ミニレポート

驚異の展望、陣馬形山へ行こう!

迷走の上に見つけた舗装ルート:詳細解説編

訪問日:2008年10月中旬 掲載日2009年1月18日

   

陣馬形山。山頂に立つと衝撃的な展望が待っていました。

・・・・・・・・・

中央アルプスの眺めが凄いという陣馬形山。長野の登山愛好家には絶景の山として有名なようです。とはいえ標高1445メートルの登山はきつそう。なんとか楽して登れないか(苦笑)と調べていると、山頂のすぐ裏まで舗装路が伸びていることが判ってきました。しかし舗装路がどこにあるのか?どうやったら行けるのか?ググッても詳しく書いてあるサイトは見つかりませんでした。

というのも、陣馬形山でググって出てくるHPって、ほとんど登山者の方のサイトなんです。登山道の解説は詳しいのですが、当然舗装路などには目もくれない方々な訳で。

私は歩きたくない!登山は好きだけど、きついのは好きじゃない!(なんというグータラ)

←頼みの綱のツーリングマップルを見てみると、

こっ、これは・・・

 

 

 

 

どこ通ったらいいのか全然判りません(笑)。

左の地図の右上に陣馬形山山頂があります。この部分に載ってる道路の半分以上は、ダートないし通行不能と思われます。このページの一番下に私が手書きマッピングした地図を掲載しましたので参考にしてください。

実地調査してみることにしました。

10月半ば、快晴の朝に蓼科出発、通勤割引で中央高速に乗り、松川ICを下車。伊那谷へと降りていきます。

県道59号天竜橋で天竜川を渡ります。バックは中央アルプス。冠雪したらもっと綺麗でしょうねー。
小渋湖→基幹林道ルート(敗退)  
天竜川を渡ると県道18号線に突き当たります。この交差点での正解は「左折してアンフォルメル中川村美術館を目指す」だったのですが、この時は右折してしまいました。


手製マッピング地図の抜粋です。 元地図はページ下部にあります。 詳細版はこちら

まずは小渋湖から小渋湖温泉に上がって、広域基幹林道「陣馬形山線」を探してみることにしました。

 

県道59号松川インター大鹿線を東へ向かいます。国道152号大鹿村へ通じる道ですので、通った事ある方は意外に多いんじゃないでしょうか。

道幅1.5車線でテクニカルなコーナーが続くルート、景色も良いんですが残念ながらダンプ街道でした。大鹿村への唯一の実用的生活ルートなので、意外に交通量も多いです。

小渋峡です。滝があったり。

小渋ダムを過ぎ、橋まで来ると行き過ぎです。Uターンして戻ります。

小渋橋の袂で黄色い陣馬形山キャンプ場の案内板を発見。どうしようか迷いましたが、無視することにしました。

(無視して正解でした。この看板通りに行くとダート路な上に遠回りになります。)

戻ってくると、小渋ダム入口の反対側に、小渋湖温泉の古びた看板を見つけました。右側の細い道を登っていくようです。落石が沢山転がっています。入っても大丈夫かな?

入ってみると・・・

道狭っ!軽トラサイズです。心許ない急登、極狭路が続きます。道の真ん中にコケ生えてるし。

小渋湖温泉の人はこの道通らないのかな?おかしいなと思ったら・・・

小渋湖温泉(営業状態不明)を過ぎて数百メートル進むと道幅が広がりました。二車線路が中川村役場方面へと伸びているようです。温泉へのメインルートはこの道だったんですね。逆から入って損したorz。

しかし探している「広域基幹林道陣馬形山線」が見つかりません。それらしき枝道3本ほど入ってみましたが、全て行き止まりかダート。

うーん、どこかに基幹林道があるハズなんですが・・・。

探索中、人里遠く離れた山奥で見つけたキャンプ場の看板。心細くなっていた時だったのでホッ。
広域基幹林道 陣馬形山線  
2往復くらいして、ようやく基幹林道の入口らしきものを発見しました。

看板ありませんし、似たような交差点は一杯あるし。これは初めてだと判りませんね。

小渋湖温泉側から見た図です。沢にかかるカーブした橋が目印になります。

この場所のヤフーマップ

入ってみると・・・

意外に良い道が続いていました。

広域基幹林道陣馬形山線の看板発見!と思ったら通行止め予告がorz。

でも、折角来たので先に進んでみることにしました。

広域基幹林道 陣馬形山線。1.5車線で路面状態も良好。舗装林道にしては上出来でしょう。
途中、中川村役場方面の分岐がありましたが、覗いてみるとダートでした。
更に進むと、やっぱり通行止めでした。
林道中組陣馬形線  
通行止め看板に貼ってあった地図のアップ。迂回できそうなので進んでみたのですが・・・
後で判ったのですが、まともな舗装路は1ルートだけ
他はダートでした。

