へ。ここの高遠城趾公園は桜の名所。10年前に訪れた時はひなびた静かな城趾に散る桜の花びらがいい雰囲気だった記憶があるのだが。最近は人気がありすぎて桜のシーズンは朝から渋滞10kmもざら。近づけません。花見に行くときは交通情報に注意!道は高遠付近から広めになり、走り屋も行き交う峠道を越えて茅野へ降りていく。茅野から上田までは状況が一変して、白樺湖畔を通る観光のメインストリートになる。
 晴れていれば日本のチロルとも言われるしらびそ高原が見所。それ以外は山あいを淡々と走る道。ひなびた雰囲気を味わいたい方にお勧めしたい。


奥志賀林道 2000.9.12
区間:長野県奥志賀〜長野県野沢温泉スキー場、箕作
(私は箕作まで行かずスキー場から野沢温泉に降りた)
最寄りのIC:信州中野
お勧め度:
森を見たい人に

記憶によると奥志賀林道はダートだったはず。でも車も古くなったことだし、ちょっとくらいならいいか(カプチごめん)と思って行ってみると、既に舗装されていて林道という割には結構いい道でした。山奥の林道と言うとステアリング回すのが嫌になるほど曲がりくねっていて、目的地にはいったいいつつくんだぁ〜っていうのが相場なのですが、ここは道幅も1.5車線と広めで、長めのストレートと緩いカーブが多くてスイスイ前に進み、走りやすかったです。スピードメーターをチェックすると私の場合40〜50km/h位で走っていました。つまり、とばす道でも、のろのろと走る道でもありません、自転車で軽い下り坂を下っていくようにのんびりと走るのが楽しい道でした。
奥志賀からしばらく走ると"人"を感じさせるのは走っている道路だけ。見渡す限り広葉樹を主体とした深い森が広がり、古代日本にでも迷い込んだ様な感覚を覚えました。いい森です。こんな楽しい感覚を得られたのは道が空いていて深い森に一人っきりだったから。
通行量が少ないのは全線舗装されたことがまだ知られてないからだと思います。今後増えることは間違いなしです残念無念。こういう道って一人で走るからこそ味がでるんだけどなー。ここで紹介するのはなんか勿体ない気がしてきた(そんな影響力ないって)。なお紅葉シーズンはそれなりに混雑すると思います。


県道84号乗鞍エコーライン 2000.9.4
区間:乗鞍岳畳平〜乗鞍高原(畳平付近で乗鞍スカイラインと接続)
最寄りのIC:松本IC
アプローチ:松本ICから国道158号を平湯、上高地方面に走り乗鞍高原の標識に従って左折。なお、国道158号沢渡方面からの場合は右折出来ないので所定の転回所まで行って戻り左折。頂上では乗鞍スカイラインと接続している。
乗鞍高原より上は18時以降閉鎖
お勧め度
☆☆☆(山道に慣れている人向き)

乗鞍岳の直下2700メートルまで駆け上がる筋金入りの超山岳道路。国道158号から乗鞍高原までは美しい高原の中を駈ける2車線の山道。乗鞍高原をすぎると道は険しくなり、1〜2車線の急坂急カーブが連続する。かなり狭い所もあり路面も荒れていて山道に慣れていない人にはちょっときついかもしれません。道が悪いのに通行量が多く人気があるのは、なによりその「乗鞍」というネームバリューと、景色の迫力と、無料によるものでしょう。
晴れていれば登るにつれて乗鞍岳がぐんぐん近づいてきて大迫力。これだけ晴れることは珍しい。改めて見ると、岩肌のえらいところに車道がついている。見下ろせば乗鞍高原が遙か彼方に見えて、登山家のエリアに車で登ってしまっていいのだろうかと思う。

なお乗鞍高原では湯けむり館という公共の立ち寄り湯によったが濃い硫黄泉でなかなか良かったです。


高ボッチ高原 2000.9.6NEW
区間:国道20号塩尻峠付近〜高ボッチ山〜塩尻市街
アクセス:国道20号塩尻峠よりやや塩尻側に下ったところに高ボッチ高原の標識あり
お勧め度:高原の風に吹かれてのんびりしたい方に

