ミニレポート

大望峠〜鬼無里〜R406ツーリング

〜特異な風景、秋晴れの大望峠を訪ねる〜

訪問日:2008年9月下旬 掲載日10月8日

大望峠は長野県有数の絶景展望台だが(もちろん日本有数の展望台でもある)、訪れる人はさほど多くないと思う。観光客と思しき県外ナンバーの車も、展望台に寄らずに素通りしてしまうのをよく見かけるし。なんて勿体ない・・・。

そこで、今回は大望峠の魅力をたっぷりお伝えすべく、秋晴れの朝に戸隠へと向かったのである。

国道406号線〜戸隠  
上信越道長野ICから戸隠までは結構遠い。戸隠バードラインは地附山の地滑り以降途中で放棄され、代わりに浅川ループラインが建設されたものの、高速インターからだと長野市街を縦断しなければアプローチ出来ず、時間がかかる。

今回は県道406を通ってみたのだが、これはちょっと迂回しすぎだった。延々と細い道が続きメチャ時間がかかる。時間的には素直に長野市内を通った方が良さそう。(ちなみに、余裕が有れば信濃町ICから飯縄山の北側を通り南下するルートが、戸隠へのアプローチとしてはダントツに快適。)

(地附山の地滑り:1985年に発生、大量の土砂が市街地まで流出し全半壊60余軒、死者26名を出した昭和史最大クラスの土砂災害。バードラインが要因の一つとも言われる。バードラインの復旧はなされず、現在は公園になっている。)

県道406から国道406に出たところで、こんなスノーシェッドがあった。線形が面白そうなので入ってみると・・・

凄いカーブ。アスファルトでは(おそらく転圧が)無理なので、この部分だけコンクリで施工されている。
上から見下ろしてみた。段ボールをお尻の下に引いて滑って遊べそう・・・。

まあだから何、ということはないのだが。この先は普通の田舎道だったのでUターン。

R406、県道86、県道76と繋いで戸隠中心部へ。

金色の稲穂の向こうに、戸隠連山が聳える。


地図が間違っていました。県道38ではなく36でした。

大望峠  

宝光社手前で左折し、県道36号線で鬼無里方面へ向かう。1.5車線の舗装路を10分ほど走ると大望峠だ。

本線は直進で、多くの車は直進してしまうのだが・・・、

側道を進むと・・・

大望峠展望台に到着。車十台分ほどのスペースにベンチや東屋がある。
伝説の谷、大望峠1055m。伝説とは、鬼無里・戸隠に伝わる鬼女伝説のことだと思われる。

鬼無里の谷の向こうには北アルプスが連なる。(午後は逆光になるので、訪問するなら絶対午前中にすべし!)

反対側には戸隠山が立ちはだかる。写真だと二つの山脈を同時には写し込めないが、実際に体感すると凄い景色。
県道36号線で鬼無里(きなさ)の里へと下りていく。道幅は1.2〜1.5車線と狭く、集落の軒先を縫って走る部分も多いので注意されたし。あと50cm広いと、楽に走れるのだが・・・。

いろは堂おやき  
鬼無里では有名ないろは堂に入ってみた。店はR406沿いにあり、判りやすい。
絶品のおやき。個人的には長野県で最も好きな食べ物。一つ180円だが、超絶に美味しい上に、一般的なおやきよりボリュームもあり、むしろ割安感を感じる。2つで十分昼食になり、3つでお腹一杯。

休日は凄まじく混みそうだが、もし空いていたら是非お勧め。

R406  
国道406号線は、見ての通りのガタガタB級国道である。平行して走る県道31号〜県道33号が快走路の為、国道を利用する車は少ない。
途中、奥裾花峡への道が分岐する。次回は是非こちらにも行ってみたい。
人によって好みが分かれそうだが、こういう素朴な国道は大好物。
道幅も狭すぎず、適度にカーブを刻んで進んでいく。

トンネルを抜けると、北アルプスが眼前に迫る。

カーブを重ねて、白馬の街へと降りていく。

おまけ、鏡池

戸隠の展望というと、鏡池も外せないと思う。今回は時間の関係で訪問出来なかったので、4月中旬に訪問した際の写真を掲載しておきます。

県道からアプローチする道が狭いのが難点だが、戸隠らしい独特の風景が楽しい。

ちなみに紅葉シーズンは混雑すると思う(私は行く気はしない)ので、むしろ残雪や新緑シーズンが良いと思う。この写真を撮影した日は休日だったが、観光客は僅かで、とても勿体ないと思った記憶がある。

今月の風景 大望峠

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