ミニレポート

御嶽山の北側、日和田高原〜下呂温泉ツーリング

〜杖突峠〜権兵衛トンネル〜開田高原〜日和田高原〜下呂温泉〜

訪問日:2011年9月下旬  掲載日:2011年12月4日

プロローグ

日和田高原の御嶽直子ロードから乗鞍岳を望む

茅野市蓼科〜杖突峠

9月末の火曜日。夏の繁忙期も終わって一息ついたので、日が替わるまで目一杯走ってみることにしました。ターゲットは(現時点で)快晴に見える御嶽山です。王滝村側は良く行くので、今回は趣向を変えて日和田高原側に行ってみるつもり。

まずは茅野市の杖突峠無料展望台へ。
喫茶店の中を抜けてベランダに出ます。この喫茶店は日本一絶景の喫茶店じゃないかと思うのですが、その割に利用客は少ない気がします。

写真の真ん中あたりがウチになります。
ウチと杖突峠展望台はフォッサマグナ(糸魚川-静岡構造線)を挟んで対岸にある感じ。

しかしまあ、なんというパノラマ!国道脇にしては相変わらず凄い景色です。

日之影入林道〜箕輪ダム  
通常でしたら高遠経由で権兵衛トンネルを抜けるのですが、たまにはチョット変わった道ということで、日之影入林道に入ってみることにしました。
杖突峠から下りてきて集落が見え始めたあたりで右折。
3年ほど前に開通したピカピカのワインディングロードです。
人も車もほとんど見掛けることはありません。しかし、センターラインがなんか黄色い・・・
おかしい、白線のはず
って草じゃんwww
確か3年ほど前に開通した時の報道で工事費60億位掛かってた筈ですが・・・。やはり通行量の少なさが雑草の原因でしょうか?
峠を超えました。視界はさほど開けません。
あまり使われないうちに古くなってしまう道なのかもしれません。ちょっと残念。
日之影入林道はさほど長いワインディングではありません。数分走ると箕輪ダム・もみじ湖の湖畔に降りてきます。箕輪ダムから街までは1.4車線の古く細い道となります。その狭い区間があるので林道の交通量も増えないのだと思います。(但し紅葉時は混みます、紅葉は若い植林が多くまだ大したことない気がします)
県道203〜R361旧道東側〜権兵衛トンネル  
伊那谷を横断して木曾山脈の麓まで来ました。
県道203号線で木曽山脈沿いに南下していきます。ちょうど中学生のマラソン大会中らしく、のんびり進みます。
伊那谷の反対側には南アルプスの仙丈ヶ岳。明るく開けたいい場所です。
伊那谷越しに南アルプスを眺めつつ走ります。いい道ですが、前後の繋がりが悪いのでツーリングルートとしてはいまいちな道だと思います。こんな調子で伊那谷南部のハーモニックロードと繋がってくれたらよいのですが。
(ハーモニックロードも景色の凄く良い道だが前後が繋がっておらず使い勝手が悪い残念な道。どうも延伸してる様子に乏しいので、二つの道が繋がるのは無理そう。)
みはらしの湯の前から。
旧国道361号線権兵衛峠の入口まで来ました。
「土砂崩落の恐れがあるため木曽方面への通りぬけは出来ません。ここから8.7キロ先までは行けます」
とのこと。ちょっと行ってみましょうか。
いにしえのR361も今は国道指定を外され、市道になっているようです。荒れ気味の舗装林道状態。
15分ほど進んだ所で全面通行止め。看板も古いままで、これはちょっと再開通させる気はないんじゃないでしょうか?
国道361号線に出ました。
権兵衛トンネルで木曽山脈の下を抜けます。
R19〜木曽路旧道〜R361〜九蔵峠  
木曽谷に入ったら、国道19号を1kmほど南下し、この交差点で右折、中山道の旧道となる県道267号線に入ります。
中央西線沿いを走ります。電車が綺麗に撮れそう。
もちろん国道19号を行く方が早いのですが、あちらは大型トラック街道で走ってもあまり楽しくありません。今回は県道をのんびり行くことにしました。
昔の中山道の雰囲気が随所に残ります。
木曽福島からは国道361で開田高原を目指します。道が良いのでついついスピードが出そうですが、主に新地蔵トンネル〜木曽福島の間で取締をよく見ます。捕まってはかなわないので慎重に進みます。
開田高原に入りました
九蔵峠にさしかかりると御嶽山が間近に!

相変わらずスゲー!!!

