残雪と新緑の嬬恋&志賀草津道路

〜新緑の信州を快走!〜 訪問日:2006年5月15日  掲載日5月16日

5月の蓼科  
GW以降曇天が続いていたのですが、5月15日は久々に青空が広がりました。昨晩泊まって頂いたYさんから、志賀はまだ雪の壁が残っていて、走って凄く気持ちが良かったと聞いて、早速VTRでスタートです。
写真はスズラン峠に向かう途中のビーナスライン、標高は1650メートルほどです。数日前までは茶色い世界だったのですが、今日走ったら柔らかい緑に覆われていました。

新緑の中を走っていると、ほんとうに楽しいです。心がウキウキしてきますね。

女の神展望台から眺める景色も、茶色から緑色へと変っていました。
女神湖を経由し県道40号線で東御市へ降りることにしました。緑のトンネルを走るのって、なんて気持ちがいいんでしょう!
湯の丸高原〜嬬恋パノラマライン  
東御市からは県道94号線で標高1732メートルの地蔵峠越えです。さすがに峠付近はまだ茶色い世界ですが、5月下旬には新緑に包まれることでしょう。

嬬恋からは嬬恋パノラマラインを走ることにしました。

湯の丸高原から降りてきてR144に突き当たったら、左折して1キロ程走り、右折レーンのある交差点を右折すると、そこが嬬恋パノラマラインの入口です。

まだ知られていないせいか交通量は少ないのですが、この道は筆者一押しのルートです。景色が変化に富んでいて、道幅も広く、距離も長くて走り応えたっぷり。

 

残雪残る四阿山・草津白根山・浅間山を眺めつつ、キャベツ畑を走っていきます。この3山は2000メートル超級の百名山です。訪れる人も少ない道ですが、実は凄く贅沢な景色なのですよ。
パノラマラインの中盤は、山岳スカイラインとなります。
快適な道が続きます。山岳区間を過ぎると・・・
まるで北海道のような直線路が出現!
北海道のような・・・、いや北海道でも、これほど伸びやかな道が続くところは、なかなか無いでしょう。
志賀草津道路  
嬬恋の高原風景を堪能したあとは、志賀草津道路で空に向かってGO!です。
おっ、まだまだ残雪がありますね。これは期待出来そうです。
たおやかな曲線を描いて、志賀草津道路を走っていきます。新緑には早い季節ですが、熊笹が緑を保っていて、寂しい感じはありません。いい季節に来ました。
途中の展望台で一服。それにしても、素晴らしい景色です。

次第に雪が増えてきました。
それにしても凄い景色の中を道が通っているものです。
天空を駈ける道。くうぅぅぅー、堪りません。気持ち良すぎ。

この日も交通量は多かったのですが、たまたま遅い観光バスをパスしたら、白根山付近までクリアーに走る事ができました。

(もっとも、適当に景色を眺めたり写真を撮ったりしながらゆっくり走って、時々ガードレールの下を見下ろしたり見上げながら、前の車に追いついたり、後続に追いつかれたりしないよう調節して走っています。写真に車が写っていないのはその為です。)

草津白根山は去年のレポで訪問済みなのと、駐車場が有料なので、今回は素通りです。
さて、横手山が見えてきました。いよいよ渋峠越えです。
どーんと聳える雪の壁!

今年は雪が多かったんですねー。

渋峠は国道最高地点です。高山特有の空の青さが、素敵です。
まだまだ厳しい冬山の景色が続きます。遠くには北アルプスや北信の山々が聳えているのですが、春霞でおぼろげにしか見えませんでした。
このまま、あの戸隠山や北アルプスまで走っていけたら、どんなに気持ちがいいだろう。そう思ったのですが、本日は時間切れ。中野市まで降りて、蓼科に戻ることにしました。

おぶせ温泉  
帰路の途中、おぶせ温泉「穴観音の湯」に寄ってみることにしました。

おぶせ温泉は小布施の外れの高台にあります。ここには2つの施設があって、左側が「穴観音の湯」、右側が「あけびの湯」です。両施設とも、駐車場からエレベーターで登るようになっています。

都市近郊の大型日帰り温泉施設ながら、温泉マニアな方々にも人気があるようです。その秘密は・・・?

