飛鳥・奈良ツーリング 2日目

〜〜R369+R368で伊勢から奈良へ快走ツーリング+古都の名所旧跡を巡る旅〜
 
訪問日:2007年3月上旬  掲載日3月

2日目 飛鳥の遺跡と、奈良の古寺巡り
笠置〜国道369号線〜針TRS〜明日香村  
翌朝は氷点下の冷込み。テントがバリバリに凍っていた。奈良市内からはかなり遠いけど、ここを拠点に回ることに決める。テントはそのままにして出発。(AM8:25)
まずは県道4号線で柳生へ出て、国道369号線で北上していく。
ツーリングマップルの記述によるとR369は「ところどころ道幅狭い」とあったので、時間がかかる酷道を想像していたのだが、実際に走ってみると狭路区間は僅か。いかにも過疎な山村を縫って快走することが出来た。
関西人の方にはおなじみであろう、大規模な道の駅「針TRS」で一休み。この手の施設にしては290円の安いラーメン屋が入っているのが嬉しいんだよねw。朝なので開いてなかったけど。(AM8:55)
R369で南下し、R165で混雑した桜井市、橿原市の市街地を通過、県道15号線で明日香村に入った。京都府に有る笠置キャンプ場から奈良県の明日香村まで一時間半で来れたのだから、かなり良いルート選択だと思う。(AM9:50)

ちなみに、県道15号線明日香村内は土日2輪通行禁止となっている。まあ、明日香村の保存地区自体、バイクで走るような場所ではないと思うし、仕方ないだろう。

飛鳥の謎の石造物たち  
酒船石は、明日香村東方の山中にある。道端にバイクを置き、ハイキングコースを歩く事5分、不思議な加工が施された巨石が現れた。(AM10:05)

駐車場:岡寺または万葉文化館の駐車場(500円) 
駐輪場:200円位だった気がする。オフシーズン平日で小さいバイクなら県道15号酒船石遊歩道入口辺り適当に?
アクセス:岡寺または万葉文化館駐車場からハイキングコースを徒歩数分。
なお県道15号線は土日2輪車通行止め。

酒船石から数十メートル歩くと、2000年の発掘で見付かった亀形石造物を見下ろす事が出来る。どちらも用途は全く謎。何に使われていたのだろう?はたして謎が解き明かされる日は来るのだろうか・・・。
マラ石。そのまんまそれです。

交通手段:周辺は車両進入禁止、石舞台から徒歩10分程、

亀石。ユニークな表情がいい。

交通手段:幅員1.8m位のあぜ道歩き。2輪なら入っていけるが停められない。
駐車場:中央公民館そば

石舞台古墳  
明日香村で最も訪問しやすく、人気があるのが石舞台古墳だと思う。
周辺は大型の公園として整備されていて、駐車場も広い。自分が訪れた時は、ほとんど人影を見なかったけど・・・。(自分が行く観光地って、何故か閑散としているんだなこれが)
最も重い石は77トン、総重量は2300トンと推定されている。ここの面白いところは、石室の中に入れるということ。しかし重機も無い時代にどうやって石を運び載せたのか・・・、ほんとに凄い。

石舞台古墳は蘇我馬子の墓という説が有力で、大化の改新以降、盛り土が剥がされてしまったと言われている。当時の抗争の激しさを思いつつ、天井を見上げる。

入場料:250円。
注)入口で明日香村のパスポートを100円で購入すると200円で入れる。パスポートには明日香村各遺跡の入場割引券、名所案内、地図が付いていて、メチャお徳でお勧め

駐車場:500円 
駐輪場:150円位?だった気がする。自分の場合、誰も居なかったので無料駐輪場に停めさせていただいた。

参考リンク:飛鳥京観光協会(マップ有り)

国営飛鳥歴史公園 高松塚地区  
高松塚古墳周辺は広大な公園として整備が進んでいる。散策にぴったり。遊歩道は自転車通行可となっているので、出来ればレンタサイクルで回りたいところ。

駐車場:国営飛鳥歴史公園の無料駐車場と民間?の有料駐車場あり。
駐輪場:公園駐車場の片隅なら無料。
アクセス:公園内は徒歩か自転車のみ。高松塚古墳までは徒歩10分程の散策となる。

高松塚古墳は石室解体作業中だった。発見時は話題騒然!極彩色だった壁画も、今は見る影もないらしい・・・いと勿体なし。

まあメンツ丸つぶれの文化庁としては、とにかく出来る限りのことをするしか無いといったところだろう。すぐ側に資料館があって、模型や模写により内部の様子を知る事が出来る。

遠方から見た高松塚地区。
天武・持統天皇陵  

天武天皇、持統天皇夫婦の合葬墓。
もちろん宮内庁管理で中に入ることは出来ないが、周囲は一周出来る。
一周は3分程。程よい散策コース。

駐車場:5台分くらい、または高松塚の無料・有料駐車場から徒歩数分
駐輪場:古墳前の無料駐車場に適当に

益田岩船  
明日香村を離れて西へ向かい、益田岩船を訪れてみた。飛鳥地方最大の謎の石造物であるが、所在が橿原市のためか、訪れる人は少ない様子(歩いたり休憩したりの全行程30分間で人1人にしか会わなかった・・・)

