残雪と新緑の御岳スカイライン

〜権兵衛トンネル開通記念特集 登山シーズン前の静かな御岳を走る!見る!〜
 
訪問日:2006年5月24日  掲載日5月26日

2006年2月、国道361号権兵衛トンネルが開通し、伊那谷と木曽谷が結ばれた。木曽谷は高速が無く首都圏からは行き難い場所だったが、伊那ICを降りてトンネルを抜ければ、そこはもう木曽路。今年は木曽&御岳山ブームが巻き起こっているに違いない。

私も遅ればせながら、権兵衛トンネルを通って、木曽路へ向かうことにした。5月下旬から6月上旬は残雪と新緑が両立する季節。果たして御岳は、どんな景色を見せてくれるのだろう。

朝の杖突峠展望台は曇り  

早朝、買い物のついでに茅野市からR152で杖突峠へ向かう。

杖突峠展望台からの視界は雲に覆われていた。今日の天気予報は昼頃にかけて晴れてきて午後は雷雨あり。これから晴れることに期待しよう。雷雨は困るな。

高遠からR361で伊那市へ  
高遠からはR361で伊那市に向かう。前方に木曽駒が出現。太陽が昇るにつれて晴れてきたが、雲は多く、五月晴れとはいかないようだ。

そんな天気のときでも、近づけば山ははっきり見えてくる。今日の行き先を御岳にしたのも、実は、思いっきり近づけるからなのだ。あれだけ近づければ、薄雲なんて関係なく景色を楽しめるはず。

何に近づけるのかって?、それは後のお楽しみ、フフフッ。

余談だが、権兵衛街道からの中央アルプスの眺めは、正直言って迫力イマイチな気がする。前衛の山に主峰がほぼ隠されてしまっているからのようだ。

中央アルプスの迫力ある眺めを楽しむなら、千畳敷カールを正面に眺められる駒ヶ根付近まで南下したほうが良いと思う。

権兵衛トンネル  
さてR361をトレースするつもりだったのだが、伊那の街中で道をロスト。しばらく迷ってまたR361に出た。

トンネルへと続く道はきれいに整備されている。取締りをやっているらしいので、これから訪れる方は注意されたし。

ほどなく権兵衛トンネルに突入。険しいはずの中央アルプスをあっさり越えてしまう。車両の性能と関係なく速度が出せるところなので、速度取締りと暴走トラックを気にしながら走ることになり、まあ正直言ってあまり面白い道とは言えない。出来ればトラック避けにシケインを作って欲しいかも。
R19木曽路から御岳へ  
トンネルを越えて木曽路に入る。R19で暫らく南下。木曽路は全て山の中、ということで空いていればいい道なのだが、通常はトラックの黒煙が充満する道だ。

木曽福島を過ぎた辺り、御岳山の道路標識を目印に県道20号線に入り、さらに王滝村の標識を目印に県道256へ分け入る。
山間をだいぶ走ったあと、王滝村の集落が見えてきた。御岳湖のほとりに位置する静かな村だ。長野県でも最も奥まった村と言っていいだろう。

一見のどかな村だが、財政が危機的状況にあることは長野県で有名な話。観光資源としては日本トップクラスのものを持っていると思うのだが・・・。

道沿いの新緑と渓流が素晴らしい。
雪解けのシーズンだけに滝も水量を増している。

村の中心部を過ぎて暫らく走ると、白銀が目に飛び込んできた。御岳山だ!
村道41号線(御岳スカイライン)  
カーブと急登を重ねながら、山がグングン近づいてくる。

途中から御岳スキー場のゲレンデを走る。
こんなカーブや・・・
こんなカーブが続く。変な形の急カーブが楽しい。

見下ろすとこんな感じ。

はっきり言って、カントも線形も異様である。半径も、部分的には10R切ってるかも・・・。

うーん好きだな、こういう道。変化があって、スピードなんか出さなくても、十分楽しい。

更にゲレンデを登っていく。遠くには木曽山脈の連なりが見える。今日はちょっと霞んでいるが、素晴らしい景色だ。

標高は2000メートルを越えただろうか。

道のほうは完全貸切状態である。同様のスケールを誇る草津志賀道路なんか、平日の今日でも観光バスで混雑していると思うが。この違いはどこから来るのだろう。やっぱり知名度かな?この道は村道だし。

次第に空が青く深くなってくる。

さんざんカーブを重ねた後、広大な駐車場に到着。
標高は2200メートルである。ここまで来ると、空が近い。
間近に眺める御岳山頂が大迫力!

