ミニレポート

静岡県、浜石岳登山と野田山周遊ミニツーリング

〜浜石岳で富士山を観望し、野田山周遊道路を走る〜

訪問日:2010年2月21日  掲載日:2010年2月22日

プロローグ

浜石岳山頂。想像以上の好展望地でしたが、富士山は雲の中・・・

グーグルマップルート図へのリンク

富士山の眺めが素晴らしいとハイカーに評判の浜石岳。ネットで検索してみると、どうやら山頂直下まで車道が通じている様子です。

静岡は下道日帰りで行くには遠いし国道一号線はツマラナイ傾向、東名高速で行くと料金高めの割に走って楽しい道が少ない傾向、伊豆と富士を除くと訪れる機会に乏しいエリアですが、冬に凍結積雪の心配をあまりせずに走れる貴重なエリアでもあります。休日千円高速を利用して、富士山展望で名高い浜石岳とその周辺の道にトライしてみることにしました。

東名高速〜富士川SA〜清水IC   
東名を西へ向かい、富士川サービスエリアまでやってきました。今回のツーリング計画の肝はこの富士川SAのスマートIC利用だったのですが・・・
(スマートICは大抵田舎にあるのでツーリングに使い易い)
残念ながら3月中旬まで工事閉鎖中でした。仕方なく清水ICに向かいます。
R1〜県道396号線〜由比市街〜浜石岳登山道  
清水ICを出てR1で戻り、途中で県道396号線(旧R1)に入って、由比の街にやってきました。この信号を山側に入ります。(この写真は東側から写しています)
少し小さいですが、両方向ともこの「浜石岳」の標識が出ています。側にあるサークルKが目印。
正面の電波塔のある山が浜石岳です。最初は入り組んだ住宅地を通りますが、標識の通り進めばOKです。
ようこそ浜石岳への看板が迎えてくれます。この先はみかん畑の中の農道です。ハイカーも多いので慎重にゆっくり進みます。
(大手旅行会社の登山ツアーが組まれる位ハイキングコースとしてはメジャーで登山者が多い)
かなり狭いです。多分LTCで紹介した道の中では最も狭くハードな部類ですが、下草が刈られて見通しが良いのと、カーブミラーがしっかりしている(山頂近くには無いけど)ので、さほど走りにくいとは感じませんでした。

自分的には微低速クランクやカーブの走行訓練のつもりで走れたので、楽しかったです。
ただ極端な急坂急カーブがあり、対向車が来たら停止して待ってないとすれ違えない狭い区間もありますので、重量級の足つきの悪いバイクや、微低速での取り回しが苦手な方は入らない方が無難かもしれません。

車だとハイエースのロングが走れてましたので、普通車なら大丈夫でしょう。但し対向車が来た時にバックしやすいよう、リアウインドウ周りは片付けておいた方がいいでしょう。
ガードレールが無いので崖際は少し緊張します。対向車が来たらちょっと嫌な感じ。ただ交通量は少ないので、のんびり走ればOKです。

しかしガソリンエンジンスゲー。
でも、うーん、富士山が雲の中・・・。
8合目位に登山者用大駐車場もありますが、終点の電波塔の近くまでバイクで行きます。
狭い道なので30分ほど走ったような印象がありましたが、実際には15分ほどで頂上駐車場(無料)に到着。
浜石岳山頂  
駐車場にバイクを止め、徒歩で山頂を目指します。

2分ほどであっけなく山頂についてしまいました。こんなに簡単に登れるとは!

残念ながら富士山は雲の中ですが・・・

スゲー!駿河湾を一望、遠く伊豆半島まで見渡せる素晴らしい眺め!

浜石岳は太平洋を見渡せる素晴らしい展望台でした。

人気の山ということで、ハイカーも沢山登ってきていました。

北方に眼をやると、南アルプス最高峰の北岳が見えました。

360度開けた視界が素敵です。

浜石岳再登山  
暫く待っても雲が動く気配が無かったので、旧国道一号まで降りてきました。登山道入口にあるサークルKで朝昼兼用の食料を買い求めていると・・・なんか白い山が向こうに見えているような?あれ富士山では!?

食べていたアンマンの喉に詰まらせながら、急いで浜石岳にUターン
登っていくと・・・富士山見えてるじゃん・・・。急げーw

山頂到着・・・アチャー、タイミング悪い・・・。やっぱり曇ってしまいました。
来年あたりリベンジしたいと思います。
再びみかん畑の中を降りていきます。強いブレーキの掛けっぱなしで翌日筋肉痛になりました。
由比 東海道広重美術館  
由比の街へ降りて、旧東海道を少し東に進み、由比本陣公園にやってきました。
ここに東海道広重美術館があります。歌川広重(安藤広重)の作品を中心に浮世絵が展示されています。入場料500円を払って入ってみました。
館内は撮影禁止なので残念ながら写真はありません。作品保護の為に照明が落とされているので少し見にくいですが、江戸時代の東海道の様子が伺えて、なかなか良かったです。印象派にも影響を与え、ゴッホすら模写したという広重の浮世絵(ゴッホの模写より広重の絵の方が味があって良いと思いました)、一度くらい見てみても良いと思います。興味のある方はどうぞー。

