道央〜道北 マイナー国道・道道ツーリング

PART1 蓼科〜東北道〜青森〜青函フェリー〜函館

 訪問日:2008年6月中旬  掲載日7月22日

6月の北海道  
 
R452 R273三国峠
ナイタイ高原 ナイタイ高原
タウシュベツ橋 十勝岳
十勝岳から旭岳 新日本海フェリーから積丹半島
プロローグ

きっかけ・・・

きっかけは梅雨入りだった。6月2日、TVのニュースでは関東甲信地方梅雨入りを伝えていた。情報を総合すると、来週早々から数日間梅雨前線が本州付近に停滞するという予報が有力視された。

一週間ほど雨、ということは宿も開店休業になってしまう・・・

パチン!

これで北海道に行きたいスイッチが入ってしまった。どうせ雨でお客さん来ないんだったら休館にしちゃえ!ということでモーティブの空室情報カレンダーをグレーに塗りつぶし(←オイオイ、大丈夫なのか?倒産ししたらどうするんだョ・・・)、決行日に備えたのであった。

フェリーを巡る逡巡、そして・・・

一応北海道行きは決めたのだが、あまり休館にしているとモーティブは何時も休みなんて言われかねない。という訳で、今回のツーリングでは日程の短縮が最大の課題となった。それにはフェリー選びが肝になる。候補として上がったのは次の4つ。

1)新潟〜小樽
信州からだと新日本海フェリー新潟〜小樽行きの利用が一般的だ。最大のメリットはその安さ。片道12300円は自走で行くよりずっと安い。船も快適だし、小樽到着が早朝4時半というのもいい。

ところが月曜日出発の便は無いので火曜日出発にせざるを得ず、小樽到着は水曜日になってしまう。木曜日には帰路に就かなきゃならないので、一日しか滞在出来ない。これは無理。北海道遠いなぁ・・・。

2)仙台〜苫小牧
次に考えたのが前回も利用した太平洋フェリー仙台〜苫小牧行き。夜8時出航、午前10時45分到着は理想的なダイヤだ。

だが片道15000円の料金は高すぎ。新潟便よりかなり距離は短いのに・・・。
さらに佐野藤岡IC→仙台港北ICの高速代5550円、ガソリン代概算約3000円をプラスすると、片道トータル費用は2万3千円ほどになってしまう。高すぎるので没
(ちなみに浦和料金所〜仙台は349km、6450円)

3)八戸〜苫小牧
北海道(道南以外)に最も早く行けるのはシルバーフェリー八戸〜苫小牧行きだ。一日片道4便あって、夜便はPM11時発AM7:00着となる。所用8時間で睡眠時間ピッタシ。これほど時間を有効利用出来るフェリーは無いだろう。(ただしバイクは出航1時間30分前までに入らなければならない)

料金も9230円と距離相応。だが佐野藤岡IC→八戸IC576kmが9200円となり高速代が高くつく。ETC深夜割引(AM0〜4時)は時間的に無理だし。ガソリン代概算4500円をプラスすると、トータル費用は2万3千円程となってしまう。うーん高いなぁ・・・。
もし上手く時間調整してETC深夜割引が使えれば、時間・費用・睡眠時間共に最高なのだが、そんな閑無いし
(ちなみに浦和料金所〜八戸は631km・10100円也。)

4)青森〜函館
最後に考えたのが青森〜函館フェリーだ。東日本フェリーの料金は4690円で距離を考えると割高な上に、函館から道央までが遠い(函館〜苫小牧約250km)。もちろん蓼科からの自走費用も高くなる。

だがしかし!現在のETCの深夜割引は40%OFFである。佐野藤岡IC〜青森IC680km通常料金10800円のところ、深夜割引を使うと6500円になる。ガソリン代が概算で5千円程なのでトータル費用は1万6千円程になる。

これが一番安いじゃん!船内で3時間しか寝られないけど・・・。

★★★

さて、モーティブ日曜日の朝、ライダー達が次々と出発していく。最後のお客様を見送り、いよいよ自分は・・・眠い。朝5時から仕事していたせいで、眠くなってきたw。

出発前から眠いのに、青森まで行けるはずもない。ベットに倒れ込んで2時間ほどウトウト・・・・・。

(なお大洗便は長野から遠いのと、料金が19500円と高い為、今回の候補から外しています)
(大間便は格安ですが、下北半島縦断に時間がかかりすぎるので、今回は候補から外しています)
(フェリー料金、高速代はVTR250、オフシーズンの料金で算出しています)
(ハイシーズンのフェリー料金はかなり高価で、予約も早くから混雑しますので、ご注意ください)
蓼科〜上信越道〜北関東自動車道〜R50  
結局午後2時に蓼科を出発することになった。

青森発のフェリーの予定出航時刻は午前2時30分だ。はたして間に合うのだろうか?

