ミニレポート 掲載2006.10.17

御岳の西側を通る道

〜二度と通りたくない道・・・かも〜

10月も半ばを過ぎた夕方、国道361の調査を終えた管理人は御岳チャオスキーリゾートの側に居た。
ここまでは良かった、確かに、ここまでは道が良かったのだが・・・。

R361から日和田高原を経由し、チャオスキーリゾートへ向かう。原生林の中に築かれた素晴らしい道!
目指せ御岳山!カーブを重ねて急勾配を登っていく。

一応全通している主要県道であり、この先には濁河温泉という温泉街も有るのだが、交通量は極く僅か。

心なしか、対向車(3分に一台位しか通らないけど)の運転手の顔に疲労の色が見える気がする。

何故通る車が少ないのか、その理由は暫らくして明らかになる。いやまあ、自分は昔痛い目に遭って、知ってはいるのだが。

登るにつれて視界が広がっていく。
乗鞍岳が見えてきた!

チャオの駐車場の上部まで登る。素晴らしい展望!

確かに、ここまでは素晴らしかったのだが・・・。

数分後には奈落の底に突き落とされることになる。奈落の底とは、さすがに表現が大げさだが・・・、

舗装が荒れてデコボコ。思わず舌を噛みそうになって、歯を食いしばる。

日本一クラスの酷い凸凹舗装と言っていいだろう。もしかしたら、我が蓼科スカイライン仙境都市区間の方がデコボコ度は上かもしれないが(泣)、こっちの方が距離が長い。ロデオロードと呼んであげよう。

一応、重機が数台入って大規模な線形改良工事中だったが、10年位前に泣きべそかきながら通った時と比べても、さして進行していないような気が・・・。チャオから濁河温泉までの間6キロで、現在残る悪路は5キロ程。頑張れ道路工事!

(恐らく、ほとんど道路付け替えとなってしまうため、現道はほったらかし状態なのだと思われる。)

濁河温泉スキー場を過ぎ、一旦道が良くなったと思ったが、進むにつれて道が悪化してきた。ええっ、ここ冬期通行可能な(スキー場がある)濁河温泉のアプローチ道路だろう・・・、こんなに酷いの・・・?

ちなみに、路線バスも走っているらしい・・・。

バイクにしがみついていないと振り落とされそう。タンクが凹みそうなほどニーグリップ。

(ちなみに濁河温泉は、標高1800メートルという日本一高所にある温泉街です。町営の露天風呂が有名ですが、個人的には特にどうということはなかったです。)

 

狭い、デコボコ。腕が痛てぇ・・・。

濁河温泉の旅館の人は、いつもこんな道をスーパーまで買出しに行っているのだろうか・・・。

一応おこがましいながらも同業者だけに、自分がここで宿を営業していたらと想像するが・・・私には無理。日本全国津々浦々走り回っている自分だが、こんな道を毎日走っていたら泣いちゃうョ(車がすぐボロボロになりそうだし、ガソリン代が凄いことに)。こう言っては何だが、自分はピラタスの丘で営業していて本当に良かったと思ってしまった。

確かに周囲の自然はメチャ、ワイルド。ワイルドさではトップクラスの道だが・・・、

左側は深い谷。はっきし言っておっかない。

ガードレールの外側はスッゴイ急角度の崖。バイクを停めると、ヒー恐えぇぇぇー、足が震えるぅぅぅ〜。
太平御嶽展望台に到着。深い谷を挟んで、夕陽を浴びた御岳山を望む。確かに景色は良いが・・・。
再訪したいとは思えなかった。道が改良されれば行ってもいいが、この道は改良無理なんじゃまいか。

(路線バスすら通っている道だが、チャオ〜濁河間の道を改良が完了すれば、このルートはあまり使われなくなるだろう。改良する必要もないと思われる。)

濁河温泉から40分程下ったところで、鈴蘭高原からの道と合流。その先は国道41号まで良さそうな道だったが、今回は右折して鈴蘭高原へと向かってみた。

鈴蘭高原は関東圏では知られていないが、思ったより整備が行き届いて、高級感のある別荘地だった。

高原のピークに近い場所は展望台になっていた。バイクを止め、御岳山と乗鞍岳の夕景を眺めつつ、この先のルートを考える。

・・・うーむー、なんて山奥なんだ。一旦谷まで下った後、山脈を3つ越えないと蓼科まで戻れないぞ。

10月も半ばを過ぎた標高1300メートルの夕暮れ。風が冷たい(当たり前だ)。

・・・・こんな岐阜の山奥で夕暮れを迎えて、どうするんだ俺w。またかよwww。

結局、R361開田高原、木曽福島、権兵衛トンネル、伊那経由で蓼科まで帰りました。さすがに夜の開田高原と、深夜の蓼科高原は少しだけ寒かったです。皆さんは真似しないでくださいね。

(あー面白かった。でも二度は通りたくないです。普通の人には無理。酷道好きの人にのみお勧めしておきます。)

ome

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