ツーリングレポート

しまなみ海道ツーリング PART1

〜瀬戸内の6島(+2島)全部を巡ってみる+吉備路訪問〜

訪問日:2009年2月上旬 掲載日:2009年2月12日

しまなみ海道と言えば通行料金が高く、今まで訪れたことはありませんでした。片道は3800円(軽、二輪の場合で普通車は4700円)ですが、四国に渡ると帰ってこなければいけないので、結局2倍かかってしまいます。

ところが2008年9月から景気対策の一環で休日ETC割引が実施され、半額で利用することが可能になりました(終了時期は未定)。本四架橋に限って一日の回数制限無しというのがポイント。何回乗り降りしても半額です。さらに調べてみると、尾道〜向島間は平行する有料道路を使えば50円で渡れることが判りました。

計算してみると、6島全部回って四国に渡らなければ行き1175円、帰り1100円、合計2275円になります。せっかくなので、この機会に訪れてみることにしました。

川崎〜東名高速〜牧之原SA  
夜になって川崎を出発、岡山まで頼みの綱はETC深夜割引0-4時ですが、半額とは言え高速代は高いです。焼津まで下道を走って東名高速に乗りました。

深夜3時、牧ノ原SAにピットイン。
(早朝一番寒い時間帯をサービスエリアで凌ごうという計画)

実は牧ノ原サービスエリア下り線には無料の「ごろ寝」スペースが設置されています。まさに旅ライダー感涙のスペース!なんですが、混雑具合が全く予想出来なくて、今まで使った事はありませんでした。

この日は3人静かに寝ているだけ。朝まで熟睡してしまいました。なんというラッキー!

(名古屋方向SAのみあります。上り方向にはありません。ただしNEXCOにとって直接お金にならないスペースなので、いつまで存続するかは?。ちなみに暖房効いていましたが、ちょっと寒かったです。カイロ等で暖をとった方がいいでしょう。)

朝7時牧之原SA出発。
東名〜伊勢湾岸〜東名阪〜新名阪〜中国〜山陽  
朝8時半豊田JCTに到達、伊勢湾岸道へ向かいます。

朝の東名は非常に混むものですが、この日は空いていて走り易かったです。この不景気ですし、金曜日ということもあり、週末に向けて部品調達を止めている工場も多いのでしょう。空いているのは良いのですが不景気は困ります。複雑な気分。

伊勢湾岸道は強風が恐怖でした。

続く東名阪は例によって5kmほど渋滞。東名阪2車線と湾岸道3車線が合流して2車線になるのですから、日本の国土軸のボトルネックです。景気対策で公共事業バラ撒くんだったら、こういう基幹部分を何とかして欲しいところですが・・・。

新名神に入ると一転、交通量が分散して快適な道のり。

新名神は初めて通りましたが、最近の高速の例に漏れず、基本的に橋で渡っていく構造のようです。山奥を走りつつも、地形に沿ってのアップダウンは僅かで、未来的な感じがします。

山肌にも心配していた雪は全く見られませんでした。降雪の心配は関ヶ原よりは低そうです。

(ちなみに中京圏から阪神圏に向かうには、名神、伊勢湾岸+新名神、東名阪名古屋市内経由+新名神の3ルートがありますが、うち名神ルートと伊勢湾岸+新名神ルートの料金は同じです。東名阪道の名古屋市内経由ルートについては均一料金区間が入るためETC時間帯割引が適応外になるなど割高になることがありますので注意。)

しかし快適快適。こんな道だったら、どこまででも走って行けそうです。第二東名もこの調子でお願いしたいところです。

名神との合流で混むかと思いましたが、京滋バイパス分岐までは4車線化がほぼ進んでいて問題なし。天王山トンネル付近も4車線化されていてスムーズ。ただ京滋バイパス合流〜吹田JCT付近は3車線で車が増えます。吹田JCT〜中国道宝塚あたりは、千円になったら休日は大混雑すると思います。

NEXCO西の渋滞予測マップ お盆や正月など長期休暇時はメチャ混む傾向。

(京都府通過は名神と京滋バイパス経由の2ルートがありますが、料金は同じようです(どらぷら検索による))

名神、中国道を経由して、11時半頃山陽道に入りました。
平日昼間の山陽道は交通量も少なく快適です。幾らでも走って行けそう。
2時に岡山IC到着。牧ノ原から7時間ほどかかりました。
吉備津彦神社  
途中、吉備路をサラリと回ってみることにしました。関東からだと、普段行きにくい場所ですし。

まずは吉備津彦神社に参拝。

吉備津神社  
次に吉備津神社に向かました。
参道の長い長い廊下。
本殿です。変わった形をしています。
屋根の描く曲線がきれいです。解説版に「独創的な大建築」とありましたが、まさにその通りの、巨大で変わった神社でした。

隣接する吉備津神社と吉備津彦神社の存在。いろいろな覇権争いが背景にありそうで、調べてみると面白いかもしれません。

吉備路  
備中国分寺も訪れてみました。塔自体は江戸時代に再建されたもので、あまり歴史を感じさせるものではありません。フツーです。
五重の塔は近景より遠景で眺める方が雰囲気ありますね。吉備路らしい風景になります。

つまり、ココは五重塔単体が良いのではなく、「五重塔のある風景」が良いのだと思います。

3〜4世紀頃、吉備の国の勢力は大和勢力に匹敵したといいます。その勢力の残像が見たくて、造山古墳を訪れてみました。
全長360メートルの前方後円墳は全国でも第四位の規模だそうです。
この日は数キロはなれた砂川キャンプ場に泊まることにしました。通年営業なのが助かります。一張り千円、17時位で管理人さんは帰ってしまいます。

山の中ですが、街中まではバイクで数分なので、マアマア便利なロケーションです。気温は夜半に氷点下となり、メチャ寒くて使い捨てカイロ6個投入。朝起きたらテントはバリバリに凍ってました。

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