ツーリングレポート

北アルプス一周ツーリング

〜北アルプスを長野県と富山県から眺める〜

訪問日:2009年6月2日  掲載日:2010年1月28日

プロローグ

サンアルピナ鹿島槍ゲレンデ。
残雪と新緑。6月は北アルプスが最も美しいシーズンかもしれません。
豊科IC〜北アルプスパノラマライン〜大町
県道306北アルプスパノラマラインで松本盆地を北上していきます。
この道は長野オリンピック開催に合わせて整備された快速路で、信号もほとんど無く、国道よりお勧め。

グーグルマップ上のルート図
県道325号線〜サンアルピナ鹿島槍〜中綱湖〜青木湖
大町温泉郷を過ぎて県道325号線で山間へと入って行きます。爺ヶ岳スキー場の看板が目印。交通量が少なく走り易い素朴な県道です。

サンアルピナ鹿島槍スキー場の駐車場まで来ました。夏は誰も居ませんが、実はいい景色。

左側が爺ヶ岳、右側が鹿島槍になります。

ゲレンデで牛を放牧してました。珍しいシーンです。

小熊山林道でゲレンデ内を少々散歩。
少し走ると、爺ヶ岳(左)、鹿島槍(中央)、五竜岳(右)を望める地点がありました。
一般車通行禁止なので、ここでUターン。
青木湖に降りて湖畔沿いの旧国道を進みます。湖の景色も美しく、のんびり走るのに良いルートです。
湖畔道路を道なりに進むと安曇野アートラインに入ります。
アートラインから一本入った農道にて。
八方アルペンライン  
3本のリフトを乗り継ぐと、八方尾根に上がる事ができます。雪山に囲まれつつも爽やかな風が気持ちイイです。
初夏の好天時の夏山リフトって、世界で最も気持ちイイ乗り物の一つだと個人的には思います。
リフトを降りて散策するだけでも北アの景色は十分楽しめますが、今回は八方池まで歩いてみることにしました。片道約一時間のトレッキングになります。

スゲー・・・・・。想像を遥かに上回る絶景です。

詳細については今月の風景「八方アルペンライン」を御覧下さい。

白馬〜糸魚川  
アルペンラインで降りてくると時刻は午後1時。トレッキングで足はガクガクになったのですが、何故かもっと走りたい気分。絶対今日中に帰宅出来なくなると判ってはいたのですが、もっと走りたくなって、富山に向かうことにしました。
まずはトンネルとスノーシェッドが連続するR142で糸魚川に出ます。
富山へ
午後になって春霞が酷くなってきました。
時間が足りなそうだったので親不知通過は北陸自動車道を使いました。トンネルばかりでほとんど景色が見えず、あまり面白い道では無いですね。
おっ、と思ったのがここ入善PAです。
西行きのPA脇は花壇などが整備され、景色が楽しめるようになっていました

富山側からだと、どれが何の山なのかサッパリ分かりません。
左側が朝日岳、右側が白馬岳らしいです。
今回は春霞と黄砂で朧にしか見えませんでしたが、快晴なら素敵な景色が見れそうです。
元地元民のYさんに教えてもらったポイントを訪問してみることにしました。
県道333剣岳公園線  
滑川ICで降りて県道51号線で北アに分け入ってみることにしました。
県道51号線は最初快走路だったのですが、段々細くなって、最後はこんな状態でした。時間がかかりすぎるので県道67号線を使った方が良さそうです。
県道67号線に入りました。基本的には二車線舗装路でしたが、土砂災害があったらしく、一部川原のダートを走る区間がありました。なんか人が少なくて、動物の雰囲気が濃いエリアです。
県道333に乗り継いで剣岳の麓へと分け入ります。途中までは道幅もあって、快走出来ます。
刃こぼれしたナイフのような山並みが見えてきました。日本で一番険しい山とされる剣岳です。
かなり奥に入ったところで狭路となりますが、さほど走りにくい道ではありません。
剣岳青少年旅行村のキャンプ場が終点になります。

西向き斜面なので午後の方が順光で綺麗に見えると思ったのですが、春霞に阻まれました。

快晴ならもっと綺麗な景色が見れると思います。

グーグルマップのルート図

称名滝  
Uターンして麓に戻り、立山に向かいました。平野部は走ってもあまり面白くありません。早く山に入りたい・・・。
県道6から県道170に乗り継ぎ、悪城の壁に圧倒されつつ称名の滝を目指します。
バイクで入れるのは称名平の無料駐車場までです。(夜間立入禁止。また夏季シーズンなどは混雑で交通規制あり)
そこから30分ほど遊歩道を歩くと日本一の滝、称名滝です。

雪解けのシーズンだけあって、水煙が凄くて百メートル位までしか近づけませんでした。
すごい迫力です。駐車場含め無料で見れるのが素敵です。
有峰林道を通りたかったのですが、夜間通行止め時間に掛かってしまったので入れませんでした。やむを得ずR41で神岡方面を目指します。
R41は大型トラックだらけでした。すぐに日没。夜のR19やR41みたいな道は暴走トラックが怖いですね。やっぱり有峰林道通りたかったな・・・。
6月とはいえ、夜の山間部は10℃を切って真冬並みの寒さ。神岡からR471で東に向かい、栃尾温泉の荒神の湯の露天風呂で暖まることにしました。

ハイキングの疲れもとれて、とても良かったです。ちなみに真っ暗なのでヘッドラップ必須。(県道沿いで場所はわかり易い)
R158旧道で安房峠越え。岐阜県と長野県の県境を超えて松本市に入ります。帰ってきました!

安房峠区間では一台も対向車・同向車に出会いませんでした。あの距離を完全独り占め!30分くらい車と出会いませんでした。
少し怖かったことは否めませんが(お化けが出そうでw)、非常に楽しく走ることができました。

下道を走り、イオンのスーパーで買い物、帰宅は午前0時過ぎとなりました。
てなわけで、いかがだったでしょうか6月の北アルプス。5月中旬〜6月初めの信州は新緑と残雪がとても綺麗なのですが、観光地はガラ空きで勿体無いです。五月晴れの日に是非訪れて欲しいと思います。

しかし一日で八方尾根トレッキング(所要3〜4時間位)と北アルプス一周を両立するのは無理がありました。別々の日程にして、北アルプス一周では富山あたりに泊まって、有峰林道・高山大山大規模林道を組み込むと、より楽しく走れると思います。

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