1車線の狭い道を対向車に気をつけながら30分程登ると、突然視界が開け草競馬場?(夏には草競馬が開かれ大盛況らしい?未確認)が出現します。高原の広い駐車場からは松本盆地と北アルプスを見渡すことが出来て開放感に溢れています。標高1600mでちょっと寒いのでフリースを着込み、夏の終わりの柔らかな太陽の光を受け、心地よい風に吹かれながらベンチでボーッとうたた寝。最高っす。
それなりに人気のあるところですが、夏が終われば人のいない静かな高原に戻ることでしょう。アクセス路の狭さが難点ですが、普段静かなのはそのお陰なんだな。でももうちょっと拡げて欲しい。

 


聖高原、千曲高原(国道403号明科〜更埴) 99.10.28
区間:長野県明科町〜更埴市
最寄りのIC:長野道の豊科IC、麻績IC
アプローチ:豊科ICから19号明科方面に走り明科市街のはずれで突き当たりを右折すると403号です。標識通り。
お勧め度
☆☆

道路地図で403号の千曲高原付近をご覧になったことがあるでしょうか。その名の通り道が屈曲しまくって描かれています。しかし整備された国道の場合、実際には地図で描かれているほどではないことがほとんどです。今回はそれを確かめるべく訪れたのですが、素晴らしいワインディングでした。
千曲高原付近は2車線の中低速コーナーが続くワインディングです。コーナーのRの付き方が気持ちいい。更埴市街を見下ろすことが出来て展望も抜群です。明科から更埴方面に走る方が、景色もコーナーの感じも良いようです。
(注意)見た目以上に回り込んだ鋭角のカーブが数カ所あるので、そのことを頭に入れておいて下さい。

       

 


アルプス展望道路(県道12号)
聖湖畔の交差点(信号機無し)を西側に入り、別荘地を抜けていきます。1.5車線ですが走りやすく、林の中からアルプスが見え隠れして、散策気分でドライブが出来ます。まっすぐ走るとアルプス展望道路(県道12号線)に突き当たります。山村を抜けて走る展望の良い道路です。左折すると聖山を一周して403号に戻ります。

 

 

 


上信スカイライン
区間:長野県須坂市〜群馬県万座温泉
最寄りのIC:上信越道の須坂長野東IC
お勧め度:

スカイラインといっても1.5車線幅の狭い道です。志賀草津道路の影に隠れてしまっているマイナーな道。志賀高原、横手山を谷を挟んで眺める形になります。


チェリーパークライン(高峰高原)99.10
区間:長野県小諸市〜高峰高原(〜群馬県嬬恋村)
最寄りのIC:上信越道小諸IC
アプローチ:小諸ICを出て浅間サンラインを走り、高峰高原、アサマ2000スキー場の看板を探す
お勧め度:
☆☆

 2車線での整備されたワインディング。低速コーナーがこれでもか!というくらい連続して、なかなか走り甲斐があります。高度を上げていくと小諸周辺と千曲川のパノラマが広がります。小諸城址(懐古園ですね)からの眺め(私のお気に入り)を上空から見たような感じかな。浅間山は雲に隠れて見えませんでしたが、晴れれば素晴らしい景色が見れることでしょう。
 走れるのは峠を少し越えた辺りまで。嬬恋側は通行止め(99.10月時点)で通り抜けられませんでした。同じ道を戻るのはちょっとつまらないので、全通したらもう一度来ようと思っています。実は湯ノ丸林道を使えば湯ノ丸高原に行けるのですが、悪路との話。面白そうな道で気になる存在なのですが、カプチが可哀想なので、今回はお預け。
 なお、取材したのは99年の秋です。冬場はスキーヤーのための道になります。が、こんな急なところ走るのは大変そう・・・。

    


 

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