林道中組陣馬形線はダート、っていうか思いっきり泥濘路でした。狭く急勾配が続く道の両脇は断崖絶壁。15分ほど泥だらけになって進みましたが、スリップすると転落しそうだったので断念。

残念ですが、撤退です。

中川村村道? 牧ノ原〜小渋湖温泉線(仮称)  
とりあえず引き返して、中川村中心部へと降りていきます。いい道が続きます。

アンフォルメル中川美術館ルート  


この看板は間違っています

途方に暮れつつ中川村役場前の道をウロウロしてると、陣馬形山・アンフォルメル中川村美術館→の看板を発見!
ところが、道の反対側を見ると、陣馬形山・アンフォルメル中川美術館←の看板が立っていました。どちらかの看板が間違ってるハズ。

右?左?どっちへ行けばいいんだ?うーん、中川村手強し!

とりあえず、酒屋さんの地図を信用して左に進むと、意外にも二車線路が伸びていました。

結構長いこと快走して、アンフォルメル中川美術館を通過し、美里集落に入りました。

するとA-COOP美里店の手前に、こんな看板が!

「陣馬形山↑(車・バイク)8km」

わざわざバイクと書いてくれてます。何とありがたい!!

この場所のヤフーマップ

お言葉に甘えて、陣馬形山を目指します。
意外にも明るく開放的な田園地帯が、相当高いところまで広がっていました。

道幅は1.2車線程度と狭いのですが、先が見通せるので走り易かったです。幾つか交差点もありますが、全て「陣馬形山」の標識通りに進めばOKでした。ホントありがたいことです。

広域基幹林道陣馬形山線に突き当たりました。(左下の道から登ってきている)
広域基幹林道陣馬形山線〜林道黒牛折草峠線  
再び基幹林道にやって来ました。先ほど通行止めだった道の続きです。
数百メートル進むと、林道黒牛折草峠線の入口があります。ここを右折。

この場所のヤフーマップ

ちゃんと「陣馬形山頂・キャンプ場」の看板が完備されています。
林道黒牛折草峠線は最近出来たらしく、路面状態は良好。幅員は4.5メートル規格で、基幹林道の5.0メートルよりやや狭いですが、走りやすさはマアマアです。但しスピードは出せないので時間はかかります。
沢山のカーブを重ねて、頂上へと近づいていきます。
陣馬形山キャンプ場〜山頂  
陣馬形山キャンプ場駐車場に到着。なんか凄い高いところに来てる印象を受けるんですけど・・・。
いやいや、まだ驚くのは早いです。ちゃんと案内が貼ってあります。展望台まで歩いていきましょう。
200メートルといっても、このキャンプ場の反対側なのですぐです。標高差も僅か。電波塔の向こうには・・・

ドーン!

ちょっ、すっ、スゲー。何だこの景色は!

驚きの絶景が広がっていました。

・・・・・

一箇所のルート探索の為に半日以上費やしたのは初めてです。でもこの景色なら十分釣り合います。

探索の成果として、大雑把な地図と拡大地図を作成しましたのでご利用下さい。狭路を延々登らなければならないので少々手間ですが、歩いて登山するのに比べたら楽勝です。皆さんも良かったら登ってみてください。

2008年10月調査時点での唯一の舗装ルートは次の通り。

国道153号線坂戸峡交差点→坂戸橋→アンフォルメル中川村美術館→美里集落(Aコープ美里店)→手取沢→風三郎神社→広域基幹林道陣馬形山線→林道黒牛折草峠線→陣馬形山キャンプ場

ルート上にはアンフォルメル中川村美術館の案内看板が随所にありますので(一箇所間違い看板がありますが)それを目印に進めばOKでしょう。

陣馬形山〜折草峠区間。眺めが良いです。2008年現在下の方がダートですが、そのうち全線舗装されるでしょう。
陣馬形山林道のさらに北側はダートです。駒ヶ根市方面に伸びています。今回は走りませんでしたが、幅員5メートル規格で作られていますので、オフ車なら楽に走れそうです。
今月の風景 陣馬形山 陣馬形山拡大地図はこちら


スミマセン上地図訂正します。 国道153号線坂戸橋交差点→坂戸峡交差点 小渋温泉→小渋湖温泉

陣馬形山拡大地図はこちら

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