森の中を10分程登ると、巨大な石が見えてきた。

高さは4.7メートル。高いところから見下ろすと、2メートル角ほどの穴が2つ加工されているのが判る。この時代、大した道具は無かったはずで、穴掘るだけでも大変な労力を必要としたはず。ていうか無理な気が・・・。造られた目的も判っていない。うーむー謎だ。
周囲は住宅団地で、登山口は小さな公園となっている。駐車場はなく、交通の便も悪いせいか人通りは無い。のでバイクは公園の中に停めさせてもらった(汗)。それにしても超度級の集客力を持つ観光名所になり得るポテンシャルはあるわけで、宝の持ちぐされ感は否めない。いやまあ、静かなのが良いだが。(12:30)

駐車場:全くなし。
駐輪場:2輪は入口の公園の隅に自己責任で。
交通手段:路線バスとか?

昼を回ったので、適当に名所巡りをしながら奈良市方面へ向かうことにした。写真は橿原神宮の森を通る道。こういう道ばかりなら快適なのだが、奈良盆地の道のほとんどは混雑気味。24号などの幹線はトラックがひしめいていて、正直ツーリング向きコースとは言い難い。
法隆寺  
法隆寺にやってきた。町営駐車場の人に聞いたら、バイクは預かっていないので、皆さん自己責任で門の左右に停めているようだと言われ、そのようにしてみた。(14:00)

駐車場:600円
駐輪場:なし(邪魔にならないところに)

ビューティフル!創建当時を偲ばせる雰囲気が良い。さすが法隆寺と感心しながら歩く。
中門。左右に構える金剛力士像が素晴らしく、思わず表情に見入ってしまう。

中門から先は拝観料が必要。千円と(自分にしては)高額でしばし躊躇する。実は法隆寺は何度か訪れているのだが、今までは高額な拝観料に敗退していたのだ。今回は思い切って拝観してみたが・・・

拝観後の感想としては・・・、凄い!お金に換算出来ないほどの価値あり。

五重塔と金堂。現存する世界最古の木造建築である。歴史の重みをヒシヒシと感じさせる建築が美しくて素晴らしい。

奇跡的なことに、法隆寺の建築物は南大門を除き、大火に遭った記録は無いそうだ。近年の研究で7〜8世紀頃?に一度再建されているらしい事が判ってきているが、それでも世界最古に変りはない。

撮影禁止で撮れなかったのだが、改めて凄いなと思ったのが、仏教美術の集大成とも言える収蔵品のすさまじさ。国宝・重文指定された数え切れないほど沢山の仏像が展示されていて、ただただ感嘆してしまった。こんなお寺、他には無いョ。
739年に建てられたという夢殿。

正直言って、文化財巡りは法隆寺だけで見応えたっぷり。もうお腹一杯になってしまった。奈良は一度に沢山巡る場所ではない気がする。一箇所だけでも見応えがあるので。(15:00)

薬師寺  
北上して薬師寺へ。朱塗りに金箔をあしらった艶やかな三重の塔や金堂が目を引くが、こちらは昭和の時代に再建されたもの。(16:50)

拝観料:800円
駐車料:500円
駐輪料金:200円

創建時から唯一残る東塔。世界で法隆寺の次に古い現存する木造建築と言われている。他の伽藍は過去に焼失してしまい、昭和に入ってから再建が進んでいる。
平城京の夕暮れ  
薬師寺の隣の唐招提寺に行ってみるが、拝観時間を過ぎていて入れず。南大門から眺めると、国宝の金堂は平成の大修理中で、大きな建物に覆われていた。訪問するなら平成21年予定の修理完了後が良さそう。(16:40)

拝観料:600円 駐車料:500円 駐輪料金:100円

夕方になってお寺巡りは困難になったので、平安京跡に行ってみる。広すぎて、とても歩いて回れる場所ではない。ジョギングしている人多し。敷地内に車道が走っているのを発見し、バイクで一周してみた。これだけの広大な平地が残っているのが不思議。
復元された朱雀門。誰も居なくて、ちょっと物悲しい。(17:30)

駐車場は4輪2輪とも有料だが、停めて見るほどのものではない気がする。走りながら風景として見れば、いいんじゃないかな?

国道369号線 奈良〜柳生  
国道369号線で西へ向かう。奈良の町を出るとしばらくは山中をウネウネと走る。春日山の裏手は不思議な程、人が住んでいない。その割に対向車がひっきりなしに通る。
柳生に入ると、頻繁に立派な瓦屋根の集落が現れるようになる。柳生の里まで快走。ツーリングコースとして適当な道だと思う。

日没と共にキャンプ場に戻り、コンビニで食料調達、日帰り温泉で暖まって就寝。

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