さて、御岳は信仰の山である。夏には白装束に身を包んだ大勢の信者が押し寄せ、あの広い駐車場は朝の内に満杯になってしまうという。

さすがにこの季節に登山してお参りというわけにはいかないが、田の原天然公園を散歩してみることにした。

まだ雪に覆われた木道を歩いていく。

不思議なことに、場所によっては雪が全くない部分もあった。人影は全く無く、標高2200メートルの広大な樹林帯に自分一人。なんか、いい感じ。

(注:この時はまだ開山前なので、誰もいなかったのです。夏山シーズンは登山者でごった返します。登山するのでない限り、夏(特にお盆休みシーズン)は行かない方がいいでしょう

田の原にある小さな社にお参りをして10分程の散策を終え、下山することにした。

御岳は登りも凄いが下りも凄い。
中央アルプスや恵那山を正面に眺めながら、開放感溢れる道をグングン下っていく。

まるで、標高2200メートルから下るジェットコースターのよう。
霊峰ライン〜パノラマライン  
御岳スカイラインを下りた後、霊峰ラインからパノラマラインへ抜けるルートを辿ってみることにした。道幅は狭いところもあるが、御岳を巡るポピュラーなルートである。

パノラマラインの頂上付近には小さな展望台がある。(この写真の反対側に小さな駐車場あり)
裾野と乗鞍岳のパノラマが素晴らしい。

R361九蔵峠  

R361に出て、九蔵峠を訪れてみた。R361のこの区間は1.5〜2車線だが、九蔵峠展望台の部分だけ路肩が広くなっていて、車が10台ほど止められるようになっている。お勧めの展望所である
開田村 木曽馬の里へ  
開田村の中心部にほど近い、木曽馬の里に寄ってみた。

駐車場にバイクを停めて、牧場へと向かう。昼前なのに誰も居ない・・・。R361ではツーリング中のバイクも車も結構見かけたのだが、ここは静か。いいところなんだけどな。

(注:爆音バイクや車は馬が驚くので、1km手前のそば道場に停めて歩いてきましょう。VTR250くらいなら乗り入れ全然OK。)

ここの楽しいことは、厩舎とかも自由に見学できること。誰か来たー?と馬さんが首を出してお出迎え。

ここの馬はおとなしくって人懐っこい。
子馬さん、かわいいー。

ちなみに、木曽馬の里、見学無料8:30〜16:30、体験乗馬10:00〜12:00 500円となっている。

開田村〜木曽福島〜伊那〜茅野  

午後になって雲も増えてきた。出来れば、R361〜高山〜R158安房峠〜松本のゴールデンルートを通って帰りたかったのだが時間切れ。3時までには蓼科に戻らなくては。Uターンして元来た道を引き返すことにした。
再び権兵衛トンネルを通って行きと同じルートを引き返し、茅野市内のスーパーで買い物。レタスとトマトを買う。
やあ、今日の買い物は楽しかったなー(^_^;)。

そんなわけで、5月〜6月の御岳はお勧めです。残雪の御岳山は大迫力、裾野の新緑も素晴らしいです。登山シーズン前なら道も空いてますし。開田村はそばの里なので、蕎麦を食すのもいいでしょう。

御岳〜開田村〜R361〜高山〜R158〜安房峠〜松本と走れば、見所走りどころ一杯の大周遊コースになります。5月下旬の安房峠と白骨温泉は去年ミニレポで紹介しましたけど、あちらはまた山相が違って、比較すると楽しいと思いますよ。

では、次の旅でお会いしましょう。

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