あけびの湯は近年出来たばかりの真新しい施設ですので、読者の方にはこちらをお勧めしたいと思います。私は、古い方が空いているだろうということで、穴観音の湯に入ることにしました。
やはり空いていて、窓の外に広がる北信五岳のパノラマを眺めながら広い湯船でのんびり過ごすことができました。しかし、こんなに山が見えるなんて、素晴らしい!
露天からの展望もバッチリでした。残念ながら、この日は春霞で、山影は霞んでしまっていましたが。
さて、小布施温泉がマニア受けする秘密は、風変わりな泉質でしょう。硫化水素臭がかなり強く、湯の色も日によって変るようで、かなりあくの強い泉質といっていいでしょう。

この日は露天は薄い緑、内湯は白濁していました。

さて、小布施といえば、古い町並みと栗料理・栗菓子で人気の観光都市です。が、観光客の多さに圧倒されて、今回は通過してしまいました。代りにやってきたのが道の駅(兼ハイウェイオアシス)おぶせ。北信五岳の眺めが良く、一休みするのにいい場所だと思います。一応名物ということで栗おこわを食してみましたが、さすがにこういう施設だけあって、まあ普通でしたね。
県道34号長野菅平線  
小布施からは千曲川沿いを走って須坂市街をパスし、県道34号長野菅平線で菅平に登ることにしました。

県道34号線は自分にとっては長野県内久々の「初めての道」です。この先どんな道なんだろう?ワクワクドキドキ、初めての道は、やっぱり楽しいです。

幅員制限2m、大型車通行止となっています。道幅は1.5車線ほどと少し狭いですが、大型車が通らないのがいいです。新緑もきれい。

登るに連れて道はだんだんハードになってきました。ヘアピンカーブでこの勾配というのは、あまり見たことが無いような・・・。ホイールベースが長い観光バスとかだと、途中でつかえてしまいそう。大型車通行止めの理由は、こんな道の線形にあるのかもしれません。
対抗の軽トラの傾斜が、なんか見たことないほど傾いているような気が・・・。足つきの悪いバイクで止ったら立ちゴケ必至だなと思いつつコーナーを回ったら、4tトラックが失速してあえぎながら登坂中、ヘアピン途中で本当に停まることになりました。まあ、VTRなので大丈夫でしたが・・・。重量級バイクに乗る人は要注意かもしれません。

距離は短いですが、バイクで走ると楽しい道でした。

その後は、菅平、上田市経由で蓼科に戻りました。総走行距離約300キロ、所要時間6時間の日帰りツーリングでした。結構走り応えがあって、宿に帰ってきたときは疲労でヘトヘト。ベットに倒れこんで夜半まで熟睡してしまいました。モーティブに泊るお客様って、結構タフだなー。

気温は朝9時の蓼科や渋峠が5℃位、草津市街や菅平が10℃、街中が20℃位でした。服装は3シーズンジャケットで、山岳部や高原は中綿入りインナーを装着して丁度良かったです。

念のため申し上げておくと、ゴールデンウィーク、お盆休み、連休、紅葉シーズンの志賀草津道路はメチャ混みです。渋滞の首都高を走るようなものと申し上げておきましょう。信州には空いている道がいっぱいあります。わざわざお盆休みに混んでいる道を走ることはありません。もし志賀草津を走るなら、5月GW明け〜7月上旬とか、9月初めが空いていていいと思います。

☆☆☆

信州は新緑に包まれていました。緑のトンネルを走るのは何故か気持ちいいものです。嬬恋パノラマラインでは、思わずヤッホーと叫びながら走っていました。

出来れば、戸隠経由で白馬まで行って、残雪たっぷりの北アルプスに迫りたかったところですが、それはまた次の機会の楽しみにとっておこうと思います。では、また次のツーリングでお会いしましょう!

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