中国地方ツーリング PART1

〜大山・三瓶山・宮島・錦帯橋・秋吉台・角島〜 訪問日:2005年11月12日〜17日  掲載日1月9日

11月に中国地方を旅してきたのである。ツーリングの対象として中国地方を見ると、大山周辺は例外としても、総じて地味〜な印象があった。信州の様な高い山も無いし、そんな山を渡っていくスカイラインも少ない。海側の道は景色こそ良いものの、都市が点在して交通量が多い。関東甲信越から走っていくには遠いし。どうせ遠くまで行くんだったら、四国や九州に行った方が良いという気がしなくもない。

ところが今回は中国山地の山間を縫って、結構気持ち良く走ることが出来たのである。
ここでは、そんなツーリングの様子をお伝えしたいと思う。ちなみに今回の相棒はVTR250だ。

蓼科〜名古屋  

夜の7時頃蓼科を出発、伊那から広域農道で南下し、飯田到着は21時頃。そこからR153で豊田方面を目指す。

R153は長野県飯田市と愛知県豊田市を結ぶ国道だ。標高1000メートル前後の峠を幾つも越えていく国道は、良く整備されていて、かなりのハイペースで走る事が出来た。

治部坂峠の気温は0度だった。これじゃあ12月の気温だ。寒い〜寒すぎ・・・。いくら深夜とはいえ、11月中旬で何で0度なんだ(泣)

(この年の冬は記録的な寒さとなった・・これを書いている今もそうだが)

2車線中央分離帯ありと、ほぼ高速規格である遠投グリーンロードと名古屋瀬戸道路を経由し、日進JCTから東名高速へ入る。23時頃に名古屋ICを通過。

岐阜に入って養老SAで休息。この先は関ヶ原だ。名神を冬に走った事がある方は判ると思うけど、関ヶ原って凄い寒いんだよねー。動きたくないョー・・・。SAで1時間程ウダウダ過す。意を決して出発。

名神高速〜中国自動車道  
関ヶ原はやっぱり寒かった。滋賀県に入って多賀SAで再度の休息&仮眠。その後もこまめに休息をとりながら進む。

反射テープだらけで、夜はやたらと目立つVTR(笑)

朝6時、中国自動車道の葛西SAで夜明けを迎えた。天候は霧雨、寒い〜。
R429  
7時に山崎ICを降りる。正直言って聞いたことも無いような町だが、それなりに市街地が広がり、大きなジャスコの看板も見える。

山間のそんな街を繋いで、川沿いに道が走っている。典型的な中国山地を走る国道のイメージだ。生活幹線であり、ツーリングルートとしては正直言ってつまらない。

そこで、かねてから目をつけていた山間のルート、国道429号線で西へ向かうことにした。多少狭い所もあるが、交通量が少ないのが気持ちいい。

景色もなかなか良かった。中国山地を貫く国道で、こういう山上を走る感じの道は少ないと思う。
志引峠を越え岡山県に入る。

大規模林道「栗鞍木屋原線」  

峠を降りてきたところで、やはり、かねてから目をつけてあった大規模林道「栗倉木屋原線」に入ってみた。
林道はひたすらカーブを繰り返しながら里山を走っていた。直線で結べるところをワザワザ曲げて作っているのだから、交通量もごく僅か。森と里山を管理するだけだったら、幅員7メートルもの立派な道は不要だろう。いったい何の為の道なのやら・・・。

呆れながらも、せっかくなので、ガラガラの良道を堪能させていただく。お勧めの道である。

美作からは智頭急行の高架に沿ってR373を北上。

人形峠 旧道  

R482で西へ向かう。美しい紅葉の中、ひたすら山道を駈ける。
人形峠には長いトンネルを備えた新道もあるが、今回は旧道を走ってみた。大半の車は新道を通るので、旧道の方は車通りも少なく静か。その割りに道は維持管理されている様子で、気分良く走ることが出来た。

寂しい峠道を登っていくと、突然立派な建物が出現した。燃料サイクル機構の施設だ。未だに旧道が維持されている理由はこの施設の存在にあるようだ。さすが核施設。
人形峠は日本で唯一ウラン鉱石を産出した地だ(結局、鉱石の品位が低すぎて実用にならなかった。その後サイクルプラントが稼動したが、現在は停止している)。ここには見学用の坑道があって、ブラックライトを当てると鉱石が妖しく光るらしい。今回は時間が無くて見れなかったが、次は見学してみたいと思っている。
三朝温泉  
冷え切った体を温めるべく、三朝温泉にやって来た。三朝といえば川原風呂である。

温泉街の真ん中で橋から丸見えと聞いていたのだが、よしずで目隠しされていたので、あまり抵抗無く入ることが出来た。厳寒の夜を走って来た身にこの暖かさはありがたい。体が融けていく・・・。入った時は一人だったが、このあとおっさん達が大量に流入。賑やかな入浴となった。

ちなみに料金は無料、バイクは対岸の道路脇の巨木の影に隠して止めました。

 

大山  
朝風呂に浸かったあとは、いよいよ大山である。蒜山高原〜大山の辺りには東北や信州あたりのスカイラインにも引けをとらない絶景ワインディングロードが走っている。期待に胸を膨らませて疾走するが・・・。

過去のツーレポ

この日は日曜日であり、大山周遊道路のハイライトとなる鍵掛峠は、紅葉狩りの車たちで見事に渋滞していた、ガックリ。

とはいえ鍵掛峠の景色はやっぱり凄い!天気がイマイチだが、

大山周遊道路を走っていると、道路を横切る巨大な崩落が目に入ってきた。
三の沢と呼ばれる巨大な沢は、麓まで延々と続いていた。沢の周囲には美しいブナ林が広がっている。崩落しつつある大山を象徴する風景である。

西側へ回り込むと、大山の姿はガラッと変る。

ええっ!?これが大山!

先ほど鍵掛峠から見た南壁の風景とは違う、端正な姿、伯耆富士と呼ばれる所以である

立久恵峡わかあゆの里キャンプ場  

11月の夕暮れは早い。ツーリングマップルでキャンプ場を探し、立久恵峡「わかあゆの里キャンプ場」に来てみた。

キャンプ場は立久恵峡ユースホステルに併設されていて、受付はユースでしてくれる。営業期間は3月〜11月、料金は300円位だったと思う(現在市営だが、民間委託計画があるらしいので、来年以降は不明)。

広大な芝生が広がる良好なロケーション。一人ぼっちというのが、チト寂しいが。

テントを建ててからスーパー(バイクで7〜8分)と日帰り温泉施設(バイクで10分程)へ向かった。

スーパーでの戦利品がコレ。閉店間近だったので、全て半額シール付き(笑)。

果たして、スーパーは大当たりだったのだ!山村の小さなスーパーなのに値段が安くて品数も豊富、しかも半額。ついつい、大量に買ってしまった。

食いきれない程の食料を前に、幸せな夜を過す。
・・・買いすぎだって(汗)

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