ハイキングレポート

秋の小浅間山ハイキング

〜意外な程の超絶景。秋が似合う風景〜

訪問日:2013年11月8日  掲載日:2013年11月11日

有峰林道へ

佐久のカインズホームへ買い物に行こうとアルトで県道44号線を
佐久市街方面へ向かっていると浅間山が綺麗に見えてきました。
こんなに晴れてるなら買い物は後回しにして、
予てから計画を練っていたあの計画を実行せねば!

ということで軽井沢に向かいます。途中の御代田付近から眺める浅間山。
赤茶けた山肌が、巨大火山であることを改めて想起させてくれます。
日本で最も火山らしい火山かもしれません。

国道146号線で北軽井沢方面に向かいます。
鬼押ハイウェイ入口手前の「白糸の滝入口」交差点左側に登山口があります。
車は数台程度ですが避難用東屋や、道路反対側の公衆トイレ前等に停める事が出来ます。
なお峰の茶屋横の駐車場は私有地なので駐車不可です。

グーグルマップはこちらhttp://goo.gl/maps/qx2Oa

「浅間山は爆発的な噴火をする活火山です」
ということで、浅間山は日本で最も火山活動が活発な山の一つ。
江戸時代の噴火では嬬恋村の集落が一つ消滅し500人余りが亡くなったりしているほどです。
泥流は吾妻川を流れ下り、遠く前橋の辺りまで達したとか。

現在は周囲4km以内立入禁止ですが、小浅間山は例外的に登山が認められています。

登山道を歩いていきます。
登山道といっても火山観測所経由で業務用車は通れるようになっているようなので、
車が走れる程度のコンディションの道です。ただ、意外に長い・・・。

20分程歩くと山頂方面に直登するルートが現れたので、そちらを登っていきます。
(そのまま真っ直ぐ行った方が楽だったようです。)

出発して30分程で樹林帯を抜けました。左側を見ると浅間山山頂方面が!

右側を見ると広大な視界が見えてきました。

小浅間山には東峰と西峰があるのですが、まずは東峰に向かってみることにしました。
広大な山頂に向けて歩いていきます。誰も居ない・・・。

振り返ると広大なパノラマが!もしかして小浅間って凄い絶景ポイントなのでは!?

あそこが山頂でしょうか?それにしても凄い開放感です。

小浅間山山頂に到着!360度の凄いパノラマ!

眼下には出発地点である鬼押ハイウェイ入口交差点。

佐久平や八ヶ岳方面です。

浅間山本体のアップ。午後なので日陰になってしまいましたが、
午前中ならもっと良く見えたと思います。

続いて10分程歩いて西峰にやってきました。

こちらは鬼押し出し方面に流れた溶岩流を観察することが出来ます。

嬬恋村方面を望むことが出来ます。草津白根山方面は雲の中でした。
ちなみに、もし有史以降繰り返されてきたような大噴火が起きた場合、
この辺り一帯は別荘地も含め壊滅が決定的です。
八ッ場ダムが泥流に飲まれる可能性があります。

ダイナミックな風景の連続に思わずジャンプ!

さて、では降りることにしましょう。

帰り道にカモシカに出会いました。樹の枝が撮影には邪魔で残念。
たまたま前方からラジオを鳴らしながら登ってくる登山客が居て
逃げてしまったので、これ以上寄ることができませんでした。

という訳でいかがだったでしょうか。今回は広角レンズを持参しなかったこと、午後で逆光気味になってしまったことで広大な景色を十分写す事は出来ませんでしたが、雰囲気は分かって頂けたと思います。ハイキング好きな方は是非訪れてみて下さい。労力的には1.5高見石程、所要時間は東峰と西峰両方登って2時間位になるかと思います。

なお、サブタイトルに秋が似合う風景と付けた通り、小浅間山は秋、それも晩秋が似合う風景だと思います。世の中の大抵の風景は緑の季節がベストシーズンになるわけですが、空気が澄み草木が枯れて視界が広がり、山肌や岩肌が顕になる晩秋の方が迫力が増す風景の場所が時々あります。小浅間山はそのうちの一つだと思います。

実は登山自体は前々から狙っていたのですが、春や夏に行ってもその迫力は出ないだろうなぁと思って、11月の今回の決行となった訳です。

皆様も是非、秋の空気の澄んだ日に出かけてみてはいかがでしょうか。

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ちなみに登山道の入口でヤマビルらしき生物が枯れ葉の上に居るのを発見しました(まあ気温5℃位だったので動いていませんでしたが)。長野県東部や北部でのヒルの発見報告はネット上ではほぼ皆無で、自分が初発見者?と言っていい程稀なこととは思いますが、もしかしたら群馬県側から生息域が拡大しているのかもしれません。旧碓氷峠付近にはヒルが攻めてきているという話ですし、鹿に付いて生息域を広げるそうですから。恐らくこのヒルも定住しているのではなく、鹿かハイカーに付いてきたものではないかと推測しています。
ヒルの活動期は神奈川の丹沢(ヒル被害が有名)で4-10月とのこと。寒い時期は心配ないでしょう。景色の面からも、ヒル対策からも寒くなる10月中旬以降がお勧めです。

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