九蔵峠からの御嶽山です。定番の場所ですが、国道脇(路肩が3車線分位ある)から気軽に絶景を見れるのがいいですね。
九蔵峠のグーグルマップ
R361の木曽福島〜開田〜高山の僅かに残った狭路区間。
開田村の美しい山村風景が続きます。
木曽路と飛騨路を結ぶ素晴らしい道です。
日和田高原〜チャオ御岳スキー場  
岐阜県に入ったところで県道463で日和田高原を目指しました。
日和田高原の広大な樹海を抜けて進みます。登るにつれて樹林帯が雑木林→白樺→ブナ林→シラビソ等の亜高山帯針葉樹林へと変化していく様子が観察出来ます。
距離は短いですが、道も景色も良くて交通量も少なく、チャオ御岳スキー場までの道は実は結構掘り出し物だと思います。
チャオ御岳スキー場の大駐車場が展望ポイント。
飛騨御嶽尚子ボルダーロードの石碑があります。岐阜出身の金メダリスト高橋尚子選手にちなんで作られた高地トレーニングロードです。
この場所のグーグルマップ

乗鞍岳をバックに記念撮影。

御嶽山は残念ながら逆行でした。快晴だったのに雲が出てきてるし。
スキー場をちょっと過ぎた辺りまでは二車線快走路です。
この先は数年前までの蓼科スカイラインと双璧の凸凹道で、時速20km/hで走ってもバイクが分解しそうな波状路だったのですが、だいぶ良くなりましたね。
幅広のまま行けるのかとおもったのですが、さすがにそれは甘く、途中から1.5車線になりました。3ナンバーの車だと少し気を使いそうな道です。
舗装時に下の路盤を完全に作り直さなかったせいか、既にウォッシュボード状になりそうな兆候が出ていました。あまり期待しないでB級道路と思って走ったほうがいいでしょう。
県道441〜太平展望台〜小坂  
濁河温泉といえば日本最高所の温泉街だと思いますが(公共の露天風呂などもあり)、今回は下呂に向かいます。
県道441号線はとてもとても長い道です。断崖絶壁の狭路を延々と走ります。
足元がスースーする・・・
濁河温泉街の人はこの道を冬でも毎日買い物行くのに利用しているのでしょう。ガソリン代やタイヤ代だけでも半端なさそうですし、時間も掛かるでしょう。運転好きの私でも気が遠くなりそうです。30分で街まで出れるウチはまだ恵まれているんだなぁと。

太平御嶽展望台から御嶽山を・・・見えませんでした。
太平展望台のグーグルマップ
残念ながら雲がとれません。さすが3000m級の独立峰です。午前中だったら晴れてたと思いますが。権兵衛峠旧道とか途中ちょっと寄り道しすぎました。
下呂温泉  
小坂からは右岸の県道88で下呂温泉に向かいました。国道よりは空いててまあまあの道でした。
下呂温泉で有名なのは河原の露天風呂です。今までは勇気?が無くて入ったこと無かったのですが・・・
平日で橋の上に人通りもなく、他に入っている人が居たので(←これ重要、やっぱり一人では恥ずかしすぎて入りにくい)、思い切って入ってみることにしましたw
本当は水着着用なんですが有名温泉地に水着持ってきてる人が居るわけありません。マッパでGO!
・・・ヤバイ、望遠レンズ持っている人が居たらどこからでも撮られちゃう。何か変態になった気分です。
とはいえ、適温で感触も良くていいお湯でした。さすが天下の名湯!
でも休日はちょっと無理だと思います。橋の上から丸見えですし。この橋、下呂駅と温泉街を結んでいて休日は人が一杯歩いてるんですよね。
バイクは下呂温泉病院の裏手の河原に停めました。駐車場は病院利用者用となっているようですが、バイクなら公園の適当な所に停められるでしょう。
この場所のグーグルマップ

さて、温泉を出て下呂の駅前を走っていると前方から何かが飛んできて首筋にバチンと当たり、1秒後に首筋に激痛が走りました。何かにさされた!?
しかし首の真後ろなので状況が判りません。
慌てて薬局に駆け込んでキンカンでも買おうと薬剤師さんに相談すると「あー結構腫れてますね、蜂でしょう」と言いつつアンモニア水と化膿止めを勧められました。嘘っぽいと思いつつ痛いのでつい買ってしまいましたが・・・。
とりあえずティッシュペーパーにアンモニア水を含ませて充てがってみました。しかしよく考えたらこんなものが虫刺されの穴?や表皮経由で皮膚内に注入された毒を中和するとは思えません。
なんか無駄な買い物をしてしまったとガックリしつつトットと帰ることにしました。腫れが大きくなったら困るし。
(後でぐぐってみたけどアンモニアはほとんどの場面で効果なしというのが現代の定説らしい)
R257〜県道3〜R19〜R256〜県道8太平街道  
R257で中津川方面に走ります。まっぷるでは絶賛お薦めルートになっていますが、普通の道のような。
もう少し寄ってみたい所もあったのですが、蜂に刺されて意気消沈。淡々と進みます。それにしても秋は日が短い。
中津川ICから高速で帰ろうと思ったのですが、高速代が勿体無く思えて太平街道へ。岐阜側は結構いい道です。
太平峠の木曽見茶屋で日没。
北陸を回ってきているというロングのツーリングライダーが居たのでびっくり。よくこんな所まで来るなぁ・・・。なんつうハングリー精神。
怪しげな太平廃村。飯田峠側は結構狭くて長くて退屈な道のりでした。
飯田からはフルーツライン-R361-R152で帰りました。
帰りも杖突峠展望台に寄り道。
一番明るい所が諏訪インター出口とR20バイパス、左側の光のない場所が諏訪湖です。
ということで、今回は御嶽山の北側を走る道のレポでした。物凄く長くて時間がかかる道程ですので、そういう道が大好物な方には是非お薦めします。名古屋方面から信州に入る長い長いルートとして使えると思います。
では次の旅でお会いしましょう。
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