ツーリングレポート

若狭湾ツーリング PART1

〜北陸本線跡を辿って敦賀へ。三方五湖、エンゼルラインを走る〜

訪問日:2010年10月5日  掲載日:2010年10月19日

プロローグ


元有料のエンゼルライン。ここが一番良かったです。

自分は基本的に山派なんですが、長野県に居るとたまには海を見たくなってしまいます。
ETCは故障したままなので、下道で行けそうな若狭湾を目指してみることにしました。

途中、北陸本線の線路跡を通ってみました。

歴史を感じさせる近代化遺産を通る事が出来て感動しました。

★★★

蓼科〜安房トンネル〜中部縦貫道高山〜中部縦貫道飛騨清見〜R158〜R156〜油坂峠道路〜大野市
日帰りといっても半日では行くだけで精一杯です。夕方早寝して深夜0時起床、午前0時30分蓼科出発として一日24時間をフルにつかいます(それ日帰りとは言わないような・・・)。

深夜は福井まで開いてるGSが無いかもしれないのでR19塩尻市内にて給油。午前1時半ナリ。
サラダ街道、アルプスグリーン道路を通ってR158へ。
10月5日だというのに気温まさかの5℃!(寒波襲来中)
寒い〜、
使い捨てカイロを胸の中に補充して何とかしのぎます。
釜トンネル前にて。上高地方面はゲートで封鎖されていました。
左折して安房トンネルへ。安房トンネル内は暖かで助かりました。(掘削中70℃の熱水が吹き出したというだけあって、今も壁面温度が部分的に30℃を超える地点があるらしい。冬は暖かトンネルなのだ)
高山ICから飛騨清見ICまでは無料なので中部縦貫自動車道の無料区間を利用。高山市内を長大トンネルでパス出来ます。R158飛騨清見〜荘川は対向車僅か3台でした。
動物の飛び出しだけが怖かった(あと正直に言うとオバケも出そうで怖かったw)ですが、しかし国道独占で走るのは楽しかったです。

R156に入ると大型トラックとすれ違うようになります。昼間なら、ひるがの高原道路を使った方が良いかもしれません。
白鳥から油坂峠道路(無料)で油坂峠へ。ループした凄い長大トンネルです。
R158九頭竜湖の辺りで夜が開けました。トラックは多め。山道ですが九頭竜湖岸は名古屋岐阜〜福井の物流ルート化してますねぇ。そうでなければいい道なんですが。
分断国道R476 大野〜池田、県道201武生  
大野からは分断国道R476を走ってみることにしました。
R476は未開通区間を抱えている酷道であり、もっとトンデモナイ道とかと思ったのですが、この区間はマアマアな道でした(ワザワザ走りたい道ではないですが・・・)。

道幅は大体1.4車線といったところ。
上の方は視界も開けて・・・

日の出です!
大野盆地を見下ろす好ロケーション、天気が良ければ白山まで見えそうです。
峠は古そうなトンネルで越えています。対向車も僅かで存在意義に乏しそうな道ですが、歴史はありそう。
分断国道R476ですが、池田を過ぎたあたりで未開通となってしまいます。仕方なく県道201号線で迂回したのですが、この県201が大当たり!
景色もよく、気持ちよく走れる山岳ワインディングロードでした。地図からはこのワインディングは想像出来ませんでしたが・・・、うむー奥が深い。
R365・R476今庄〜県道207旧北陸本線跡  
武生にて8号線に出ました。敦賀へ行くなら高規格なR8を進めばいいだけですが、せっかくなのでR365で木の芽峠方面へ向かいます。
平日朝のR365はちょっと混雑気味の通勤街道でした。このまま直進すると2006年に開通したR476木ノ芽峠トンネルですが、今回のターゲットはそのトンネルではありません。ここを右折して県道207号線へ。
何か変な道だと思いませんか!?
築堤の上を進んで行きます。緩やかで一定の勾配、一定のカーブ・・・この線形は・・・

そう!鉄道の跡です。
この区間は北陸本線の山中越えと呼ばれ、スイッチバックと数多くのトンネルを有する難所でしたが、1962年に北陸トンネルが開通し廃線になっています。

トンネルが現れました。

旧北陸本線山中トンネルです。敦賀〜福井は明治29年(1896)に開通していますので、
百年以上前に竣工したトンネルなんですね。補修を受けつつ現在も使われています。
左側はスイッチングバック用の引込線のトンネルとのことです。

レンガ造りの古いトンネル。凄い近代化遺産です。ここを通れるとは!スゲー!!

幾つ目かのトンネル。中でカーブしていて先が見えないため信号が付いています。3分ほど待っていたのですが対向車は来ませんでした。交通量少なっ。

実は2006年に開通したR476木の芽峠トンネルがほぼ同じ区間を結んで平行に走っているのです。また、やはり平行するR8も高速みたいな高規格路となっています。移動だけならR476やR8を通った方がずっと早いわけで、普通の人がこの狭い県道を通る理由はほとんど無いでしょう。
それだけに、ツーリング向きの道だと思います。
古いトンネル群が使用可能な状態で保存されているとは!感動です!!
海の見える区間もありました。トンネルを除けば道幅も広め、のんびりするにはいい道だと思います。
ここは左折です(県道は海側に降りていってしまう)。
ここまで車は一台も見ませんでした。
北陸道のガードを潜って先へ進みます。
しばらく北陸自動車道に平行して進みます。
左上に見えるのは北陸道です。高速、北陸線、R8、廃線跡が狭いエリアに集中しています。交通の要所であり、難所ですね。
葉原で国道476号線と合流、北陸本線とも合流して旧線区間は終了です。なかなか楽しい道でした。
PART2へ続く

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