静岡市東海道広重美術館
駐車場は50m程離れた所に一箇所、200m程離れた川べりにもう一箇所あり、地図上では近い方が有料、遠い方が無料となっていましたが、訪れたときは両方無料となっていました。
富士川蒲原由井基幹農道(野田山みかんライン:仮称)
県道396号線(旧国道一号線)を東に向かい、この交差点を左折すると・・・
立派な二車線路がありました。東名高速の下を潜って、野田山に向けてグングン登っていきます。
実は後で一周してこの交差点に戻ってくるのですが、とりあえず真っ直ぐ進みます。
野田山の東側の中腹に二車線ワインディングが走っています。ほとんど交通量が無さそうな雰囲気。
日曜午後なのに軽トラ一台、歩行者二人としかすれ違いませんでした。税金の無駄使いでは?

素人考えですが、道作るよりも、みかん用モノレールの設置に助成でもした方が効率的なような・・・。
この交差点を左折。
さらにワインディングで高度を上げます。
峠を超えると、富士宮方面を見下ろす下り。天気が良ければ富士山を見ながら走れると思います。
野田山登山道路  
終点で林道吉津金丸線に接続、左折すると野田山山頂、右折すると富士川SAのスマートICです。

まずは野田山公園を目指します。
この林道は広狭混在の舗装路。狭い区間の舗装はボロボロで、ちょっと不安になるほどでしたが・・・
上のほうは二車線区間もあります。野田山周遊はボロボロの極狭舗装路から二車線快走路まで揃っていて、色々な意味で走り応えのある道だと思いました。
野田山公園にやってきました。無料のキャンプ場があります。
富士山も見えますが、浜石岳に比べると木々に遮られて開放感は少々落ちます。広い芝生広場があるので、キャンプ場として利用するには良い場所でしょう。
新蒲原方面へ降りる道は1.5車線でした。
富士川〜蒲原〜由比基幹農道(勝手に愛称付けると野田山みかんライン!?)
下まで降りると、先程走った基幹農道に出てきました。名無しだと呼びにくいので、仮に野田山みかんラインと仮称することにします(奥浜名オレンジラインに対抗してみた)。

ちなみに、この野田山みかんライン、工事中で西側区間は通れませんが、実は県道76号線由比町まで繋がる、かなりの規模の快走路です。グーグルマップに薄いグレーで表示しておきましたので、興味ある方は参考にしてください。
工事区間を迂回して、完成済み区間の様子を見てきました(←嘘、迷って迷い込んだw)。駿河湾を眺め、みかん畑と森を貫く凄い道。イメージとしては同じ静岡県の奥浜名オレンジラインに近い感じです。完成したら凄い快走路になるでしょう。

工事の残り区間はあと僅か。順調に予算が付けば1〜2年で、付かなければ何年たっても完成しない道でしょう。
静岡県の道路ウォッチャーの方は注目してほしいと思います。
もっとも、富士川町の野田山の北側の農道は休日二輪車通行止になってしまっています。
もし野田山みかんラインが全線完成しても、暴走行為などがあると、同様に通行止めになってしまうかもしれません。
富士川SAスマートIC〜県道76号線〜由比〜清水IC  
富士川スマートICは工事閉鎖中で入れませんでした。
仕方なく、県道76号線で清水ICまで戻ることにしました。何時もなら出来る限り下道を走るところですが、今回は千円高速で幾ら乗っても金額変わりませんし。
で、あまり期待せずに通った県道76号線が、意外にいい味出してる峠でした。拡幅工事中の箇所が多いのが少々難ですが、峠付近に人家は皆無、広狭混在、交通量少なめで、割と変化に富んだ峠でした。
   

というわけで、いかがだったでしょうか浜石岳。駐車場から山頂までは徒歩2分ほど。冬でも手軽に行ける絶景の山として貴重だと思います(注:今回も日陰に若干残雪はあった)。但し登山道は土で靴が泥だらけになりました。それなりに歩ける靴が必要でしょう。

今回は富士山がほとんど見えなかったので、来年の冬に是非リベンジしたいと思います。皆さんも機会があったら訪れてみてください。大型バイクや3ナンバーの車では少しきついかもしれませんが、登山好きの方は由比駅や薩埵峠から歩いても登れます。徒歩片道2時間程度、下の地図の周遊ルートでほぼ一日がかりになるようです。



今年7月から来年(平成23年)5月まで静岡市(JR東静岡駅前)でお台場ガンダムが展示されるそうなので、そういうのに併せて行くと良いかもしれません。てか自分もそうしよっと!
由比宿の川原に無料の大駐車場がありますので、そこにバイクを置いてJRでガンダムまで往復すると、混雑するR1や静岡駅南の道路・・・二十代の頃沿線に住んでた懐かしい・・・を通らずに行けて、東海道線にも乗れて良いかも、と今から計画を練ってます。

なお浜石岳に関しては、航空写真を見る限り北側から林道でアプローチすると登山者とバッティングしないので良さそうな気がします。舗装状態とか不明ですが、来年あたりトライしてレポしてみたいと思っています。

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