ツーリングレポート

大山ツーリング PART2

〜中国山地を走り回って大山へ〜

訪問日:2013年5月21日  掲載日2013年7月1日

今回のルート図

(c)OpenStreetMap (c)LODGEMOTIVE
県道8号線、坂の辻峠がこんな感じの快適ワインディングだったので・・・
ゴキゲンな気分で先へ進みます。
国道29号線  
国道29号線に出て暫く北上します。低めの山間を蛇行しながら進む、比較的フラットな道。典型的な中国山地主要国道の風景だと思います。
交通量は意外に少なめ。
R29は鳥取と姫路や阪神方面を結ぶ主要国道のハズですが、意外に車が少なかったのは「鳥取道(無料)」が4月に全面開通したせいもあるかもしれません。
(ちなみに鳥取道は平日昼間にも関わらず車は多かったです。交通量を無料の高速に取られてしまっているのでしょう。)
R429
とはいえ幹線道路走っててもつまらないので、国道429号線へ進みます。
R429は中国山地東部を水平移動するB級国道です。京都に近い側は狭くて酷い道なのですが、この辺りは程よく走りやすい山道になっていて、いい感じ!
さて、R429一つ目の峠となる鳥ヶ乢峠には、2007年開通の新しいトンネルが出来ていました。前回ツーリング(2005年)には無かったトンネルです。
旧道も適度に走りやすい山道だったのですが・・・。
ちょっと残念に思って旧道も走ってみたのですが、昔と違って路面も汚れ、時間掛けて走るほどの道では無くなっていました。
トンネルを越え、さらにR429を西へ向かいます。このまま走っても快適な山道なのですが・・・
(このまま直進してR429志引峠→大規模林道栗倉木屋原線→ゴザイ峠というルートも快走ワインディングロードでお薦め)
県道72号線〜ちくさ高原〜峰越峠  
前回ツーリングとは違うルートを走ってみたくて県道72号線に入りました。
目指すは「ちくさ高原」。正確な位置は不明ですが、いい道があったという話を小耳に挟んだので探索してみようという試み。道探しは楽しいですw
「ちくさ高原」の看板通り左折すると・・・うん、いい感じですね!
美しい川沿いを登っていきます。快走路ですが、まばらながら集落もありますので、人家のある区間はゆっくり走ります。。
渓流が綺麗でした。
谷筋にも関わらず、明るい雰囲気なのが珍しいです。
駐車料金所?に到着。ここで終点かと思ったのですが・・・
料金所を無視して進むと、新しい道が更に先まで伸びていました。行ってみましょう。
だいぶ高度を上げて来ました。これほど高所感がある道になるとは!
次第に尾根筋へと近づいて行きます。
峠の鞍部へと差し掛かりました。兵庫県から岡山県に入ります。峰越峠というそうです。
(ツーリングマップル関西P52J1)
グーグルマップへのリンク)

標高は1030m、実は恐らくこの峠(か、あるいは後で通る高山トンネル)が2車線舗装の峠道としては中国山地で一番高いのでは?と思うのですが綿密には調査していません。どなたか峠マニアの方、教えて頂ければと思います。
岡山県に入り、この先は酷くなるのかな?と思いつつ先へ進みますが・・・

センターラインこそ引いていないものの、道幅はバッチリ2車線。いい感じのワインディングが続きます。
通る車も少なく、無名の割にはいい雰囲気の道です。
中国地方の2車線快走路としては標高NO1?
なかなか掘り出し物の道でした。大茅スキー場の脇を抜けて下っていきます。
R373志戸坂道路(鳥取自動車道)  
暫く下るとR373志戸坂峠道路・鳥取自動車道の志戸坂トンネル脇に出て来ました。トンネルを潜って鳥取県に入ります。
今年4月に鳥取自動車道が全通しましたが、志戸坂トンネルは鳥取自動車道の一部となっています。が、実はこのトンネル、歩行者や自転車も通れる一般道扱い。
鳥取自動車道の一部として志戸坂トンネルが竣工したのは非常に早く1981年。旧道トンネルは廃止され(崩落はしていない様子)、以降30年以上一般国道として使われてきたのでした。