国道254号コスモス街道で下仁田ICを目指す。ちょっと旧道でショートカット。
下仁田ICから上信越道に乗り、北関東自動車道を経由して太田桐生ICを目指す。

3月に太田桐生ICが出来たため、北関東自動車道と東北道が近くなった。ちなみに北関東自動車道は平成24年に全線開通予定となっている。

北関東自動車道終点の太田桐生ICから国道50号線に降りる。

国道50号線は交通量のメチャ多い産業道路だが、立体交差もある4車線道路で流れはマアマア。40分程走れば東北道の佐野藤岡ICだ。

東北道、北上  
17時佐野藤岡ICから東北道に入り北上開始。

那須を過ぎると暗くなってきた。車も疎らになり、高速道路上を走るVTR250は快適そのもの。

・・・なのだが、ね、眠い。SAでドリンク剤を買い求めてゴクリ。

仙台を過ぎると交通量はさらに少なくなる。たまーに思い出したように車が近づき、離れていく。これで眠くさえなければ、快適なナイトランになるのだが・・・。更にSAでドリンク剤をゴクリ。もうほぼドリンク剤で動いている感じ。

岩手山麓のあたりから急に寒くなり、冬ジャケ用の防寒インナーをメッシュジャケットの下に着込む。それでも十和田のあたりは少々寒かった。青森の街中に入ると、急速に気温が上がっていく。

午前1時青森IC到着。予想ではもう少し早く着けるハズだったのだが、仙台以北は眠気に耐えられずサービスエリア毎に休憩していたので、時間がかかってしまった。

(20分の休憩×3回で一時間余計にかかる訳で、高速道路を600kmも走るのだったら休憩だけで2〜3時間位見て置いた方がいいかもしれない。)

青函フェリー  
青森といえば一応大都市。道に迷ってフェリーの夜便に乗れなかったらどうしようと内心ヒヤヒヤだったのだが、青看通りに走っていたら15分位でフェリーターミナルに着くことができた。

写真で船が2隻並んでいるのがお判り頂けるだろうか?左側の小さい船が青函フェリー、右側の大きい船が東日本海フェリー。青森〜函館は他に道南フェリーもあり、3社で料金も異なる。

当初はAM2:30発の東日本海フェリーに乗るつもりだったのだが、青函フェリーはAM2:00に出るという。30分でも早く着きたかったので、青函フェリーに乗ることにした。

チケットを買おうとすると、船室が小さいですけど大丈夫ですか?と聞かれた。とにかく時間優先だったのでOKですと答える。

たしかにかなり船体が小さいが・・・

甲板に上がってみると、隣の東日本海フェリーの船体が壁のように立ちはだかっていた。

こっちのフェリー、ちっちゃ。

予想以上に船室は小さかった。この小さな一室とあとはトイレがあるだけ。ロビーなど当然無い。まさに貨物船・・・。

船室が小さいのも設備が無いのも構わないのだが、バイクの場合は東日本フェリーより料金が高いのがいただけない。しかしまあ空いていたので良しとする。3時間ほど睡眠。

霧で遅れAM6:30函館着。

北海道だ!ついにやってきた!

昨日の午後に出て、今朝はもう北海道に居るのだ。道南って思っていたより近い!?

国道5号線で北上開始。流れは良いが、交通量はそこそこある。

ありふれた地方国道の風景だが、何故か、いかにも北海道といった印象を受ける。

景色のスケールが本州とは違うからだろうか。

景色は凄く綺麗だったのだが、今回は急いでいたので、道南ではほとんど観光せず写真も撮らなかった。

しかしまあ道南については、一日かからずに行ける・・・つまり意外に近い事が判ったので、また機会を改めて訪問したいと思う。

PART2へ続く  

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