東北絶景山岳ツーリング

PART2 2日目その1 山形〜秋田〜青森   訪問日:2007年6月中旬  掲載日7月2日

〜鳥海ブルーライン、八幡平アスピーテライン、十和田八甲田、
 超絶山岳スカイライン+大規模林道、2泊3日走りまくりの急ぎ旅〜

鳥海ブルーライン  

翌朝5時半にキャンプ場を出発。キャンプ場からブルーライン入り口までは3分程。
早朝の誰も居ない鳥海ブルーラインを登っていく。

暫く樹林帯を走った後、視界が開けた。

やはり順光で眺める日本海は良い。空と海の青が溶け合って・・・このまま飛べそう?

ブルーラインのピークが鉾立駐車場だ。
バイクを停めて、駐車場脇の展望台から山頂を眺める。
実は山頂方面が良く見えるのはこの展望台だけ。

ブルーラインの良さは、日本海の眺めだと思う。ここは日本海を眺める大展望台なのだ。

さて、日程が2泊3日ということは、明日は帰路につかねばならない。先を急ごう。
下を見ると、延々とワインディングが続いているのが嬉しい。
夏山登山シーズン前の早朝ということもあって、出会った対向車は5台ほど。登山シーズンは登山者で早朝から混むハズだし、観光バスの後ろについたらなかなか抜けない。この手の道路は5月、6月が空いていて狙い目だと思う。
仁賀保高原  
ブルーラインを一旦下まで降りて、仁賀保高原を目指してみた。鳥海山の麓に広がる丘陵地帯だ。標高が低いので、あまり期待せずに登っていくが、意外に走り応えのあるワインディングが続く。
牧草地帯に突入。巨大な風車が現れた。
何か凄い景色が見れそうな予感が・・・。
Uターンしてみた。ら、

おおっ!鳥海山キター!仁賀保高原のレストハウス駐車場からの展望である。

写真の撮影地点は、左地図「仁賀保高原ひばり荘」のあたり。中央の太いラインがパノラマラインである。ブルーラインからは、鳥海高原・仁賀保高原の標識に従って進めば辿り着ける。

ただの丘陵地帯だが、鳥海山と海に挟まれた立地が、特徴的な景色を見せてくれる。意外に道もしっかりしているし、以前にミニレポ作成したアガリコの森散策などと組み合わせると、鳥海山の麓だけでたっぷり一日過ごせそう。まあ今回は30分で通過してしまった訳だが・・・。

牧場の中を、鉄馬で駈けていく。
鳥海高原〜角館〜田沢湖  
パノラマラインを下った後、田沢湖へ進路をとった。

本庄からR107で一旦東に向かうが、丁度朝の通勤時間帯で交通量の多さに辟易。穴場ルートを狙って東由利町から県道30号に入ってみると、これが交通量少ない快走路!神岡町からは県道254号、県道10号線を経由して角館へ。

 

と、山中のローカル県道ばかり乗り継いでみたのだが、これが大当たり!一部集落の中に狭い部分も残るが、大半は改良された2車線舗装路で、交通量も僅か。国道を走るよりずっと楽で、鳥海から角館への移動ルートとしてお勧め出来ると思う。


↑2日目の日程。市街地通過は角館と鹿角くらいで、ほとんど田舎道か山道の快適走行。
ただ、少し詰め込み過ぎで、朝5時起きしたのに、八甲田到着時は暗くなってしまった。
出来れば八幡平や岩手山周辺で一泊したかったところ。

途中の角館を通過してみた。観光客が大勢で早々に立ち去る。緑溢れる夏は、やっぱり山を目指すべきだと思うし、ここは冬に来てみようかな?
角館から山を目指して登っていくと、視界が開け、眼前にエメラルドブルーの湖面が広がった。田沢湖である。深さ423mの日本一深い湖だ。
しかし・・・何だ?この不自然な青色??まるで絵の具を溶いたよう。

恐らく上流の玉川温泉などから温泉水が流れ込んでいるのだろう。湖畔道路は人家や観光施設も少なく、結構快適。

後で調べたところ、田沢湖は昭和40年に別水系だったph1.1の玉川の水を導入した結果、魚の住めない酸性湖となってしまったそうだ。中和施設が稼働して、現在は改善方向にあるとのこと。北海道のオンネトーなんかも、こんな色だよね。
R341  
田沢湖から、さらにR341で北上する。

R341は途中数十キロに渉って集落の無いという、東北きっての山間道路だ。昔は深い山と湖畔をクネクネと走るローカル国道(=格好のワインディング)だったのだが・・・。今回驚いたことの一つが、R341の変貌っぷり。

橋とトンネルがドーンと一直線に続く。あれれ?こんなハズでは・・・。
橋の上から覗き込むと、旧道が見えた。ツーリングするんだったら、あの位の道の方が楽しいのだが・・・。また一つ、楽しい道が消えてしまった・・・。
それにしても湖面の色が凄い。湖まるごと鉱泉状態な気が・・・。玉川温泉恐るべし・・・。
さらに遡って玉川の上流。こちらは河床が赤茶色である。鉄分の影響だろうか?
さて、 宝仙湖より上は、まだ線形改良されていない昔のワインディングになる。森の中を楽しく走っていると、いも虫みたいなスノーシェッドが出現。
峠付近はタイトターンで急激に高度を上げていく。
玉川温泉を除くと人家は皆無で、秋田の山深さを実感できる。
緑溢れるワインディング
八幡平アスピーテライン  
峠を越えた後、八幡平アスピーテラインに接続。鮮やかな緑を掻き分けて登っていく。
回り込んだ深いコーナーが、アスピーテラインの特徴だ。クリアーするにつれて、視界が段々開けてきて・・・、いやあの、おばちゃん、急カーブに駐車したら危ないって!

ビーナスラインもそうだが、山菜取りのシーズンは、見通しの悪いカーブに駐車する人が結構多い。わざわざ自分から危険な状況を作り出す事ないと思うんだけど・・・。

交通量は結構多かった。6月平日としては、ビーナスライン霧ヶ峰以北より多く、志賀草津道路よりは少ない感じ。大都市圏から遠く離れた立地と周辺人口を考えると、アスピーテ・ラインの人気の高さが判る。

さて、2日目の途中ですが、容量が大きくなったので一旦ページを分けることにしました。

時刻はまだ11時。2日目の旅は、これからがクライマックスです。では続きをとうぞ!

PART3へ

PART1 / PART2 / PART3 / PART4(準備中)

HOME

LONG TOURING CLUB 1999-2007 Copyright MORITA/LODGE MOTIVE All Rights Reserved.