今年めでたく鳥取自動車道が全通した訳ですが、このトンネルだけ自動車専用道路では無いんですね。今後どうするんでしょうか?もう一本トンネルを掘るとか掘らないとか議論されているようですが(旧道を残しておけば良かったのに)。
ちなみに、今年に入って鳥取自動車道と松江自動車道が全線開通しましたし、中国山地の高規格道路網は意外なほど急速に発達しつつあります。人口を考えると、正直要らないのではという気もしますが・・・。ただ高速の開通によって下道が空くというのはツアラーにとって大きなメリットでしょう。その意味で中国地方の魅力は今後増していくと思われます。
志戸坂トンネルを抜けて鳥取県に入りました。たまたま車が写っていませんが、鳥取自動車道の交通量は多め。
鳥取道は対面通行なのがちょっと嫌なので、智頭ICで降りて国道53号線を走ります。国道の方が空いていて良さそうです。
先ほどのR29同様、中国山地の主要国道らしい景色が続きます。
この川の先に、この川が運んだ中国山地の砂によって出来た鳥取砂丘が有るわけで、山の地形と海の地形は実は繋がっているんですね。
それはともかく、用瀬から鳥取市内にかけては交通量も増えてうざったいので、R482で辰巳峠・人形峠方面へと向かいます。
R482辰巳峠・人形峠  
昔通った時はR482も用瀬近辺は集落を抜ける区間が多くてイマイチだと思ったのですが、集落部分のバイパス化が進んでいるようで、走りやすくなっていました。
佐治川ダムの辺りから良い感じの山道になっていきます。
標高を上げて辰巳峠へ!
今時の高規格道路ほど綺麗に整ってはいない、少し昔の規格で作られ1.5級国道って感じがいいですね。道の形が地形に沿っている為に変化に富んでいて、走ってて面白いです。

最近出来る国道は地形に依存せず、橋梁とトンネルで真っ直ぐ繋ぐ道になっていて、走っても味気ないですからね。
辰巳峠を超えると岡山県です。この先は恩原高原という、気持ちいい高原地帯。
新緑真っ盛りの美しい高原ワインディングを駆けていきます。

実は恩原高原から南側に分岐する新設の超快走路があるのですが、
その話はまた後日、別のレポにて。
R179に突き当たりました。この国道は津山〜倉吉間を結ぶ幹線道路です。
人形峠はウラン鉱関係の施設の関係で旧道が生きているので、そちらへエスケープ。
人形峠(旧道)は短くてさほど大した峠ではないのですが、新緑が綺麗で良かったです。

ちなみに人形峠のウラン採鉱は不採算として中止され、残土は処分に困った挙句に、ウランレンガとして110万個が全国に販売されているのは有名な話。
峠の頂上にはサイエンス館や、狭道ファンにお勧めの美作2号林道の入口があります。

美作2号林道の話もまた後日、別のレポで。
人形峠〜R482〜県道38〜県道306〜関金  
新道に合流して人形峠を降りてきたら、突き当りを左折し、R482真庭方面へと進みます。

標識では大山は右折となっていますが、倉吉の市街地に入ってしまいますので、空いてる道が走りたい方は左折がお勧めです。

(ちなみに倉吉は白壁土蔵群が有名な観光都市ですので、見学されたい方は右折して寄ってみるのがいいでしょう。)
なお、山道好きな人は左折してR482→県道36→県道306→県道45大仙道、または伯耆街道・犬狭峠と走るのが楽しくてお勧め。
最短距離をスムーズに走りたい人は左折した後、R482→県道325→R482→県道422→蒜山高原と走るのがお勧めです。
(この辺の解説は文章では分かりにくいので、同人誌でマップ解説したいなと思っています。)
今回はR482から県道38→県道306というルートを選択してみました。県道38号線に入ってみると・・・
ぐんぐん標高を上げて・・・
これが大当たりじゃないですか!
2車線の快適なワインディングロードでした。遠方にR482(湯原方面)が見えます。あちらも結構いいワインディングなんですけどね。
県道306号線に乗り継ぎます。こちらも綺麗でカーブの多い二車線路でした。
タイトコーナーの連続で急坂を降りていきます。走りごたえたっぷりで、コーナリング好きな人にお薦めの道です。人家が無いのもいいですね。
という訳で稼いだ標高を一気に使い切って平野部に降りて来ました。
県道115→緑資源幹線林道と短く繋いで伯耆街道(旧道)に入り、犬狭峠を目指します。

次は犬狭峠です。新道である犬狭トンネルが出来たために、静かで楽しい、良い感じの峠道になっていました。

長くなったのでPART3へ。

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