ツーリングレポート 訪問日:2007.3.23 掲載2007.3.25

西群馬の田舎道 R406とその周辺

松井田→県道33号線→西榛名高原道路→国道406号線→嬬恋パノラマライン

〜群馬の西の辺境を走る閑散としたローカルロード〜

峠を越えると、雪の山脈が視界一杯に広がった。
関東平野をぐるりと取り囲む雪の壁だ。春先の群馬らしい光景である。

★★★

秩父山中敗退の巻
そろそろ雪解けの季節、川崎から蓼科までバイクを運ばなければいけません。どうせ一日かかてしまうので、たまには寄り道して変った道を走ってみることにしました。

深夜出発し、秩父の山奥に入ってこんな所を走り・・・

こんな場所を走ったのですが・・・(中津川渓谷です。
アチャー、土砂崩落と凍結で通行止め。

ビビって、とりあえずUターン、秩父は敗退しました・・・w。いや私、凡人中の凡人ですので。

(ちなみに、この後、上野村〜塩の沢トンネル〜下仁田〜松井田と走っていますがレポは省略)

県道33号線 松井田〜倉渕、榛名
気を取り直して群馬県に向かい、上信越道の松井田妙義IC付近からリスタートすることにしました。ここからが、今回のレポの本題です。

まずは県道33号線で群馬県の西の外周に沿って北上します。

典型的な田舎道。そこそこ走りやすい道が続きます。もっと極狭の酷い道を想像していたのですが、意外でした。
道幅はほぼ1.5車線。周囲に目立った集落も無く、交通量も僅かです。路面はボロボロと荒れ気味ですが、何とか許容範囲。景色もまあまあ。
特筆すべき点は何もありませんが、田舎道をのんびり(路面状態が悪くスピードは出せない)走りたい人にはお勧めかも。

なお一箇所だけ工事中で1km程ダートを走らされました。舗装された迂回路も設定されていますので、普通の人はそちらを通った方がいいかもしれません。

榛名西麓広域農道(西榛名高原道路)
一旦倉渕村中心部に降りますが、R406を突っ切って直進すると、この道に出ます。

「榛名西麓広域農道」、
別名「西榛名高原道路」です。

何故か唐突に2車線舗装路がスタート。
振り返って県道33号線と接続する交差点を見たところ。唐突に始ってますねー。どういうコンセプトなんでしょう?
延々とカーブとアップダウンを繰り返しながら走ります。まあまあ快適なのですが、何か、凄い遠回りして、つまり損してる気が・・・(苦笑)。

そんな遠回りな道路ですから、交通量は少ないのですが、通る車が少ない分路面が汚いのが難点です。バイクだと浮き砂に要注意。

20キロ程走って、見かけた車は5台位でした。こんなクネクネ道を行くより、平行して走る国道406号線を使った方がずっと早いですからね。
冠雪した浅間山を眺めつつ、マイペースで走ります。
ゴールが近づいてくると・・・、おおっ、何か凄いものが見れそうな予感・・・。
峠を越えると・・・

視界一杯に冠雪した山脈が広がりました。いい光景です。思わず道端にバイクを停めて、シャッターを切ります。撮影中も全然車が通りませんでした。

国道406号線
農道を走りきった後、国道406号線に出て、草津方面に向かいました。

国道406号線の高崎近郊はゴミゴミした嬉しくない道ですが、北上するにつれ交通量が減って、とてもローカルな道となります。

集落の辺りでは車列に混じって走っていたのですが、北西に向かうにつれて一緒に走っていた車が1台、また1台と姿を消し、ついには単独行へ。独りぼっちで峠越えです。
須賀尾峠、大型車はこの先通り抜け不可とあります。対向車はほとんど来ません。

では、この先どうなっているかというと・・・。

実はいい道が続いています。

ただし、写真では判り難いですが、峠付近は凸凹の波状舗装がされていますので注意。砂も大量に浮いていて、時速10キロで走っていても滑る程でした。雪解け直後は要注意です。

草津白根山と、その広大な裾野を眺めながらの爽快ツーリング。でも通る車は3分に1台程度。
正面にそびえるのは丸岩。この時期は冬枯れていて、つまらないですね。夏はきれいです。
交通量が少ないのは、終点の300メートル程が未完成だから。でも、通り抜け出来ない訳ではありません。狭い集落の路地を抜けると、国道145号線に抜けられます。
狭い路地を進むと国道145号線と国道406号線の交差点に出ます。交差点にR406の案内標識はありません。

何度か通っている自分ですら見落としてしまうほど、目立たない交差点です。これでは、通る車が少ないはずです。

実は国道145号線は立派なバイパスが建築中。

バイパス完成時にはR406と接続し、道路標識も整備されると思います。R406が本格稼動するまで、恐らくあと少し。バイパスが完成すると、R406の通過交通量は飛躍的に増えてしまうことでしょう。

なお、現在でもR406から畑の中の田舎道を200メートル程進むと、この巨大な橋梁に出て、R145バイパスの橋を通って長野原・草津方面に行くことが出来ます。全然車を見かけない巨大橋梁ですが、実は稼動中です。

嬬恋パノラマライン
R292で長野原の街を抜け、草津温泉手前で左折。県道59を少し戻り、やって来たのは嬬恋パノラマラインです。

入口はこの交差点、少し分かり難いですが、

一応、小さな標識が立っています。
行けるか?と思ったら冬期通行止めでした。

では、どうなっているか調査に行きましょう。

どーんと続く直線路。雪は大丈夫そうかな?。
直線路を走りきり、振り返って撮影。何時もながら空いてる道路です。
コーナー回ったら残雪があって少々ビビッたり。この日は4月並みの陽気で何とかクリアしましたが、朝は雪解け水がバリバリに凍結していたと思います。安心して走れるのは、やはり4月10日以降になりそうです。
んー、日本有数の伸びやかロードですねー。
冬枯れて一面茶色いのが、ちょっと残念ですけど。浅間山が見えたので、まあ満足。出来れば緑の季節に訪れたいものです。
県道94号線 東御嬬恋線 地蔵峠越え
さて、では蓼科に帰るかということで、
県道94号東御嬬恋線に入ったのですが、
登るにつれて・・・

ゆ、雪が・・・だんだん深くなって・・・。

や、やばい!?

忘れていました。地蔵峠の標高は1734メートル。常識的に言って、バイクで3月に越えられる峠ではありません。行けるのか?ドキドキしながら進みます。
湯の丸高原スキー場に到着。まさか普通の凡人を自認する自分が、バイクでスキー場に来ちゃうとは・・・。これでは変な人です。トホホ。
ビーナスライン スズラン峠
とりあえず、無事峠を越えて、今度はビーナスラインへ。

ほとんどドライ路面でしたが、さすがに標高1750メートル、スズラン峠の手前はこんな感じ。やはり午前中だったら無理だったかもしれません。

スズラン峠越え。帰ってきました蓼科に。

ちなみに、川崎発AM3時、松井田発AM10時、蓼科着PM3時でした。松井田まで高速使用なら、一日で走るのに丁度良さそうな距離だと思います。

女の神展望台の雪はすっかり融けていました。もうすぐ、春です。

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